「完全にオールアウトした」とレース後にコメントしたのは、圧倒的なタイム差でTTを制したフルーム。対して総合タイム差を詰められる結果となったキンタナは「この最終決戦で、フルームを逃しはしない」と総合優勝への執念を語った。



ステージ優勝のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

ステージ優勝のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ステージ優勝のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) (c)CorVos
マイヨコンビナーダを着てTTを走るクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)マイヨコンビナーダを着てTTを走るクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) (c)CorVosこのタイムトライアルに持てる全てのリソースを注ぎ込んだ。自分ができる事に集中して走ったし、走り終えた後は完全にオールアウトしていたよ。このブエルタが今シーズンの最終レースのつもり。好調を保てているのは嬉しいね。明日はよりタフなレースになるだろう。

キンタナは僕に対して1分以上のアドバンテージを持っている。キンタナとモビスターはとても良い選手とチームで、彼らを倒すことは困難だろう。でも僕達は挑み続けていくよ。ぜひ注目していてほしいね。

フルームに差を詰められる結果となったナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

マイヨロホをキープしたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)マイヨロホをキープしたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) (c)A.S.O.
マイヨロホを着てTTを走るナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)マイヨロホを着てTTを走るナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) (c)A.S.O.僕はこのタイムトライアルをとても上手く走れたと思う。でも、フルームは今日、まるでコースを飛ぶように走っていたね。僕たちが予想していた以上の高いパフォーマンスを見せてくれたよ。予想よりも強い風が吹き付けていたけれど、最適なギアを選ぶことが出来たし、脚の調子は良かった。明日はもっとも激しい戦いが繰り広げられるステージになるだろうから、この好調さを維持することが大切なんだ。

まだ、フルームにたいして1分のタイム差を持っている、このアドバンテージを守り抜く必要がある。思っていたよりもタイムを失った事は事実。でも、レースが始まる前はリーダージャージを守るためには3分以上のアドバンテージが必要だと思っていた訳だから、今日の仕事はきっちりと果たしたともいえる。

チームはまだまだフレッシュな状態で、明日も力強く戦うことができる。集中力を切らしてはいけないステージになるだろう、きっとスタート直後からアタックがかかり続けるはずだ。何かを得ようと欲する人は冷静で居続けることは難しい。オリカは表彰台を失ったから、それを取り返そうと動いてくるだろう。コンタドールはそれを守ろうとするはずだ。フルームは僕を攻撃してくる。僕はこのタイム差を守らないといけない。明日、僕はフルームの動きをチェックし続ける。この最終決戦で、彼を逃しはしない。

総合3位に浮上したアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)

スタートはとてもいい感触で、実際前半はとても順調に進んでいった。強い風が吹いていたけれど、チャスタートするアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)スタートするアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ) (c)A.S.O.ベスに対してタイム差をつけることができると思っていた。だんだんと風が強くなってくると、安定した出力を保つことが辛くなってきた。まるでストップ&ゴーのインターバルのような状況だったよ。正直、あまり僕好みのシチュエーションじゃなかったね、でもこの結果には満足しているよ。

このブエルタに臨むにあたって、脚が完全に仕上がっていない状態だったことを恥ずかしく感じているのは事実。落車などの影響で、完ぺきな状態で調整出来ていないんだ。総合成績ではない目標を立てたほうが良かったんだろう。

フルームは今日際立ったレースをしたね、彼らはまだ色々な戦術を持っているはず。一つ明らかなのは、明日のステージでかならず仕掛けてくるだろうということ。彼らにとって、全てを得るか、失うかの動きになるだろう、そして僕らはそれを最大限に活用できるようにしたいね。明日、アルト・ディ・アイタナでトライしてみるさ。

総合順位を落としたエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)

コーナーへと進入するエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)コーナーへと進入するエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ) (c)A.S.O.厳しい結果になってしまった。フルームには、コースの中間で抜かれたけど、彼は偉大なチャンピオンでありオリンピックのメダリストだから、それは予想できていた。(インタビュー時点で)コンタドールに対して、どの程度タイムを失ったかは分からないけど、僕達はまだ戦い続けるつもりだ。

明日もハードな1日になりそうだが、僕のように体重60kg以下のライダーには有利なレイアウトだ。レースはフィニッシュまで続くし、チームと共に自分たちのベストを出せるように挑戦していくつもり。まだまだ登らなくてはならない坂が沢山あるが、表彰台のために全力を尽くすよ。

ステージ2位に入ったヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター)

ステージ2位に入ったヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター)ステージ2位に入ったヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) (c)A.S.O.向かい風だった区間が長かった。恐らく序盤は向かい風が少し弱く、それがステージ優勝争いに影響してきた。僕の目標は、ステージ優勝を挙げること。グランツールを戦っていれば、良い瞬間も悪い瞬間もあるし、感情的になってしまうこともある。今日は僕にとって良い1日になった。

リズムに沢山の変化があり、個人的には嫌いなペダリングしない区間も多く、ハードなTTになったが、よく走れた。明日はどのチームも我々に挑んでくることになりそうだが、自分たちのベストを尽くすまでだ。

落車リタイアとなったサムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)

ステージ93位:6分29秒差 落車リタイアを喫したサムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)ステージ93位:6分29秒差 落車リタイアを喫したサムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング) photo:TDWsport/Kei Tsuji残り7kmの右コーナーで、派手にクラッシュしてしまった。今日はうまく走れていたし、5位か6位以内でフィニッシュして、総合順位を上げることができたはずだ。走りたいという気持ちと比較すれば、身体的苦痛は大したことではない。このブエルタも残すところ2日で、素晴らしいライバルたちと戦うために多くの犠牲を払ってきた。

これもスポーツのうちであり、落車は自転車競技につきもの。それは分かってはいるけど、受け入れ難い。右の肩を脱臼してしまったが、幸いにも骨折はない。10月にイタリアで開催されるクラシックレースで全力を出せるよう、早く回復したいね。

コースへと飛び出す新城幸也(ランプレ・メリダ)コースへと飛び出す新城幸也(ランプレ・メリダ) photo:Miwa.Iijima6分12秒遅れの82位でフィニッシュした新城幸也(ランプレ・メリダ)

1分後にスタートした、このタイムトライアルを得意とする選手に10km地点で追いつかれた(笑)。だから、そこからは良いペースメーカーが出来たというか、快調に走りきることが出来た。 とても風が強くて何度もハンドルを取られた。前輪80mmだったからしょうがない。 明日が最終日みたいなものだからもちろん全力を尽くす!

8分24秒遅れの143位でフィニッシュした別府史之(トレック・セガフレード)

ステージ143位:8分24秒差 敢闘賞ゼッケンを着け出走した別府史之(トレック・セガフレード)ステージ143位:8分24秒差 敢闘賞ゼッケンを着け出走した別府史之(トレック・セガフレード) photo:TDWsport/Kei Tsujiこのエリアは12月のトレーニングキャンプでよく使うエリアでTTのコースも半分以上走ったことのある道だった。それは他のチームの選手たちにもいえるかな。今日はスタートから無理しないペースで、コーナーはゆっくり丁寧に曲がったり、ただしっかり集中して走った。

ゆっくりなペースだったけど、幸い今日のステージ5位だったランパート1人しか抜かされず、フィニッシュまで追い込まずに走り終えることができた。頭の中は明日のステージと明後日にシフトしている。今日チームで盛り上がったのがフルームがチャベスと抜く瞬間。フルームがピースをして横切るという面白い技を見せた。総合争いでこんなのやられた日には戦意喪失しちゃうよね。

ブエルタもあと2日……。長かったようでもう終わりが近づいている。もうここまできたなら明日のハードステージをクリアして無事にマドリードに辿り着きたい。

text&photo:Yuya.Yamamoto, Naoki,Yasuoka

最新ニュース(全ジャンル)