10月6日、UCI(国際自転車競技連合)はプレスリリースを出し、9月2日に行なわれたレース外ドーピング検査でガブリエーレ・ボジージオ(イタリア、LPRブレークス)の尿サンプルからEPO(エリスロポエチン)の陽性反応が検出。ボジージオは「即時再検査を要請する」とコメントしている。

ガブリエーレ・ボジージオ(イタリア、LPRブレークス)ガブリエーレ・ボジージオ(イタリア、LPRブレークス) photo:Cor VosUCIのプレスリリースによると、バイオロジカルパスポートのデータと照らし合わせた結果、これまでのボシシオの血液サンプルから異常値が検出。9月2日にボジージオをターゲットにしたレース外ドーピング検査が行なわれ、そこで採取された尿サンプルからEPO陽性反応が検出された。

検査を行なったのは、ローザンヌにあるWADA(世界アンチドーピング機関)承認の検査施設。イタリア自転車競技連盟が聴聞会を開いて処分を決定するまで、ボジージオは暫定的に出場停止状態に。

ガゼッタ紙の中で、ボジージオは「全く身に覚えのないことだ。一度たりとも間違ったことをしたことがない。バイクを乗り始めてかれこれ20年、アスリートとして正しいキャリアを歩んできたんだ。即時サンプルの再検査を要請する」とコメント。薬物使用を全面的に否定している。

現在29歳のボジージオは2003年にテナックスでプロデビュー。LPRブレークスに移籍した2008年のジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾り、1日マリアローザを着用。ロード世界選手権では代表メンバーとしてバッランの勝利に貢献した。今年はイタリア選手権タイムトライアルで2位。ジロではディルーカ(ドーピング陽性でチームを解雇)をアシストしながら総合27位に入っていた。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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