2009年11月16日、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン=エキップアサダの運営母体であるシクリズムジャポンからプレスリリースが出され、2010年度のUCI(国際自転車競技連合)へのチーム登録を断念すると発表された。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン (c)シクリズムジャポン発表されたリリースによれば、今回のチーム登録の断念は2010年度に計画していた高水準なプロチームとしての活動を遂行するための資金・人材の不足が原因で、この度の苦渋の決断に至ったとしている。

チームの資金難はたびたび囁かれてきたが、チームのスポンサーやサプライヤーからは現体制での継続提案があったという。

また、今回の決断はチームが目標に掲げる「ツール・ド・フランス出場」の断念を意味するものではなく、プロジェクト再構築の期間を設けるためのものだとリリースには記されている。

以下はシクリズムジャポンからのプレスリリース全文だ。


株式会社シクリズムジャポン プレスリリース

【2010年度「エキップアサダ」の体制について】


世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」への日本チームとしての出場を掲げたプロジェクト「エキップアサダ」(株式会社シクリズムジャポン運営)ですが、
2010年度におきましてはUCI(世界自転車競技連盟)チームとしての登録を断念する事をここにご報告させて頂きます。

 スポンサー様、サプライヤー様には引き続き現体制での継続提案を頂いておりましたが、2010年度に計画していた高水準なプロチームとしての活動を遂行するための資金・人材の不足により、この度の苦渋の決断をさせて頂いた次第です。

 今後「エキップアサダ」は、UCIプロコンチネンタルチーム設立のための資金獲得を急務とし、同時に将来のスポーツ界を担う若手選手の発掘・育成に全精力を傾けて参ります。

 なお、今回の決断は「エキップアサダ」プロジェクトの最終目標である日本チームとしての「ツール・ド・フランス」出場を断念するものでは決してございません。あくまでも現実的な目標到達を視野にプロジェクト再構築の期間を設けるためであり、2011年度以降の「ツール・ド・フランス」出場への布石となるものです。

 今後も「エキップアサダ」を応援下さっているファンの皆様のためにも、「ツール・ド・フランス」への出場を目指し揺るぎなく邁進致して参りますので、末永くご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。