7度目のツール・ド・フランス出場を果たし日本ファンの熱い視線を浴びている新城幸也(バーレーン・メリダ)のバイクを紹介しよう。駆るのはオールラウンドレーサーとしての評価も高いメリダのエアロマシン、REACTOだ。



新城幸也(バーレーン・メリダ)が駆るメリダ REACTO新城幸也(バーレーン・メリダ)が駆るメリダ REACTO photo:Makoto.Ayano
平坦ステージではエーススプリンターであるソニー・コルブレッリ(イタリア)のアシストを務め、激しい展開となった第13ステージでは積極的に逃げにトライするなど、その走りに注目が集まる新城幸也(バーレーン・メリダ)。駆るのはメリダのエアロロードREACTO(リアクト)である。

ツール開幕に合わせてモデルチェンジが発表され、大幅な軽量化やエアロ化を果たした新型も持ち込まれているものの、新城はじめ選手達は先代モデルを継続使用中(※ツール第3周目からメインバイクとして使用が開始された模様)。艶やかなバーレーン・メリダカラーのフレームにセットされるコンポーネントは、R9150系DURA-ACE。パワーメーターはSRMを使用するが、SRM対応の先代DURA-ACEクランクではなく、SRMオリジナルのカーボンクランクを使用している点が他チームとは異なる。これに合わせてチェーンリング(53-39T)は9000系。なおスペアバイクとしてルーフキャリアに搭載される新型REACTOにはパワーメーターが搭載されていない。

FSAのOS 99-CSIステムとヴィジョンのTRIMAX CARBON 4Dハンドルという組み合わせFSAのOS 99-CSIステムとヴィジョンのTRIMAX CARBON 4Dハンドルという組み合わせ photo:Makoto.AyanoチームカラーのゴールドSRMチームカラーのゴールドSRM photo:Makoto.Ayano

バーレーン・メリダはSRMのカーボンクランクを使用しているバーレーン・メリダはSRMのカーボンクランクを使用している photo:Makoto.AyanoホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDホイールはフルクラムのSPEEDシリーズ。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD photo:Makoto.Ayano


新城はFSAのOS 99-CSIステムとヴィジョンのTRIMAX CARBON 4Dハンドルを組み合わせて使用しており、新型REACTOはヴィジョンのステム一体型ハンドル「Metron 5D」に合わせてヘッドチューブ周りがデザインされているが、セッティングの出しづらさゆえか、メインバイクと同じ構成となっている。

ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズを使用し、コース状況によって40Tと55Tを使い分けている。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用モデル「COMPETITION PRO LTD」で幅は25mm。なおメインバイクはREACTOだが、クライマーのスガブ・グルマイ(エチオピア)はオールラウンドモデルのSCULTURAも使用している模様。サドルやバーテープはプロロゴ。ボトルとボトルケージはエリートだ。

スペアバイクとして使われている新型REACTOスペアバイクとして使われている新型REACTO photo:Makoto.AYANO
新型REACTOのデフォルトはヴィジョンの一体型ハンドル「Metron 5D」だが、使用率は低め新型REACTOのデフォルトはヴィジョンの一体型ハンドル「Metron 5D」だが、使用率は低め photo:Makoto.Ayanoカモフラージュカラーの新型REACTOもスペアとして用意されているカモフラージュカラーの新型REACTOもスペアとして用意されている photo:Makoto.Ayano


text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano