2017/06/02(金) - 14:49
ヴェロン（Velon）が提唱する新コンセプトのレースシリーズ「ハンマーシリーズ（Hammer Series）」が6月2日から4日までオランダ・リンブルフ州で初開催される。ジロを制したばかりのデュムランや内間康平、小林海も出場する新レースの見どころをプレビュー。
ドゥオーモ前でトロフェオ・センツァフィーネを掲げるトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ） photo:Kei Tsuji / TDWsport「ロードレースの経営モデルの維新」を目標に掲げて2014年11月に設立されたヴェロングループ。同グループには18あるUCIワールドチームのうち10チームが加入しており、これまでレース内のオンボード映像配信やライブデータ配信を積極的に行ってきた。
そんなヴェロングループが「世界最高チームを決める革新的な新プロロードサイクリングシリーズ」として立ち上げたのがハンマーシリーズ。全く新しいコンセプトのレースとして誕生した。開催期間は6月2日から4日までの3日間で、従来のステージレース形式ではなく「ハンマークライム」「ハンマースプリント」「ハンマーチェイス」という独自の3種目が開催。参加チームはエントリーした7名の中からそれぞれの種目に適した5名を選出し、個人ではなくチームで総合成績を争う。
「ハンマークライム」と「ハンマースプリント」はいずれも周回毎にポイントが設定されたポイントレース形式。初日は丘陵コースで行われるクライマー対象の「ハンマークライム」で、2つの登り（長さ900m/平均4.2%と長さ2000m/平均5.3%）を含む標高差162mの7km周回コースを11周する。毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイントが与えられ、3周目、7周目、11周目は2倍ポイント。総合ポイントで順位が争われ、上位10チームには最大15秒のボーナスタイムが与えられる。
そして2日目は平坦コースで行われるスプリンターを対象にした「ハンマースプリント」。こちらは平坦基調（高低差47m）の12.4km周回コースを8周で、レース名の通りスプリンター向きのレイアウトだ。ポイントシステムは「ハンマークライム」と同様で、毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイントが与えられ、2周目、5周目、8周目は2倍ポイント。上位10チームに与えられるボーナスタイムも同様だ。
チームタイムトライアル形式の「ハンマーチェイス」は2日間の総合上位チームから順に、規定のタイム差にボーナスタイムを反映させたタイム差をつけて順番にスタート。先頭でフィニッシュラインを駆け抜けたチームが総合優勝に輝く方式だ。
ハンマークライム 7km x 11周回 image: Hammer Series 
ハンマークライム 7km x 11周回 image: Hammer Series
ハンマースプリント 12.4km x 8周回 image: Hammer Series 
ハンマースプリント 12.4km x 8周回 image: Hammer Series
ハンマーチェイス 14.9km x 3周回 image: Hammer Series 
ハンマーチェイス 14.9km x 3周回 image: Hammer Series
参加するのは非ヴェロン加入チームを含むUCIワールドチーム12チームと、UCIプロコンチネンタルチーム4チーム。どのチームもスプリンターとクライマー、そしてルーラーを組み合わせたメンバーを揃えてきた。
トップスプリンターとしてアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル）やカレイブ・ユアン（オーストラリア、オリカ・スコット）、フェルナンド・ガビリア（コロンビア、クイックステップフロアーズ）、ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ）、エリア・ヴィヴィアーニ（イタリア、チームスカイ）らが参加を表明しており、ジロ・デ・イタリアを制したばかりのトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ）やサムエル・サンチェス（スペイン、BMCレーシング）、ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル）らの名前も。特にマーストリヒト出身のデュムランにとってオランダのリンブルフは地元であり、初日から大きな注目を集めることになりそうだ。NIPPOヴィーニファンティーニからは内間康平と小林海も出場する。
レースの模様は連日Jsports4でライブ放映（21時45分〜）される。詳しくは→Jsportsサイクルロードレース放送予定（外部リンク）へ。
※当初はUCI（国際自転車競技連盟）に属さない大会として開催予定だったが、実際はUCIヨーロッパツアーにクラス2.1レースとして組み込まれている。
出場チーム（注目選手）
バーレーン・メリダ（ボニファツィオ、ボアーロ）
BMCレーシング（サンチェス、オス）
キャノンデール・ドラパック（スラフトール、ヴァンマルク）
ロット・ソウダル（グライペル、ウェレンス）
モビスター（ドーセット、ベタンクール）
オリカ・スコット（ユアン、ヘイマン）
クイックステップフロアーズ（ガビリア、ジルベール）
ロットNLユンボ（フルーネウェーヘン、ボーム）
チームスカイ（ヴィヴィアーニ、ボズウェル）
サンウェブ（デュムラン、シンケルダム）
トレック・セガフレード（ニッツォーロ、ストゥイヴェン）
UAEチームエミレーツ（グアルディーニ、クンプ）
イスラエル・サイクリングアカデミー（デンプスター、ライム）
NIPPOヴィーニファンティーニ（クネゴ、内間、小林）
カハルーラル（アイリサリー、シュルツ）
ルームポット（ローイ、ファンデルライク）
text:Kei Tsuji
ドゥオーモ前でトロフェオ・センツァフィーネを掲げるトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ） photo:Kei Tsuji / TDWsport「ロードレースの経営モデルの維新」を目標に掲げて2014年11月に設立されたヴェロングループ。同グループには18あるUCIワールドチームのうち10チームが加入しており、これまでレース内のオンボード映像配信やライブデータ配信を積極的に行ってきた。そんなヴェロングループが「世界最高チームを決める革新的な新プロロードサイクリングシリーズ」として立ち上げたのがハンマーシリーズ。全く新しいコンセプトのレースとして誕生した。開催期間は6月2日から4日までの3日間で、従来のステージレース形式ではなく「ハンマークライム」「ハンマースプリント」「ハンマーチェイス」という独自の3種目が開催。参加チームはエントリーした7名の中からそれぞれの種目に適した5名を選出し、個人ではなくチームで総合成績を争う。
「ハンマークライム」と「ハンマースプリント」はいずれも周回毎にポイントが設定されたポイントレース形式。初日は丘陵コースで行われるクライマー対象の「ハンマークライム」で、2つの登り（長さ900m/平均4.2%と長さ2000m/平均5.3%）を含む標高差162mの7km周回コースを11周する。毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイントが与えられ、3周目、7周目、11周目は2倍ポイント。総合ポイントで順位が争われ、上位10チームには最大15秒のボーナスタイムが与えられる。
そして2日目は平坦コースで行われるスプリンターを対象にした「ハンマースプリント」。こちらは平坦基調（高低差47m）の12.4km周回コースを8周で、レース名の通りスプリンター向きのレイアウトだ。ポイントシステムは「ハンマークライム」と同様で、毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイントが与えられ、2周目、5周目、8周目は2倍ポイント。上位10チームに与えられるボーナスタイムも同様だ。
チームタイムトライアル形式の「ハンマーチェイス」は2日間の総合上位チームから順に、規定のタイム差にボーナスタイムを反映させたタイム差をつけて順番にスタート。先頭でフィニッシュラインを駆け抜けたチームが総合優勝に輝く方式だ。
ハンマークライム 7km x 11周回 image: Hammer Series ハンマークライム 7km x 11周回 image: Hammer Series ハンマースプリント 12.4km x 8周回 image: Hammer Series ハンマースプリント 12.4km x 8周回 image: Hammer Series ハンマーチェイス 14.9km x 3周回 image: Hammer Series ハンマーチェイス 14.9km x 3周回 image: Hammer Series 参加するのは非ヴェロン加入チームを含むUCIワールドチーム12チームと、UCIプロコンチネンタルチーム4チーム。どのチームもスプリンターとクライマー、そしてルーラーを組み合わせたメンバーを揃えてきた。
トップスプリンターとしてアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル）やカレイブ・ユアン（オーストラリア、オリカ・スコット）、フェルナンド・ガビリア（コロンビア、クイックステップフロアーズ）、ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ）、エリア・ヴィヴィアーニ（イタリア、チームスカイ）らが参加を表明しており、ジロ・デ・イタリアを制したばかりのトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ）やサムエル・サンチェス（スペイン、BMCレーシング）、ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル）らの名前も。特にマーストリヒト出身のデュムランにとってオランダのリンブルフは地元であり、初日から大きな注目を集めることになりそうだ。NIPPOヴィーニファンティーニからは内間康平と小林海も出場する。
レースの模様は連日Jsports4でライブ放映（21時45分〜）される。詳しくは→Jsportsサイクルロードレース放送予定（外部リンク）へ。
※当初はUCI（国際自転車競技連盟）に属さない大会として開催予定だったが、実際はUCIヨーロッパツアーにクラス2.1レースとして組み込まれている。
出場チーム（注目選手）
バーレーン・メリダ（ボニファツィオ、ボアーロ）
BMCレーシング（サンチェス、オス）
キャノンデール・ドラパック（スラフトール、ヴァンマルク）
ロット・ソウダル（グライペル、ウェレンス）
モビスター（ドーセット、ベタンクール）
オリカ・スコット（ユアン、ヘイマン）
クイックステップフロアーズ（ガビリア、ジルベール）
ロットNLユンボ（フルーネウェーヘン、ボーム）
チームスカイ（ヴィヴィアーニ、ボズウェル）
サンウェブ（デュムラン、シンケルダム）
トレック・セガフレード（ニッツォーロ、ストゥイヴェン）
UAEチームエミレーツ（グアルディーニ、クンプ）
イスラエル・サイクリングアカデミー（デンプスター、ライム）
NIPPOヴィーニファンティーニ（クネゴ、内間、小林）
カハルーラル（アイリサリー、シュルツ）
ルームポット（ローイ、ファンデルライク）
text:Kei Tsuji
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