2014年より国内展開が開始されている台湾の新興バイクブランド、DARE(ディアー)。同社ラインアップより、山岳用軽量モデルの「MR1」がフレーム形状をマイナーチェンジ。より軽くかつ快適性を向上させ、2017年モデルでは「MR1s」としてリリースされている。



DARE MR1sDARE MR1s (c)dare-bikes.com
2011年より創業のDAREは、10年以上にわたって世界各国の有名ブランドカーボンバイクのOEM生産を請け負ってきたルーツを持ち、常に最新のテクノロジーに触れることで新興ブランドながら確かな生産技術と開発力を兼ね備えたメーカーである。ラインアップするバイクの種類こそ少ないが、長年のOEM生産によるノウハウを活かし、各製品とも性能の高い仕上がりを見せる。

2016年はDAREの国内代理店であるアキコーポレーションがフルサポートを行った、TeamUKYOによって同社TTバイクが国内TTレースにおいて使用されていた。また、セルビアのコンチネンタルチームDare Gobikに機材サポートをするなど、新興ブランドながらプロ選手と密に連携をとることでその声を製品開発にフィードバックしているという。

「C+C」と呼ばれるホールを設けることで、軽量化を果たしつつ振動を吸収する。「C+C」と呼ばれるホールを設けることで、軽量化を果たしつつ振動を吸収する。 (c)dare-bikes.comBB付近には標準でチェーンキャッチャーを装備BB付近には標準でチェーンキャッチャーを装備 (c)dare-bikes.com

細身のシートステーとすることで柔軟性を高め快適性と路面追従性に貢献細身のシートステーとすることで柔軟性を高め快適性と路面追従性に貢献 (c)dare-bikes.com上下異径のテーパードヘッドセットを採用し安定したハンドリング性能を実現上下異径のテーパードヘッドセットを採用し安定したハンドリング性能を実現 (c)dare-bikes.com


そんなDAREが放つ「MR1s」はフレーム重量830gを誇る山岳向け軽量バイクだ。マイナーチェンジに伴い、素材に東レとの協力にて開発されたM40、M46Jという弾性率の異なるカーボンとT1000という高張力カーボンを使用。特性の違う素材をバランスよく使うことで衝撃吸収性と高剛性を両立させている。

フレーム成形には最新の中空成形技術を採用。コンピューターによる計算によって最適なチューブの直径が決められ、優れた重量剛性比を実現。高い柔軟性を維持しつつ、ねじりに強い剛性に仕上がっている。BB周りは滑らかで強固な内部構造を実現するコアシェルテクノロジーとBB86の採用により高いパワー伝達を可能とし、ライダーの力を余すことなく推進力に変えてくれる。

KNIGHT WHITEの左面はグラフィックが青でカラーリングされるKNIGHT WHITEの左面はグラフィックが青でカラーリングされる (c)dare-bikes.comPHANTOMはダークブラックのカラーリングPHANTOMはダークブラックのカラーリング (c)dare-bikes.com


またトップチューブとシートポストの交差する手前の部分を中空とする「C+C」構造を採用したのもマイナーチェンジによる変化だ。穴抜きにより重量自体を減らしつつ、柔軟性を高め、快適性向上に貢献している。快適性に大きく影響するシートステーは細身の形状を採用。路面の凹凸に対して柔軟に動き、衝撃吸収性を高めると共に路面追従性にも貢献。悪路でも高いパワー伝達効率を発揮する。

ワイヤーリングはよりスムーズな変速を実現するように最適化。もちろんDi2にも対応している。カラーはシックなブラックのPHANTOMとフレームの左右で赤、青と異なるカラーリングを施してあるKNIGHT WHITEの2種類。販売はフレームセットのみで行われ、価格は249,000円(税抜)。取り扱いはアキコーポレーション。

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DARE MR1s フレームセット
素材:トレカプリプレグ MS-HMC T1000/M40/M46
BB規格:BB86
フレーム重量:830g(510mm)
フォーク重量:320g
カラー:PHANTOM、KNIGHT WHITE 
サイズ:450、480、510、540
価格:249,000円(税抜)

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