逃げグループ内の勝負を制したヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)や、ライバルたちの攻撃を封じ込めたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ら、ツール第15ステージの主役たちのコメントを紹介します。



ステージ優勝を飾ったヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)

ステージ初優勝を飾ったヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)ステージ初優勝を飾ったヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング) photo:TDWsport/Kei Tsuji
先頭でフィニッシュに向かうヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)とラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)先頭でフィニッシュに向かうヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)とラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ) photo:TDWsport/Kei Tsujiインクレディブル(信じられない)。夢が叶った。もちろんステージ優勝を目標にしていたけど、勝てるとは思っていなかった。それもこれもチームメイトのおかげだ。昨日体調不良でリタイアしてしまったチームキャプテンのマティアス・フランクと妻にこの勝利を捧げたい。

最後の下りを全開で攻めて先頭のマイカに追いついた。そこからは落ち着いて勝負に備えた。脚の調子は良かったし、マイカがスプリントを開始した時も焦らずに対処できたよ。彼のスリップストリームから抜け出して、問題なく加速した。フィニッシュラインまで数メートルを残して両手を上げるほどの余裕があった。

再び山岳賞トップに立ったラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)

マイヨアポワに再び袖を通したラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)マイヨアポワに再び袖を通したラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ) photo:TDWsport/Kei Tsuji
4日前の落車で痛めた腕にまだ痛みが走っているので下りではリスクを冒さなかった。4度目のステージ優勝に手が届くと思っていたけど、最後は追いつかれてしまった。アルプスではまたチャンスが回ってくると思うし、マイヨアポワに再び袖を通すことができて良かったよ。これからこのジャージを守るために走りたい

ステージ3位のアレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、AG2Rラモンディアール)

超級山岳グランコロンビエ峠に向かうアレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、AG2Rラモンディアール)やセバスティアン・ライヘンバッハ(スイス、FDJ)超級山岳グランコロンビエ峠に向かうアレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、AG2Rラモンディアール)やセバスティアン・ライヘンバッハ(スイス、FDJ) photo:TDWsport/Kei Tsuji逃げグループ内で超級山岳グランコロンビエをクリアしたものの、下りで脱落してしまった。追走グループはローテーションが回っていたし、最後の1級山岳ラセ・ドゥ・グランコロンビエはライヘンバッハと良いペースで登りきった。そこからフィニッシュまで協力して追走したけど、4秒届かなかった。

フラストレーションが溜まる結果になったけど、調子は良い。今シーズンは序盤から落車続きだったので、今がまだシーズン序盤のような気持ち。身体もフレッシュで、気持ちも前を向いている。この先の山岳ステージでも狙っていきたい。

マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:TDWsport/Kei Tsuji
チームメイトとともに下りをこなすクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)チームメイトとともに下りをこなすクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:TDWsport/Kei Tsujiもっとライバルたちの激しいアタックを予想していた。特に逃げグループに選手を送り込んでいたモビスターが動いてくると思ったんだ。アルやバルベルデ、バルデが攻撃を仕掛けたものの、今の脚の状態では誰にも先行させない自信があった。登りでライバルたちの動きをチェックしたくて加速してみると、ナイロ・キンタナがすぐに飛びついてきた。

チームスカイは史上最高のチームでツールに挑んでいる。他のチームに行けばエースになれる選手ばかりが揃っている。例えばワウト・ポエルスはリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの優勝者。彼のような選手にアシストされる自分は幸せ者だ。彼らがアシストとしてライバルたちのアタックを封じてくれる。

ライバルたちはアルプスでの攻撃を企てているのかもしれない。でも今はハッピーだ。現状、予想よりも大きな総合リードを得ている。

登りで攻撃を仕掛けたロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)

1級山岳ラセ・ドゥ・グランコロンビエでメイン集団からアタックしたロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)1級山岳ラセ・ドゥ・グランコロンビエでメイン集団からアタックしたロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:TDWsport/Kei Tsuji今日のコースはよく知っているので、タイム差を奪うことができると信じてトライしてみた。メンバー3名を残したチームスカイに対してアタックすることは必ずしも賢明とは言えないけど、他に選手が追いついてくればチャンスがあると思ったんだ。でも誰も反応せず、自分もそれ以上の逃げを諦めた。

調子は良く、チームは初めてのトップスリー(ヴィエルモーズ)フィニッシュ、そして総合でも良いポジションをキープしているので良い1日だったと言える。あと、モビスターは3週目の挽回を狙っているように感じている。そのために力を温存しているようだ。

マイヨブランを着続けるアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)

1日を通して平坦な区間がなかった。決してイージーなステージではなく、気が休まらなかったよ。最後の1級山岳でバルデがアタックした時はギリギリの状態だった。自分もアタックしたかったけど調子が最高とは言えず、動くことが出来なかった。総合でタイムを失わずに済んで良かった。

暑い1日を走り終えたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

超級山岳グランコロンビエ峠を登る選手たち超級山岳グランコロンビエ峠を登る選手たち photo:TDWsport/Kei Tsuji
トラブルなく良い形で走りきった。今日の目標は風に苦しめられた数日間の疲労から回復することだった。正直言ってチームスカイはとてもとても強い。放っておいても構わないような選手のアタックも潰していた。モビスターは下りで集団分裂を試みたものの、チームスカイに封じ込められた。

逃げていた選手たちの走りには脱帽だ。コロンビアで良く一緒にトレーニングしていたヤルリンソン(パンタノ)の勝利を嬉しく思う。コロンビアにとって良い1日になったよ。

タイムを失ったティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)

バルデがアタックした時、自分の世界に入って前走者のホイールだけを眺めていた。全く加速に対応できる状態ではなかった。調子が悪かったわけじゃない。ただ登坂のスピードが速すぎたんだ。グランツールも後半に差し掛かると、タイムを失う選手がロシアンルーレットで決まる。今日は自分の許容範囲を超えていた。

text&photo:Kei Tsuji in Culoz, France
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