個人TTで締めくくられたツール・ド・ポローニュ。モビスターのアレックス・ダウセットとヨナタン・カストロビエホがステージワンツー勝利を飾り、ティム・ウェレンスが総合優勝に輝いた。



トップタイムをマークしたアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)トップタイムをマークしたアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター) photo:Bettiniスタートを切るティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)スタートを切るティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) photo:CorVos1週間に渡って開催されたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)もこの日が最終日。ポーランドで最も歴史深い都市の一つ、クラクフの市街地を発着する個人タイムトライアルが開催された。

市街地中心部から一路郊外を目指し、180度ターンで折り返してくるコースの距離は25.0km。コースはほぼフラットであり、コーナーも少なくシンプルなスピードが問われるもの。これまでの6日間5ステージ(第6ステージは悪天候のため中止)を生き残った97名の選手達が続々とスタートを切っていく。

このフラットコースで最速タイムをマークしたのは、「これまでのステージを見るに数人のライバルはいたけれど、今日の僕には脚があった。上手くレースを進めることができた」と語る、前アワーレコード保持者であるアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)。ただ一人ゴールタイムを28分台に乗せる好走を見せステージ優勝に輝いた。2位には同じくモビスターのヨナタン・カストロビエホ(スペイン)が入り、モビスターはステージワンツー勝利だ。

また、「絶対に転ばないように十分に余裕を持って走った」と言う総合首位のティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)は1分31秒遅れのステージ13位に食い込み、余裕を持ってリードを守りきり総合優勝を達成。「オリンピックに向けて厳しいトレーニングを積んできたので、このポローニュには調子の確認の意味合いを持って参加した。総合優勝は大きな弾みになるし、チームも僕のために力を尽くしてくれた」とコメントしている。

また、別府史之(トレック・セガフレード)は個人タイムトライアルを無難に走りきり、総合87位で完走している。



総合表彰台 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が中央に上がる総合表彰台 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が中央に上がる photo:CorVos


ツール・ド・ポローニュ2016第7ステージ結果
1位 アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)
2位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター)
3位 プリモズ・ログッリッチ(スロベニア、ロットNLユンボ)
4位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
5位 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)
6位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
7位 スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・バイクエクスチェンジ)
8位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
9位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)
10位 ヴィクトール・デラパルテ(スペイン、CCCスプランディポルコウィチェ)
28’59”
+22”
+39”
+41”
+48”
+49”
+1’11”
+1’13”
+1’19”
+1’21”


個人総合成績
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
2位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
3位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
4位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
5位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
6位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
7位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、IMAサイクリング)
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
10位  ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
23h47’23”
+4’22”
+4’54”
+5’06”
+5’22”
+5’45”
+5’47”
+6’08”
+6’20”
+8’01”


ポイント賞
1位 モレノ・ホフランド(オランダ、ロットNLユンボ)

山岳賞
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)

チーム総合成績
1位 ロット・ソウダル

text:So.Isobe
photo:tourdepologne.pl

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