サイクルモードでブース担当者がイチオシアイテムをピックアップして紹介する第1弾。イーストン、サーベロ、MASI、そして新たにラピエールを扱う東商会。そしてインターマックスではDEDACCIAIのニューバイクが登場。ポラールではパワーメーター機能が使える新型CS500が展示される!




東商会 (イーストン、サーベロ、MASI、ラピエール日本総代理店)


◆ 新ブランド ラピエールのオススメは ハイエンドのゼリウス

ラピエールの2010年モデルは09年モデルの継続ながらコスメティックと名称を新たに心機一転している。ハイエンドのカーボンモデル、ゼリウスは完成車販売がメインとなるが、そのなかでもこの一台がオススメ。

ラピエールのハイエンドモデル、ゼリウスラピエールのハイエンドモデル、ゼリウス
「フルカーボンフレームのゼリウスはカーボンモノコックフレームで、有機的な形状が特徴でしょう。横扁平の加工を施し振動吸収性を高め剛性を高める設計ですね。内部も滑らかに仕上げることで剛性アップに寄与しています。お買い得なのはゼリウス400でしょう。最上位モデルとフレーム・フォークは同様で、コンポーネントにシマノ・アルテグラ+マヴィック・キシリウムエキップを装備して451,500円です。下位モデルにはカーボンフレームのセンシウムとアルミフレームのアウダシオが控えており、あらゆる層のユーザーに提案できるブランドですね。またMTBもすべてのジャンルをカバーする豊富なラインナップです」(東商会・名児耶さん)。

センシウムはチューブtoチューブで結合するカーボンフレーム。アップライトなジオメトリーが特徴だろう。アウダシオはセンシウムのジオメトリーを採用したフルアルミフレームだ。

有機的なデザインとフレンチカラーが似合うカーボンモノコックフレーム有機的なデザインとフレンチカラーが似合うカーボンモノコックフレーム

◆ イーストンからついに カーボン・クリンチャーホイールがリリースされる

満を持してリリースされたイーストン初のクリンチャーモデルであるEC90SL。カーボン・クリンチャーのウィークポイントを克服しているという。さらに38mmといういままでにあまりなかったリム高は扱いやすさとエアロ効果のベストバランスだ。価格はペアで294,000円。

イーストン初のクリンチャーモデル EC90SL を紹介してくれた東商会の名児耶さんイーストン初のクリンチャーモデル EC90SL を紹介してくれた東商会の名児耶さん リムサイドは放熱性の高い構造を採用しているリムサイドは放熱性の高い構造を採用している

「具体的にはブレーキサイドの強化です。入念なブレーキングテスト行い、摩擦よりも熱による劣化が問題ということがわかりました。サーモテックテクノロジーという、放熱しやすい構造を採用しています。ブレーキシューはカーボン用なら何でもOK。またリムにはボリュームを持たせ、体重制限なしという耐久性の強さを誇っています。また耐衝撃にも優れるので普段から使える汎用性の高さが特徴。さらにセラミックベアリング採用です」。(東商会・名児耶さん)。


◆ サーベロRシリーズの最高峰 R3SLのショーモデルは5.27kg!

2008年ツール・ド・フランスで優勝したカルロス・サストレの愛車として知られるR3SL。超軽量ながら、パリ~ルーベの石畳のような悪路でも問題なく走行できる設計のカーボンフレームだ。

サーベロ・R3SLのショーモデル。その重量は?サーベロ・R3SLのショーモデル。その重量は?
「わずか800g台という軽さを活かしてショーモデルを用意しました。ワンオフパーツではなく一般的に売られている軽量パーツを使っても5.27kg。リスク無しで乗れる状態です。なんといってもツールで勝っているバイクなので信頼性はお墨付き。2010年モデルは価格を見直し、昨年よりも手が届きやすくなっています」(東商会・名児耶さん)。


◆ MASIのピストバイク 「スペシャル」の実戦仕様

MASIは先端のカーボンフレームからトラディショナルなスチールフレームまでを得意とするブランド。日本ではスチールバイクに人気が集まっているという。

 MASIスペシャル T19 YOPS氏の実車だ MASIスペシャル T19 YOPS氏の実車だ
2010年モデルはSPECIAL FIXED ULTIMATEへとグレードアップ 2010年モデルはSPECIAL FIXED ULTIMATEへとグレードアップ 
「この展示車は日本のピストブームを牽引するプロチーム「T19」に属するYOPS氏の実車です。ベースは09年のMASI・SPECIAL。MICHEの上級コンポを中心にアッセンブルされ、ゴールドカラーで統一されたワンランク上のスペックで、かっこいいですね。2010年モデルはSPECIAL FIXED ULTIMATEへとグレードアップして市販されますので、ぜひお楽しみに!」(東商会・名児耶さん)。





インターマックス (DEDACCIAI、IM、MET、クォータ日本総代理店)


◆ 新規ブランドのDEDACCIAIはユニークなフレームデザイン!

デダチャイからフレームが新着。ユニークな形状のカーボンフレームは未来を予感させる。

DEDACCIAIスクーロ ジロで区間優勝しているあのフレームと基本は同じフレームだDEDACCIAIスクーロ ジロで区間優勝しているあのフレームと基本は同じフレームだ
「もともとはデダチャイがいろいろなメーカーへのOEMフレームとして供給し、各メーカーが自分達のロゴやグラフィックを加えてリリースしていました。このスクーロRSはジロ・デ・イタリアで区間優勝に貢献しているフレームですから、ポテンシャルはお墨付きです。乗り味はとても自然で乗りやすい。軽く流すだけでも”走りそう”という予感がしますね。
ハイエンドのテメラリオは、デダチャイらしいユニークな素材の使い分け方をしています。チェーンステーは極太の角断面チューブを採用し、その剛性を柔らげるのが細身のシートステー。パイプメーカーらしい有機的なデザインは、生物の骨格にインスピレーションをうけたような感じ。チーターの肢体のような躍動感があります」(インターマックス・今中さん

DEDACCIAIのハイエンドモデル、テメラリオDEDACCIAIのハイエンドモデル、テメラリオ
チタンチューブシートステーが特徴的チタンチューブシートステーが特徴的 テメラリオのこの極太チェーンステーは大迫力テメラリオのこの極太チェーンステーは大迫力



◆ インターマックスのシティバイクブランド”im(アイム)”

インターマックスからシティスポーツ用バイクブランドが誕生した。その名も”im(アイム)”。スポーツとしてサイクリングを楽しみたい人にオススメだ。価格帯は4~6万円となる。

新ブランド”im(アイム)”街乗り用スポーツバイクがコンセプト新ブランド”im(アイム)”街乗り用スポーツバイクがコンセプト
「気楽に自転車をエンジョイして欲しいという気持ちから作り上げた新ブランドです。imラインナップは大きく分けて3シリーズ。ミニベロ、フラットバーシングル、ロードバイクです。シンプルで洗練されたデザインとお求めやすい価格が特徴ですね」(インターマックス・今中さん


◆ METの新作フォルテはハイスペックデザイン!

ハイセンスなヘルメットとして人気が高いMET。ハイエンドモデルのシンセシスは、機能・デザインともにトップクラスの製品だろう。そして2010年はエントリーユーザーのためのニューモデル「フォルテ」が登場する。このスタイルで価格は12,800円。お財布にも優しい!

METの新作フォルテはスタイリッシュ&リーズナブルMETの新作フォルテはスタイリッシュ&リーズナブル
「ストラディバリウスに似たデザインでホールの開き方もよく考えられ、空気の通りがいい。コストパフォーマンスが高く、エントリーユーザーにオススメしたいですね。カッコよく乗れますよ!」。(インターマックス・今中さん


◆ クォータの新エアロダイナミクスロード KULT(カルト)

注目のクォータにはエアロダイナミクスに長けたニューモデルが登場する。KUOTA・カルトは2WAYポジションで、幅広い使い方ができそうだ。乗りやすいく加速も良い。なにより自然体で乗れるバイクだという。

クォータのニューモデルは、エアロダイナミクスに特化したロード、KULT(カルト)だクォータのニューモデルは、エアロダイナミクスに特化したロード、KULT(カルト)だ
「09年はケベルが人気だったが、ケベルよりももう少しエアロダイナミクスを追求したモデルを、ということで登場したのがカルトです。乗りやすさを保ちながら、シートピラーの前後向きを変えることができ、前方のポジションに変えればタイムトライアルバイクとして使うことができるという設計です。TTバイクで走ってみたいという要求を満たしてくれる良設計ですね。さらにBB30を導入しています。これは軽くできるし、剛性も上がる仕組みということです」。(インターマックス・今中さん

BB30を搭載するBB30を搭載する


◆ コンポがグレードアップして価格差ほぼナシ カルマ・アルテグラ

「カルマ・アルテグラは入門者の方に最もオススメですね。絶妙に30万円を切っている価格です。昨年はシマノ・105だったモデルがアルテグラにグレードアップしていますが、値段はほとんど変わっていません。カラーリングも一新しています」。(インターマックス・今中さん

30万円を切る価格で105からアルテにグレードアップされ、超お買い得になったカルマ・アルテグラ30万円を切る価格で105からアルテにグレードアップされ、超お買い得になったカルマ・アルテグラ
クォータの主力モデルといえるカルマ。女性サイズのレディースモデルもラインナップに加わった。





ポラール・エレクトロ・ジャパン (ポラール日本総代理店)


◆ 進化したパワー計測器を搭載できる次世代ハートレートモニター CS500

新型のCS500(参考出品)は次世代のサイクリング用ハートレートモニター。流行の兆しを見せるパワートレーニングに対応する機種である。パワーキットW.I.N.Dはオプションで追加でき、価格は4~5万円を予定しているとのこと。本体と合わせても10万円を下回る価格で手に入れることができる。

CS500はパワーキット込みで10万円を下回る価格を実現するというCS500はパワーキット込みで10万円を下回る価格を実現するという
「CS500の特徴はパワートレーニングができることと、その汎用性。WEBでトレーニング日記の管理ができるというファンライダーうってつけのモデルですね。モニター自体を押すことでボタン操作できるシステムで、最小限のアクションで操作することができます。詳細は追ってリリースいたします」(ポラール・エレクトロ・ジャパン 藤本さん)。

参考出品のCS500はサイクル用ハートレートモニター。パワーキットW.I.N.D対応参考出品のCS500はサイクル用ハートレートモニター。パワーキットW.I.N.D対応


photo&text:Kenichi.Yamamoto