ルクセンブルクを駆け巡るツール・ド・ルクセンブルクが開幕。石畳の急坂が含まれたショートプロローグで自国のジャンピエール・ドラッカー(BMCレーシング)が最速タイムをマークした。



石畳の急坂を駆け上がるジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)石畳の急坂を駆け上がるジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング) photo:www.aotdl.com


ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)がリーダージャージを受け取るジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)がリーダージャージを受け取る photo:www.aotdl.comフランスとベルギー、ドイツに囲まれたルクセンブルクを舞台とした5日間のステージレース、ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.HC)が開幕した。

神奈川県や佐賀県、沖縄県程度の広さのルクセンブルクを駆け巡る5日間の走行距離は691.8km。高い山岳を持たない同国だけに長い峠は登場しないものの、第2、第4ステージは急坂を駆け上がる登りゴールが設定されている。昨年は逃げ切りを成功させたリーナス・ゲルデマン(ドイツ)がリードを守り優勝した。

今大会には5のワールドチーム(BMCレーシング、IAMサイクリング、ロット・ソウダル、オリカ・グリーンエッジ、ティンコフ)のほか、7つのプロコンチネンタルチームも参加。好調アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)やカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)らが開幕地に集まった。

ルクセンブルク名物の、石畳の急坂を含むプロローグ。雨に濡れテクニカルさを増した2.8kmコースを最速で走り抜いたのは、地元ルクセンブルクのジャンピエール・ドラッカー(BMCレーシング)だった。「今日はウェットでスリッピーな路面だったが、シクロクロスの経験があるので特に大きな問題にならなかった」と語るドラッカーは平均スピード38.769 km/hで走り、2位のマウリス・ラメルティンク(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)(を3秒差で抑えて優勝。嬉しい自国での勝利を掴んだ。

「とてもハッピーだ。最近は勝利が無かった上に、ルクセンブルク国内でレースに出場することも稀。貴重なチャンスをモノにできて良かった。滑る路面でいかに速く走るか知っていたことが今日の勝因だ」とドラッカーは語っている。3位にはチームメイトのトム・ボーリ(スイス)が続いた。



ツール・ド・ルクセンブルク2016プロローグ結果
1位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
2位 マウリス・ラメルティンク(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)
3位 トム・ボーリ(スイス、BMCレーシング)
4位 ピーター・ヴァンスピイブロック(ベルギー、トップスポートフラーンデレン)
5位 マルコ・マルカート(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
6位 アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 アレクサンダー・クレーガー(ドイツ、レオパードプロサイクリング)
8位 カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
10位 ガエタン・ビッレ(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
4’20”
+03”
+04”
+05”
+06”
+07”

+09”

+10”


個人総合成績
1位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
2位 マウリス・ラメルティンク(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)
3位 トム・ボーリ(スイス、BMCレーシング)
4位 ピーター・ヴァンスピイブロック(ベルギー、トップスポートフラーンデレン)
5位 マルコ・マルカート(イタリア、ワンティ・グループグベルト)
6位 アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 アレクサンダー・クレーガー(ドイツ、レオパードプロサイクリング)
8位 カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
10位 ガエタン・ビール(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
4’20”
+03”
+04”
+05”
+06”
+07”

+09”

+10”


ヤングライダー賞
1位 マウリツ・ラマーティンク(オランダ、ルームポットオレンジペロトン)

チーム総合成績
1位 BMCレーシング

text:So.Isobe
photo:www.aotdl.com