イタリア国境にほど近いスイス・ルガーノ近郊を舞台に、第62回GPルガーノが開催された。雨に見舞われたタフレースを制したのは、クレディアグリコルから移籍したレミ・ポリオル(フランス、コフィディス)。ミラノ〜サンレモを狙うダヴィデ・レベッリン(イタリア、ディキジョヴァンニ)が2位に入った。

スプリントでレベッリンを破ったレミ・ポリオル(フランス、コフィディス)スプリントでレベッリンを破ったレミ・ポリオル(フランス、コフィディス) photo:Cor Vosベルギーのセミクラシックと変わらない古い歴史をもつGPルガーノ。イタリアとスイスの国境に佇むルガーノ湖周辺でレースは開催された。コースは山岳周回コースを組み合わせた178kmだ。

レースは序盤からレミ・ポリオル(フランス、コフィディス)、リーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム)、フィリップ・ダイグナン(アイルランド、サーヴェロ)の3名から逃げ、タイム差は最大で2分49秒まで開いた。

4位でゴールするフランチェスコ・レーダ(イタリア、クイックステップ)4位でゴールするフランチェスコ・レーダ(イタリア、クイックステップ) photo:Cor Vos後半にかけてそのリードは縮小し、最後の上りで逃げが吸収されると、アマエル・モワナール(フランス、コフィディス)とポリオルがアタック。これにフレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、フジ・セルヴェット)とレベッリンが合流し、下りでポリオルとレベッリンが飛び出した。

サイモン・ジェランス(オーストラリア、サーヴェロ)やケシアコフを含む追走グループが追い上げたが、レベッリンとポリオルはゴールまで逃げ切り成功。最後はポリオルがスプリント勝負を制した。

レース観戦に訪れたオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)レース観戦に訪れたオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク) photo:Cor Vosクレディアグリコルからコフィディスに移籍したポリオルは、2月初旬のGPマルセイエーズ(UCI1.1)に続く今シーズン2勝目。ワンディレーサーとして着実に成績を残している。

そして37歳のレベッリンは2年連続で2位に終わった。しかし今シーズンはブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.1)でステージ2勝を飾るなど好調だ。今年はチーム(ディキジョヴァンニ)がレースに招待されないため、パリ〜ニース連覇は不可能。代わりにティレーノ〜アドリアティコに出場し、3月最大の目標であるミラノ〜サンレモに調子を合わせていく。

また、観客としてレース会場に現れたオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)は、ツアー・オブ・カリフォルニア第4ステージでの落車の影響でミラノ〜サンレモを欠場する。フレイレの復帰戦は3月23日開幕のブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)になる予定だ。

GPルガーノ2009 178.5km
1位 レミ・ポリオル(フランス、コフィディス)4h34'46"
2位 ダヴィデ・レベッリン(イタリア、ディキジョヴァンニ)
3位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、サーヴェロ)+03"
4位 フランチェスコ・レーダ(イタリア、クイックステップ)
5位 ピーター・ベリトス(スロバキア、ミルラム)
6位 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、フジ・セルヴェット)
7位 ダニエル・ナバーロ(スペイン、アスタナ)
8位 ベン・スウィフト(イギリス、カチューシャ)+16"
9位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ミルラム)
10位 クリスティアン・クネース(ドイツ、ミルラム)