2009年3月4日に開催された第31回ジロ・デル・フリウリ(UCI1.1)は雨の集団スプリントに持ち込まれ、ジロ・ディ・サルデーニャでステージ2勝を飾ったミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ)が優勝。今シーズン早くも3勝目を飾ったロレンツェット。ミラノ〜サンレモに向けて好調をアピールした。

雨のスプリントを制した好調のミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ)雨のスプリントを制した好調のミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ) photo:Cor Vos2004年を最後に途絶えていたジロ・デル・フリウリが、5年の時を経て復活。第31回大会は、フリウリ・ヴェネツィアジュリア州の都市ポルデノーネを中心にした184.2kmのコースで行なわれた。中盤には山岳ポイントを含む周回コースを5周する。

レース早々に形成されたマキシム・ゴウロフ(カザフスタン、カルミオオロ・Aスタイル)とオレクサンドル・クヴァチュク(ウクライナ、ISD)の逃げは最大10分のリードを得たが、スプリンターチームの集団コントロールにより、ラスト4kmで吸収される。

表彰台、左から2位グレガ・ボーレ(スロベニア、アミーカチップス)、優勝ミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ)、3位マヌエル・ベレッティ(イタリア、ディキジョヴァンニ)表彰台、左から2位グレガ・ボーレ(スロベニア、アミーカチップス)、優勝ミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ)、3位マヌエル・ベレッティ(イタリア、ディキジョヴァンニ) photo:Cor Vos30名ほどに数を減らしたメイン集団は、雨のポルデノーネでスプリントバトルを繰り広げ、ランプレジャージのロレンツェットが先頭でゴール。期待されたアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)は4位に沈んだ。

ロレンツェットはジロ・ディ・サルデーニャでのステージ2勝に続く今シーズン3勝目であり、その注目度は急上昇している。昨年5位に入ったミラノ〜サンレモに関しては「サンレモは夢でも奇跡でもない。サンレモはプロジェクトの一部であり目標なんだ。だから勝利は不可能じゃないし、勝ちたい気持ちは大きい。今日は難コースでも勝てることを証明できたから、今度はサンレモのようなクラシックレースで勝ちたい」と語っている。ダニーロ・ナポリターノ(イタリア)が去ったランプレを率いるエーススプリンターとして、今後の活躍への期待が高まる。

レース展開、および選手コメントはガゼッタ紙より。

ジロ・デル・フリウリ2009
1位 ミルコ・ロレンツェット(イタリア、ランプレ)4h38'00"
2位 グレガ・ボーレ(スロベニア、アミーカチップス)
3位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、ディキジョヴァンニ)
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
5位 マウロ・フィネット(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)
6位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)
7位 ムリロ・フィッシャー(ブラジル、リクイガス)
8位 パスクアーレ・ムート(イタリア、ミケ)
9位 マッシモ・ジウンティ(イタリア、ミケ)
10位 パトリック・カルカーニ(スイス、バルロワールド)