武闘派スプリンターとしても知られるナセル・ブアニ(フランス)擁するコフィディスが駆るオルベアの新型エアロロードORCA AEROを紹介しよう。ツール開幕に合わせて発表されたオルベア初のエアロロードだ。



コフィディスが駆るオルベア ORCA AEROコフィディスが駆るオルベア ORCA AERO
エアロ形状のシートポストエアロ形状のシートポスト ヘッド部分はヴィジョンのMETRON 5Dの使用を前提としたデザインヘッド部分はヴィジョンのMETRON 5Dの使用を前提としたデザイン


フランスを代表するトップスプリンターとして注目されるナセル・ブアニ(コフィディス)。オフトレーニングのメニューにボクシングを取り入れているという武闘派であり、そんなブアニを擁するコフィディスがツール・ド・フランス開幕に合わせて投入したのがオルベアの新型エアロロード ORCA AEROだ。

銃器の生産をルーツに持ち、自転車文化の盛んなスペイン・バスク地方に拠を構えるオルベア。100年以上という長い歴史を持つ同社初となるエアロロードバイクがORCA AEROであり、ORCA OMRの走行性能を保ちつつ、更にエアロ性能を追加するというコンセプトに基づいたバイクだ。※登場時のレビュー記事はこちら

エアロ性能を高めるため後輪追従したシートチューブエアロ性能を高めるため後輪追従したシートチューブ プロトンでの使用率も高いヴィジョンのステム一体型ハンドル METRON 5Dプロトンでの使用率も高いヴィジョンのステム一体型ハンドル METRON 5D
SRMパワーメーターを搭載したFSA K-Force LightクランクSRMパワーメーターを搭載したFSA K-Force Lightクランク 足周りはヴィジョンのMETRONホイールにケンダの「SC」チューブラータイヤを組み合わせる足周りはヴィジョンのMETRONホイールにケンダの「SC」チューブラータイヤを組み合わせる


コフィディスではORCA AEROにシマノR9150系DURA-ACEを組み合わせるが、クランクのみSRMパワーメーターを搭載したFSAのK-Force Lightを搭載する。ブレーキワイヤーのアウターは昨今のプロチームでは珍しいノコンのリンク式。

足周りはヴィジョンのMETRONホイールに、一般には流通していないケンダの「SC」とのみラベルされたチューブラータイヤを組み合わせている。ハンドルにはORCA AEROの推奨ハンドルであり、プロトン内で使用率が急激に増加しているヴィジョンのMETRON 5Dだ。

ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)のオルベア ORCA AEROナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)のオルベア ORCA AERO
グリップ素材を座面に配したプロロゴのNAGO EVO CPCグリップ素材を座面に配したプロロゴのNAGO EVO CPC ブアニのバイクはヴィジョンのMETRONエアロステムを使用し、上部には「FIGHT NB」の個人ロゴが描かれるブアニのバイクはヴィジョンのMETRONエアロステムを使用し、上部には「FIGHT NB」の個人ロゴが描かれる

通常のFSA K-Force Lightクランクにエアロチェーンリングをセットする通常のFSA K-Force Lightクランクにエアロチェーンリングをセットする ボトルゲージを1つしか付けないのもブアニ流セッティングボトルゲージを1つしか付けないのもブアニ流セッティング


ブアニに対しては他のチームメイトと異なるブラックカラーのフレームが用意されているほか、パーツの選択やアッセンブルも独特だ。ステムはヴィジョンのMETRONエアロステムに変更し、通常のアナトミックシャロー形状のハンドルバーを使用。ステムの上部には「FIGHT NB」とボクシンググローブをイメージして作られた個人ロゴも配される。なお、ステムぎりぎりまでバーテープを巻く独特のセッティングも健在だ。クランクは通常のFSA K-Force Lightに同社のエアロチェーンリングを装備するというエアロへのこだわりを見せる。

サドルは座面にグリップ素材を配し、ホールド力を高めたプロロゴのNAGO EVO CPC。長時間のステージが多いにも関わらず、タックスのディーバカーボンを1つだけしか付けないというブアニ流のアッセンブルになっている。

オルベア ORCA AEROを駆るナセル・ブアニのチームメイト、シリル・ルモワンヌ(フランス、コフィディス)オルベア ORCA AEROを駆るナセル・ブアニのチームメイト、シリル・ルモワンヌ(フランス、コフィディス)
第16ステージでコフィディスのルイス・マテマルドネスら2名がFSAの電動メカを投入した第16ステージでコフィディスのルイス・マテマルドネスら2名がFSAの電動メカを投入した photo:Makoto.AYANO
text:Kosuke.Kamata
photo:Makoto.Ayano

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