最高峰の女子レース「ジロ・ローザ」開幕　プロローグで萩原81位、與那嶺98位

イタリアで萩原麻由子と與那嶺恵理が出場するジロ・ローザが開幕。2kmの開幕プロローグでリア・キルヒマン（カナダ、リブ・プラントゥール）が勝利し、萩原は81位、與那嶺は98位で初日を終えている。

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リア・キルヒマン（カナダ、リブ・プラントゥール）がマリアローザに袖を通す photo:CorVos

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優勝したリア・キルヒマン（カナダ、リブ・プラントゥール） photo:CorVosアジアチャンピオンジャージを着て走った萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ） photo:CorVos全日本チャンピオンジャージを着た與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）がスタート photo:Nicolas Marcheツール・ド・フランスの開幕に先んじて、イタリアでは最高峰の女子ステージレース「ジロ・ローザ」が開幕した。会期は7月1日から10日までの10日間で、休息日無しで10ステージを駆け抜ける。2つの個人タイムトライアルを含む走行距離合計は857kmだ。

世界チャンピオンのエリザベス・アーミステッド（イギリス、ボエルス・ドルマンス）など世界の強豪選手が集う中、日本からはロードと個人TTの全日本王者となったばかりの與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）と、4年連続出場となる萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）の両名が出場を見た。

開幕ステージはヴェネト州トレヴィーゾ県、ガイアリーネの街で行われた2.0kmのプロローグ。最速タイムをマークしたのはタリタ・デヨンフ（オランダ、ラボバンク・リブ）を1秒上回ったリア・キルヒマン（カナダ、リブ・プラントゥール）だった。タイムは2分23秒、平均スピード50.35km/hをマークし、大会初のマリアローザ着用者となった。

トップから20秒以内に100名以上が割って入る僅差の勝負で、アジアチャンピオンジャージを着て走った萩原が15秒遅れの81位、全日本チャンピオンジャージを披露した與那嶺は18秒遅れの98位で初日を終えている。以下は與那嶺のコメントを紹介する。

「今日は気持ちよく流してゴールが出来た。このレースに挑むにあたり、武井パーソナルコーチとの目的はリオ五輪に向けて、全日本選手権の疲れを取りながら徐々にコンディションを整え、体重を10日間中に1kg以上しっかりと落とすこと。過度なリスクは取らずに、安全にレースを進めること。

世界最大の女子のステージレースという割には 会場は非常にこじんまりしている。北米のレースと比べると圧倒的にレース予算が少なく、不景気を強く感じた。それでも出場する選手、チームは世界のトップが集まっている。初日からチームの体制、機材含めて持っているお金、スポンサーの格の違いを見せつけられている。

私達はアメリカのチームであり ヨーロッパに拠点もないため、レースで成績を出すうえで最低限必要な機材が準備できなかった。出場する6人中3人がTTバイクを持っていない。そしてチームにあるディスクホイールは一つだけ。機材を使いまわさないといけない。

トップチームは全選手分のローラーがロードバイクで準備されていてレース用のTTバイクもディスクホイールにディープリムのフロントが付けられて、完璧な準備がされている。正直、戦う前からディスアドバンテージばかりだ。

でも、チームの規模は格差が凄まじいが、選手に与えられているチャンスは平等だ。さて、明日からいよいよ第一ステージが始まる。全て含めて、今の私がもらえたチャンス。心から感謝して、楽しませてもらおうと思う」。

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ジロ・ローザ2016プロローグ結果


個人総合成績


text:So.Isobe