ティボー・ピノ(フランス)、イルヌール・ザカリン(ロシア)をそれぞれエースに据えるエフデジとカチューシャ・アルペシン、そしてキャノンデール・ドラパックらがジロ・デ・イタリア出場メンバーを発表。これによって全22チームの選手リストが出揃った。



既報の通り、エフデジの総合リーダーを担うのはターゲットをツール・ド・フランスから切り替えたティボー・ピノ(フランス)。インタビューでは「三大グランツアー中、山岳の割合が多いジロが最も自分に合っていると思う。まずは4日目のエトナ山でミスしないことが大切」と語っており、好調をキープしているだけにその走りには要注目。

ツアー・オブ・アルプスで積極的に攻撃したティボー・ピノ(フランス、エフデジ)ツアー・オブ・アルプスで積極的に攻撃したティボー・ピノ(フランス、エフデジ) photo:CorVosイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) photo:CorVos

ジャパンカップ覇者のダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)ジャパンカップ覇者のダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック) photo:CorVosスプリント勝負を制したのはヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)スプリント勝負を制したのはヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) photo:Le Tour de Langkawi 2017


ピノを山岳で助けるのは、セバスティアン・ライヒェンバッハとスティーヴ・モラビトのスイス人クラマーコンビ。さらに長年ピノとタッグを組んできたジェレミー・ロワ、ウィリアム・ボネ、マチュー・ラダニュ、ブノワ・ヴォグルナールらがアシストに回る。

昨年大会を衝撃的な落車で去ったイルヌール・ザカリン(ロシア)は、全てオールラウンダーで構成された屈強な山岳チームを率いてリベンジを誓う。40歳の大ベテランアンヘル・ビシオソ(スペイン)、ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア)、現ロシア王者パヴェル・コチェトコフなどがアシストを務める予定だ。

キャノンデール・ドラパックはジロ、ツールのダブル出場を公言しているピエール・ロラン(フランス)のステージ優勝を中心に、先のツアー・オブ・アルプスヤングライダー賞2位に入ったヒュー・カーシー(イギリス)やジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)の経験値アップを狙う。リエージュで終盤に独走したダヴィデ・フォルモロ(イタリア)やジャパンカップ覇者ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)らもアップダウンコースでステージを狙ってくるだろう。

ワイルドカードを掴んだウィリエール・トリエスティーナは、今シーズン既に3勝を挙げているスプリンターのヤコブ・マレツコ(イタリア)やここ数年勝利から遠ざかっているフィリッポ・ポッツァート(イタリア)でのステージ優勝を狙う構えだ。



エフデジ
ティボー・ピノ(フランス)
セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス)
スティーヴ・モラビト(スイス)
ジェレミー・ロワ(フランス)
ウィリアム・ボネ(フランス)
マチュー・ラダニュ(フランス)
ブノワ・ヴォグルナール(フランス)
ルディ・モラール(フランス)
トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン)
カチューシャ・アルペシン
イルヌール・ザカリン(ロシア)
マキシム・ベルコフ(ロシア)
ジョセ・ゴンサルベス(ポルトガル)
ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア)
パヴェル・コチェトコフ(ロシア)
ビアチェスラフ・クズネツォフ(ロシア)
アルベルト・ロサダ(スペイン)
マトヴィ・マミキン(ロシア)
アンヘル・ビシオソ(スペイン)


キャノンデール・ドラパック
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)
ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)
ピエール・ロラン(フランス)
ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)
マイケル・ウッズ(カナダ)
トムイェルト・スラフトール(オランダ)
クリスティアン・コレン(スロベニア)
アレックス・ハウズ(アメリカ)
ヒュー・カーシー(イギリス)
ウィリエール・トリエスティーナ
フィリッポ・ポッツァート(イタリア)
ハレン・アメツケッタ(スペイン)
マッテーオ・ブザート(イタリア)
ジュセッペ・フォンツィ(イタリア)
イリア・コシェヴォイ(ベラルーシ)
ヤコブ・マレツコ(イタリア)
クリスティアン・ロドリゲス(スペイン)
ダニエルフェリペ・マルティネス(コロンビア)
エルゲルト・ズパ(アルバニア)


text:So.Isobe