2017/02/04(土) - 10:31
2月3日に開催予定だったドバイツアー第4ステージが強風によりキャンセルされた。マルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ）が首位をキープしたまま最終ステージを迎えることに。
急遽行われた監督会議で状況を説明するRCSスポルトのマウロ・ヴェーニ氏 photo:Kei Tsuji/TDWsport
ステージキャンセルの一報を聞いたジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） photo:Kei Tsuji/TDWsport最大勾配17%の「ハッタ・ダム」にフィニッシュする172kmで開催予定だったドバイツアー第4ステージ。強風によってレース主催者は前日にステージ全長を109kmに短縮することを決定していたが、当初の予定よりも強い「突風を伴う65km/hの強風」が一帯に吹いたため、レース主催者とUCIコミッセール、各チーム監督、選手代表による話し合いの結果、最終的にステージキャンセルの決定が下された。
ステージキャンセルについて質問を受けるマルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） photo:Kei Tsuji/TDWsport今回のステージキャンセルにあたっては、2016年に導入されたUCIの「悪天候時実施要綱（エクストリーム・ウェザー・プロトコル）」が適用された。レース主催者は短距離タイムトライアルを実施することも検討したが、本来のレース展開に大きく影響することから却下されている。
ここ数年、ロードレースでは「悪天候時実施要綱」によるコースの変更やキャンセルが度々起こっている。2015年のツアー・オブ・オマーン第5ステージは強風と暑さによってスタート位置が変更となり、後にキャンセルが決定。2016年のツール・ド・フランスでは、モンヴァントゥーが強風にされされたためコースが短縮されたことは記憶に新しい。選手の安全と健康を最優先事項に定めた「悪天候時実施要綱」は、強風の他にもみぞれや積雪、極度の温度、視界不良、大気汚染などの気象条件時に適用される。
今回のステージキャンセルによって総合争いはマルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ）有利な展開に。キッテルはディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ）に対して8秒、ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード）に対して10秒の総合リードで平坦な最終ステージに挑むことになった。
「ハッタ・ダム」前で各チームの代表が記念撮影 photo:Kei Tsuji/TDWsport
砂嵐の中を移動するチームカーの車列 photo:Kei Tsuji/TDWsport
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） 12h34’54”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） +08”
3位 ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） +10”
4位 ニコラ・ボエム（イタリア、バルディアーニCSF） +13”
5位 ジャンピエール・ドリュケール（ルクセンブルク、BMCレーシング） +14”
6位 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ（南アフリカ、ディメンションデータ）
7位 アレックス・ドーセット（イギリス、モビスター）
8位 トーマス・スチュアート（イギリス、ワンプロサイクリング）
9位 ヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエールトリエスティーナ） +16”
10位 マーク・カヴェンディッシュ（イギリス、ディメンションデータ）
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） 50pts
2位 ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） 41pts
3位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） 35pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） 12h35’02”
2位 ヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエールトリエスティーナ） +08”
3位 ロイック・ヴリーヘン（ベルギー、BMCレーシング）
中間スプリント賞
1位 ニコラ・ボエム（イタリア、バルディアーニCSF） 12pts
2位 ジャンピエール・ドリュケール（ルクセンブルク、BMCレーシング） 10pts
3位 アレックス・ドーセット（イギリス、モビスター） 10pts
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 37h45’42”
2位 モビスター
3位 BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
急遽行われた監督会議で状況を説明するRCSスポルトのマウロ・ヴェーニ氏 photo:Kei Tsuji/TDWsportステージキャンセルの一報を聞いたジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） photo:Kei Tsuji/TDWsport最大勾配17%の「ハッタ・ダム」にフィニッシュする172kmで開催予定だったドバイツアー第4ステージ。強風によってレース主催者は前日にステージ全長を109kmに短縮することを決定していたが、当初の予定よりも強い「突風を伴う65km/hの強風」が一帯に吹いたため、レース主催者とUCIコミッセール、各チーム監督、選手代表による話し合いの結果、最終的にステージキャンセルの決定が下された。ステージキャンセルについて質問を受けるマルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） photo:Kei Tsuji/TDWsport今回のステージキャンセルにあたっては、2016年に導入されたUCIの「悪天候時実施要綱（エクストリーム・ウェザー・プロトコル）」が適用された。レース主催者は短距離タイムトライアルを実施することも検討したが、本来のレース展開に大きく影響することから却下されている。ここ数年、ロードレースでは「悪天候時実施要綱」によるコースの変更やキャンセルが度々起こっている。2015年のツアー・オブ・オマーン第5ステージは強風と暑さによってスタート位置が変更となり、後にキャンセルが決定。2016年のツール・ド・フランスでは、モンヴァントゥーが強風にされされたためコースが短縮されたことは記憶に新しい。選手の安全と健康を最優先事項に定めた「悪天候時実施要綱」は、強風の他にもみぞれや積雪、極度の温度、視界不良、大気汚染などの気象条件時に適用される。
今回のステージキャンセルによって総合争いはマルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ）有利な展開に。キッテルはディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ）に対して8秒、ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード）に対して10秒の総合リードで平坦な最終ステージに挑むことになった。
「ハッタ・ダム」前で各チームの代表が記念撮影 photo:Kei Tsuji/TDWsport砂嵐の中を移動するチームカーの車列 photo:Kei Tsuji/TDWsport個人総合成績
1位 マルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） 12h34’54”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） +08”
3位 ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） +10”
4位 ニコラ・ボエム（イタリア、バルディアーニCSF） +13”
5位 ジャンピエール・ドリュケール（ルクセンブルク、BMCレーシング） +14”
6位 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ（南アフリカ、ディメンションデータ）
7位 アレックス・ドーセット（イギリス、モビスター）
8位 トーマス・スチュアート（イギリス、ワンプロサイクリング）
9位 ヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエールトリエスティーナ） +16”
10位 マーク・カヴェンディッシュ（イギリス、ディメンションデータ）
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル（ドイツ、クイックステップフロアーズ） 50pts
2位 ジョン・デゲンコルブ（ドイツ、トレック・セガフレード） 41pts
3位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） 35pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ロットNLユンボ） 12h35’02”
2位 ヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエールトリエスティーナ） +08”
3位 ロイック・ヴリーヘン（ベルギー、BMCレーシング）
中間スプリント賞
1位 ニコラ・ボエム（イタリア、バルディアーニCSF） 12pts
2位 ジャンピエール・ドリュケール（ルクセンブルク、BMCレーシング） 10pts
3位 アレックス・ドーセット（イギリス、モビスター） 10pts
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 37h45’42”
2位 モビスター
3位 BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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