第19回ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表が、3月30日(水)に東京都内で行われた。ランプレ・メリダなど海外8チームと、国内8チームの計16チームが出場する事が発表された他、新たに加わる京都ステージのコース概要が明らかになった。



第19回ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表の会場となったSUBARU STAR SQUARE第19回ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表の会場となったSUBARU STAR SQUARE photo:Makoto.AYANO
石黒克巳ツアーオブジャパン組織委員会会長石黒克巳ツアーオブジャパン組織委員会会長 photo:Satoru KATO会場に展示されたスバルのサポートカー会場に展示されたスバルのサポートカー photo:Satoru KATO


5月29日(日)に開幕するツアー・オブ・ジャパン。UCI2.1クラスのステージレースとしては4回目の開催となる今年の大会は、京都ステージを加えた8日間8ステージ、計747.45kmで行われる。ツアー・オブ・ジャパン組織委員会の石黒克巳会長によれば、近年は5ステージを超える日程がUCIの認可を得られるのは異例であり、これまでの開催実績が認められて8ステージ開催が実現したとの事だ。

ツール総合9位のブライコヴィッチが出場予定TOJキッズの2人を囲んで記念撮影TOJキッズの2人を囲んで記念撮影 photo:Satoru KATO新城幸也(ランプレ・メリダ)が愛犬のコリンと共に会場に現れる新城幸也(ランプレ・メリダ)が愛犬のコリンと共に会場に現れる photo:Satoru KATO

出場チームは、UCIワールドツアーチームのランプレ・メリダ、昨年団体総合優勝したピシュガマンジャイアントチームなど海外8チームと、国内コンチネンタルチーム7チーム、日本ナショナルチームの計16チーム。

中でも、アメリカのプロコンチネンタルチーム「ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルサイクリングチーム」は初出場となる。このチームからは、2012年のツール・ド・フランスで総合9位に入り、2014年までアスタナに所属していたヤネス・ブライコヴィッチが、出場予定選手リストの中にあげられているという。

発表会には、日本で療養中の新城幸也(ランプレメリダ)がサプライズゲストとして登場。松葉杖をつきながらではあるが、元気な姿を見せてくれた。

所属するランプレ・メリダは今年も出場する事から期待されていた新城のTOJ参戦であるが、療養に専念するために残念ながら出場する予定は無いとのこと。



第19回ツアー・オブ・ジャパン出場予定チーム(2016年3月30日現在)

UCIワールドツアーチーム
ランプレ・メリダ(イタリア)

UCIプロコンチネンタルチーム
NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)
ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルサイクリングチーム(アメリカ)

UCIコンチネンタルチーム
ピシュガマンジャイアントチーム(イラン)
スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム・アルアハリクラブ(アラブ首長国連邦)
タブリーズシャハルダリチーム(イラン)
アヴァンティアイソウェイスポーツ(オーストラリア)
トレンガヌサイクリングチーム(マレーシア)

国内チーム
ブリヂストンアンカーサイクリングチーム
チーム右京
愛三工業レーシングチーム
マトリックス・パワータグ
宇都宮ブリッツェン
シマノレーシングチーム
キナンサイクリングチーム
日本ナショナルチーム



京都ステージは総合優勝争いに影響を及ぼすか?

「ロードレースと地域貢献の未来」と題したトークショーで話す増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と伊丹健治(キナンサイクリングチーム)「ロードレースと地域貢献の未来」と題したトークショーで話す増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と伊丹健治(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru KATO
京都ステージのコース図とコースプロフィール京都ステージのコース図とコースプロフィール photo:Satoru KATO栗村修ツアー・オブ・ジャパン大会ディレクター栗村修ツアー・オブ・ジャパン大会ディレクター photo:Satoru KATOTOJキッズの2人を囲んで記念撮影TOJキッズの2人を囲んで記念撮影 photo:Satoru KATO今大会最大のトピックは、大会2日目の京都ステージ。コースは京都市の南に位置する京田辺市と精華町にまたがる1周16.8km、高低差は約150m。長い登りは無いものの急勾配のアップダウンが連続し、道幅が急に狭くなるポイントがある。

大会ディレクターの栗村修氏によれば、総合優勝争いに影響する可能性があるハードなコースとの事。すでに試走した選手からも、厳しいコースだという感想が出ているという。2日目にして大量のDNFを出さないよう、チーフコミッセールと協議の上、距離は短めの105km(周回コース6周)に設定された。

京都ステージのコースについて、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は「予想以上に厳しそうなコース。初めてのステージなので、何が起きるのかわからないところがレースのカギになるかもしれない」。と話し、伊丹健治(キナンサイクリングチーム)は「アップダウンが厳しくて、道幅が急に変化する場所がありそうなので、集団内での位置取りを注意してチームでまとまっていないと痛い目に遭いそう」と分析する。

また、ツアー・オブ・ジャパンの地域貢献活動として、「ホームステージ」を設定する。これは、各ステージをホームとするチームを決め、開催地の方々に応援してもらおうという試み。今のところ、堺ステージはシマノレーシングチーム、京都ステージはNIPPOヴィーニファンティーニ、美濃ステージは愛三工業レーシングチーム、いなべステージはキナンサイクリングチーム、南信州ステージはチーム右京が確定している。早くもホームチームを応援する活動が始まっている開催地もあるそうで、大会の盛り上げにつながる事が期待される。

トークショーに出演した増田成幸と伊丹健治に、今年のツアー・オブ・ジャパンについて話を聞いた。

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
TOJキッズの2人にサインする増田成幸(宇都宮ブリッツェン)TOJキッズの2人にサインする増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru KATO移動日なしの8日間連続になった事で、やっと本当のステージレースになったという感じで楽しみ。
年々出場選手のレベルが上がってきているし、メディアからも注目される大会になってきている。舞台は整ったので、あとは日本人が活躍するだけだと思っている。先日のツール・ド・台湾では登りで調子の良さを確認出来たので、期待に応えられる結果を出せるようにしたい。

伊丹健治(キナンサイクリングチーム)
いなべステージについて話す伊丹健治(キナンサイクリングチーム)いなべステージについて話す伊丹健治(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru KATO個人的には、8日間連続はちょっと厳しい気もするが、チーム的にはサバイバルな展開になった方が有利だと思っている。ホームステージとなるいなべステージでは、出身地が近い阿曽圭佑がステージ優勝を狙っているが、脚質的にも向いていると思う。全体的に僕達向きのコースが多いので、すべてが噛み合えば総合優勝も可能だと考えている。

大会の模様は日本テレビ系列での放送が予定されている。地上波のスポーツニュースなどで取り上げられる他、BS放送の「BS日テレ」と、CS放送「日テレジータス」(有料放送)では、事前告知番組と総集編の放送が予定されている。詳しい放送予定は大会公式サイトにて告知される。



第19回ツアー・オブ・ジャパン大会概要
開催日程:2016年5月29日(日)〜6月5日(日)
チーム編成:9名(選手6名/監督1名/メカニック1名/マッサー1名)
出場チーム:全16チーム(海外8チーム・国内8チーム)

5月29日(日) 堺ステージ 2.65km(個人TT)
5月30日(月) 京都ステージ 105km
5月31日(火) 美濃ステージ 139k.4m
6月1日(水) いなべステージ 130.7km
6月2日(木) 南信州ステージ 123.6km
6月3日(金) 富士山ステージ 11.4km
6月4日(土) 伊豆ステージ 122km
6月5日(日) 東京ステージ 112.7km

全走行距離:747.45km

text&photo:Satoru KATO
photo:Makoto.AYANO


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