初日は1.1kmの個人TT。1/100秒を争う僅差の戦いの中、1位のトーマス・パルマー(ドラパック・ポルシェ)と2位宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)のタイムは飛びぬけていた。

1位のトーマス・パルマー(ドラパック・ポルシェ)1分08秒511位のトーマス・パルマー(ドラパック・ポルシェ)1分08秒51 photo:Hideaki.TAKAGI2位の宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+0秒962位の宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+0秒96 photo:Hideaki.TAKAGI

ヤン・キルシプー(ルトゥーア・サイクリングチーム)4位ヤン・キルシプー(ルトゥーア・サイクリングチーム)4位 photo:Hideaki.TAKAGI11月7日(土)、第1ステージ個人TTが名護市中心部で行われた。目抜き通りを封鎖して往復の一直線コースで距離は1.1km。180度ターン部分が狭く、ここをいかにクリアするかが課題だ。

気温26度と暑ささえ感じる中、やや強い風が往路向かい風となる。
全体96人のうち39番目にスタートした野中竜馬(鹿屋体育大学)がそれまでのトップタイムを塗り替え首位に。続く選手たちはみな野中のタイムを越えられない。ようやく越えたのは72番目スタートの阿部嵩之(シマノレーシング)だ。それまで1分11秒台の争いだったが10秒台に突入。

そして終盤スタートのトーマス・パルマー(ドラパック・ポルシェ)がいきなり8秒台のトップタイムをたたき出す。最終スタートの宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)は9秒台を出して結局2位に。

上位2人は1秒差、3位以下はコンマ数秒以下のタイム差で、2人のタイムが突出した。

阿部嵩之(シマノレーシング)5位阿部嵩之(シマノレーシング)5位 photo:Hideaki.TAKAGI
翌日200kmのロードレースには1位のパルマーがリーダージャージを着用して出走する。ドラパックは3位にもルイスがつけているため、わずかの差ではあるが有利な展開だ。加えて第2ステージはボーナスタイムの設定が中間2箇所(3秒2秒1秒)とゴール(10秒6秒4秒)がある。通常なら分差のつく上位だが、数人でもつれ込んだ場合、第1ステージのコンマ秒差と第2ステージのボーナスタイムが大きく影響する。梅丹としてはスピードのあるドラパックをマークして総合優勝を狙うだろう。


野中竜馬(鹿屋体育大学)健闘して6位に野中竜馬(鹿屋体育大学)健闘して6位に photo:Hideaki.TAKAGI
結果
第1ステージ 個人TT 1.1km
1位 トーマス・パルマー(ドラパック・ポルシェ)1分08秒51
2位 宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+0秒96
3位 ジョセフ・ルイス(ドラパック・ポルシェ)+1秒98
4位 ヤン・キルシプー(ルトゥーア・サイクリングチーム)+2秒24
5位 阿部嵩之(シマノレーシング)+2秒29
6位 野中竜馬(鹿屋体育大学)+2秒72
7位 小坂光(UTSUNOMIYA BLITZEN)+2秒90
8位 福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2秒91
9位 窪木一茂(日本大学)+2秒92
10位 内間康平(チームおきなわ、鹿屋体育大学)+2秒96
小坂光(UTSUNOMIYA BLITZEN)健闘して7位に小坂光(UTSUNOMIYA BLITZEN)健闘して7位に photo:Hideaki.TAKAGI


photo&text:高木秀彰

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