イタリアでランプレのプレゼンテーションを取材中のジャーナリスト グレゴー・ブラウンから、日本のファンに嬉しいニュースが飛び込んできた。12月11日から13日まで千葉県幕張メッセで開催されるサイクルモード東京に、ダミアーノ・クネゴがやってくる。クネゴは同時に2010年の抱負を語ってくれた。

サイクルモード来日が決まったダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)サイクルモード来日が決まったダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ) photo:Gregor Brownクネゴが東京にやってくる。2010年シーズンに向けた本格的なトレーニング開始前の12月中旬、クラシックレースへの想いを胸に、クネゴはサイクルモード来場のため東京行きの飛行機に乗り込む。

「僕はこれまで何度もジャパンカップに出場してきた。日本では、いつでも多くのファンが僕を出迎えてくれたんだ。今回僕は初めてレースジャージを持たずに日本に上陸する。選手としてではなく、観光客として。まさしくバケーションだよ」。イタリアで開催されたランプレのチームプレゼンテーションの後、クネゴはシクロワイアードの取材に対してそう語ってくれた。

サイクルモード東京は12月11日から13日までの3日間、千葉県の幕張メッセで開催される。ランプレにバイクを供給しているウィリエール(服部産業)のブースで、クネゴの姿が見られるはずだ。

「一日のほとんどをブース内で過ごすことになると思う。出来れば誰かイタリア語を喋るスタッフを見つけて、時間のあるときに東京を散策したい。誰かカメラを買うのに適した場所を知っていないかな?あと、美味しい物を食べたい。ハンバーガーとかスパゲッティーじゃなくて、もちろん日本食を希望するよ!」。

現在28歳のクネゴは、チェッロ・ヴェロネーゼの自宅付近で1日2〜3時間のトレーニングをこなしている。1月に入れば時間と強度を上げ、山岳地帯にトレーニング場所を移す予定だ。

「今年は3月にテネリフェ島(大西洋にあるスペイン領カナリア諸島の島)で高地トレーニングを行なったけど、来年は行かないつもり。その代わりにパリ〜ニースとボルタ・ア・カタルーニャに出場したい。そこでいいリズムを掴んで、パイス・バスコとクラシックレースに挑みたい」。

クネゴのシーズン初戦は、2月17日から21日まで開催されるボルタ・アン・アルガルヴェの予定。パリ〜ニースとボルタ・ア・カタルーニャを、4月のアルデンヌ・クラシックの調整レースと位置づけている。

クネゴの最大の目標は、アルデンヌ・クラシックの中で最長&最古のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュだ。来年は4月25日に開催される。クネゴはリエージュでトップ10に入ること4回。2006年には3位に入っている。今年はアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)から1分24秒遅れの7位。クネゴが勝利を収めたアルデンヌ・クラシックは、2008年のアムステル・ゴールドレースだけだ。

ランプレチームは12月3日にカステネドーロでプレゼンテーションを開き、新体制を発表した。2010年シーズンは25名の選手が揃い、そのうちアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)を含む9名が新加入選手だ。その模様は追ってお伝えする。


text&photo:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji


Gregor.Brown (グレゴー・ブラウン)

イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真(シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト)に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース(イギリス)の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。





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