ドバイツアー2日目も勝利したのはマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)だった。ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)をゴール直前で交わし、開幕2連勝を飾った。
ドバイ市街地からスタートする第2ステージ photo:CorVos
どこにでも現れるヴィットリオ・ブルモッティ photo:CorVos
スプリント勝利を狙ったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVos
アシストに守られて走るジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) photo:CorVos
ゴール直前でマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が伸びる photo:CorVosドバイツアー2日目のコースも、前日に続いてこれ以上ないほど真っ平らなスプリントステージ。ペルシア湾に浮かぶ別荘が立ち並ぶ人工島「パーム・ジュメイラ」を横目にスタートし、首都ドバイ市街地の外周を回って海岸線沿いを北上し、ラアス・アル=ハイマへとゴールする188km。途中にも高級リゾートホテルが立ち並ぶ人工島に立ち寄るなど、UAEの観光地を巡るコース設定だ。
レース序盤の逃げには地元の期待を背負うヨーゼフ・ミルザ(UAE、UAEアブダビ)を始め、ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)、シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF)、ピーター・ウィリアムズ(イギリス、ワンプロサイクリング)、マーク・クリスティアン(イギリス、アクアブルー・スポート)が加わり、集団に対して4分差で逃げ続けた。
しかしコースは圧倒的に集団有利。スプリント2勝目を狙うクイックステップフロアーズやディメンションデータなどの牽引によって残り10kmで引き戻され、ここからスプリントでの主導権争いが徐々に加熱していく。ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を勝利させたいロットNLユンボは別ラインから前に上がるも牽引力が足りず、一旦は後方に追いやられる場面も。
各チームのアシストが猛烈にスピードを上げる中、残り1kmで人数を残していたのはクイックステップフロアーズとトレック・セガフレードだった。クーン・デコルト(オランダ)を発射台にジョン・デゲンコルブ(ドイツ)がスプリントを開始したが、フルーネウェーヘンが追い抜いていく。オランダ王者の勝利かと思われたが、別ラインからマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が猛烈に伸びた。
昨日とは異なる捲り上げの展開でスプリントしたキッテルはゴール直前でフルーネウェーヘンを交わし、2日連続勝利を達成。更にボーナスタイムを稼いだことで総合リードを8秒に伸ばした。
「今日は難しいスプリントだったが、思うように列車を組めない中での勝利はチームの対応力ををアピールするにふさわしいものだ。トレンティン(イタリア)がスピードを上げ、その後は番手に付く選手を次々と変えていった」と語るキッテル。チームは今シーズン既に8勝目を上げており、勝利数ランキングで首位を独走中だ。
勝利をアピールするマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
ドバイツアー2017第2ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h25’33”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
5位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
6位 ファンホセ・ロバト(スペイン、ロットNLユンボ)
7位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
8位 リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)
9位 マルコ・マロネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)
10位 アダム・ブライス(イギリス、アクアブルー・スポート)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 8h31’46”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) +08”
3位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) +13”
4位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング) +14”
5位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング)
6位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) +16”
7位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
8位 ヨーゼフ・ミルザ(UAE、UAEアブダビ)
9位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
10位 ピーター・ウィリアムズ(イギリス、ワンプロサイクリング) +19”
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 50pts
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 32pts
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) 16pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h06’27”
2位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) +08”
3位 シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF) +11”
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 25h36’18”
2位 BMCレーシング
3位 クイックステップフロアーズ
text:So.Isobe
photo:CorVos





レース序盤の逃げには地元の期待を背負うヨーゼフ・ミルザ(UAE、UAEアブダビ)を始め、ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)、シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF)、ピーター・ウィリアムズ(イギリス、ワンプロサイクリング)、マーク・クリスティアン(イギリス、アクアブルー・スポート)が加わり、集団に対して4分差で逃げ続けた。
しかしコースは圧倒的に集団有利。スプリント2勝目を狙うクイックステップフロアーズやディメンションデータなどの牽引によって残り10kmで引き戻され、ここからスプリントでの主導権争いが徐々に加熱していく。ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を勝利させたいロットNLユンボは別ラインから前に上がるも牽引力が足りず、一旦は後方に追いやられる場面も。
各チームのアシストが猛烈にスピードを上げる中、残り1kmで人数を残していたのはクイックステップフロアーズとトレック・セガフレードだった。クーン・デコルト(オランダ)を発射台にジョン・デゲンコルブ(ドイツ)がスプリントを開始したが、フルーネウェーヘンが追い抜いていく。オランダ王者の勝利かと思われたが、別ラインからマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が猛烈に伸びた。
昨日とは異なる捲り上げの展開でスプリントしたキッテルはゴール直前でフルーネウェーヘンを交わし、2日連続勝利を達成。更にボーナスタイムを稼いだことで総合リードを8秒に伸ばした。
「今日は難しいスプリントだったが、思うように列車を組めない中での勝利はチームの対応力ををアピールするにふさわしいものだ。トレンティン(イタリア)がスピードを上げ、その後は番手に付く選手を次々と変えていった」と語るキッテル。チームは今シーズン既に8勝目を上げており、勝利数ランキングで首位を独走中だ。

ドバイツアー2017第2ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h25’33”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
5位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
6位 ファンホセ・ロバト(スペイン、ロットNLユンボ)
7位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
8位 リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)
9位 マルコ・マロネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)
10位 アダム・ブライス(イギリス、アクアブルー・スポート)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 8h31’46”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) +08”
3位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) +13”
4位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング) +14”
5位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング)
6位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) +16”
7位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
8位 ヨーゼフ・ミルザ(UAE、UAEアブダビ)
9位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
10位 ピーター・ウィリアムズ(イギリス、ワンプロサイクリング) +19”
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 50pts
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 32pts
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) 16pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h06’27”
2位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) +08”
3位 シモーネ・アンドレッタ(イタリア、バルディアーニCSF) +11”
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 25h36’18”
2位 BMCレーシング
3位 クイックステップフロアーズ
text:So.Isobe
photo:CorVos
Amazon.co.jp