ベルギー西フランドル地方を拠点に活動を続けるチームユーラシア-IRC TIREから3、4月の活動レポートが届いた。U23クラスで走る日本の若手5人は、各レースで奮闘している。橋川健監督によるレポートでお届けする。


シュヘイルデプライスのアマチュアレースに参戦し、ポディウムでチームを紹介されたシュヘイルデプライスのアマチュアレースに参戦し、ポディウムでチームを紹介された
チームユーラシア IRC TIREは3月中旬にベルギー入りし、既に12レースに参戦しています。今年は昨年から所属している清水太己、鳴海颯を中心に、U23の1年目となる5名の選手がベルギー・コルトレイク市を拠点に活動しています。

ベルギーのレースカテゴリーについて
ベルギーのレースの場合、大きく分けて個人でエントリーが可能な「ケルメスクルス」とチーム単位でエントリーが行われる「インタークラブ」の2種類となります。

「ケルメスクルス」と呼ばれる多くのレースが「U23」+「エリート」の混走となります。またベルギーの競技規則では、ベルギー籍UCIコンチネンタルチーム所属の選手もケルメスクルスにエントリーが可能なので、殆どのケルメスクルスでコンチネンタルチームに所属する選手がエントリーし、非常にレベルが高いアマチュアレースとなっています。しかしこのケルメスクルスがベルギーでレース参戦する上での最低レベルとなっています。

3月はケルメスクルスを中心に参戦し完走がやっとで、当たっては砕けていましたが、3月下旬からは徐々に手応えも感じています。

4月5日 メモリアル スタッフセイガース
このレースはワールドツアーのシュヘルデプライスの前座として「インタークラブ」のレースとして行われました。昨年は完走者ゼロに終わった厳しいレースでしたが、今年は大町がラスト30kmから11名の逃げに加わりました。ラスト8kmで吸収され、最後は集団によるスプリントになりましたが、十分逃げ切る可能性もあり、大きな手応えを感じました。

4月13日〜17日 アルデンチャレンジ

有力メンバーで構成された10名の逃げに加わった花田のゴール。ラスト500mでスプリント体制に入った先頭集団からは単独で遅れてしまったが、最後まで力強く走った有力メンバーで構成された10名の逃げに加わった花田のゴール。ラスト500mでスプリント体制に入った先頭集団からは単独で遅れてしまったが、最後まで力強く走った
大会期間中はコテージに宿泊。レース前に最後の整備を待つアンカーRS8大会期間中はコテージに宿泊。レース前に最後の整備を待つアンカーRS8 このレースはケルメスクルスの5連戦で行われ、仮に1日目にリタイヤしても2日目の出走が認められます。5日間通して完走した選手には個人総合成績、山岳賞、ポイント賞、U23賞等が用意されています。

ユーラシアのメンバーは5日間通して完走する事を目標に臨みましたが、完走は鳴海(個人総合成績55位)と花田聖誠(個人総合成績28位)の2名に終わりました。しかし、花田が最終日に区間10位に入賞。標高差500mの峠を含み最も登りのきついコースで「力勝負」の展開となりましたが、ラスト15kmで先頭集団の10名に加わりました。

この先頭集団10名中7名が個人総合成績での上位メンバーで、半数の5名はここ最近までプロコンチネンタルもしくはコンチネンタルチームに所属していた選手たちが占めました。レベルの高いレースで「勝ち逃げ」に加わり、最後まで残ったことは今後の自信となりました。

山本大喜はジャパンナショナルチームとして最初の3ステージのみ参戦。第1ステージは約20名の先頭集団を逃したが、第2ステージ6位、第3ステージ3位と健闘した山本大喜はジャパンナショナルチームとして最初の3ステージのみ参戦。第1ステージは約20名の先頭集団を逃したが、第2ステージ6位、第3ステージ3位と健闘した
5区間中の2区間を制したボリス・ドロンは昨年までベルギーのプロコンチーム「ワンティ」に所属していた。圧倒的な力を見せたが第4ステージで大きく遅れ5区間中の2区間を制したボリス・ドロンは昨年までベルギーのプロコンチーム「ワンティ」に所属していた。圧倒的な力を見せたが第4ステージで大きく遅れ またこのレースにはジャパンナショナルチームとして山本大喜も第3ステージまで参加し、第3ステージで3位入賞を果たしました。第1ステージは約20名の先頭集団を逃したが、第2ステージ6位、第3ステージ3位と健闘した。写真は第3ステージにおいて2位争いのスプリントに挑んだ山本。結果は3位でした。

今後の活動予定

5日間のステージレースの後は少し多めに休養を取ります。そして4月下旬からはフランスやベルギーの大きなレースを控えています。コンディションも上がっているので良い成績を残せるよう、全力を尽くします。今後ともご声援よろしくお願いします。

なお、チームユーラシア-IRC TIRE では夏季に開催する「サイクリングアカデミー」の参加者を募集中です。本場欧州の環境で走り強くなりたい選手は奮ってご応募ください。

report&photo 橋川 健(チームユーラシア-IRC TIRE監督)