全日本女子ロード王者の萩原麻由子(ウィグル・HIGH5)にとって4年目となる欧州レースシーズンが幕を開ける。初戦となるのは、ベルギーで開催されるクラシックレースのオンループ・ヘットニュースブラッド(UCI1.1)だ。



スペイン・マヨルカ島で開催されたトレーニング合宿で撮影された集合写真スペイン・マヨルカ島で開催されたトレーニング合宿で撮影された集合写真 (C)Bart Hazen / Wiggle HIGH5
スペイン・マヨルカ島でのトレーニングキャンプを終え、2月27日(土)に開催されるオンループ・ヘットニュースブラッド(UCI1.1)から、萩原麻由子(ウィグル・HIGH5)の欧州レースシーズンが開幕する。

萩原は1月末のアジア選手権ロードレースを終えて渡欧。拠点としているドイツから、2月上旬に温暖なスペイン・マヨルカ島へと移動した。そして、険しい山岳を組み込んだ自主キャンプを経て、ウィグル・HIGH5チームのキャンプに参加。そのあと2月25日(木)に時折雪の舞うベルギーに到着した。

萩原にとって、ウィグル・HIGH5での今季初戦となるオンループ・ヘットニュースブラッドは、ベルギーにクラシックシーズン開幕を告げるレースであり、同日に男子と女子のレースが開催される。女子のレースは123.8kmで争われ、長い石畳区間や、最大勾配が20.3%に達する「パテルベルグ(石畳)」を始めとした9つの急坂が、男子同様にコースに組み込まれている。

下記には、シーズン序盤への萩原の意気込みを紹介しよう。

2015年はロンド・ファン・フラーンデレンを走った萩原麻由子2015年はロンド・ファン・フラーンデレンを走った萩原麻由子 (c)Wiggle Honda Pro Cycling「いよいよ本日から欧州春のクラシックシーズン開幕戦、自身にとっても欧州シーズンの始まりとなります。今年もチームに強豪選手が新たに3名加入し、さらに戦力が増しました。チーム内での選考も年々厳しさを増しています。 また今年は五輪イヤーとあり、例年とは少し違う雰囲気を肌で感じています。 この中で選考される一つ一つのレースでチャンスを掴めるよう、全力を尽くし自分の役割を果たそうというのが今の心境です。

春のクラシックレースは気候、コース共に難易度が高く一年で最も厳しいシーズンとも言えます。 レースを進めるなかで、チームの成功を掴むために、自分たちアシスト陣が序盤からどれだけ働けるかも非常に重要となります。 私にとっては今シーズンの行く末が決まるレースでもあるので、しっかり評価を得られチャンスを掴めるよう全力で戦ってこようと思っています。 応援のほど、よろしくお願いします」

オンループを終えた後、萩原は同じくベルギー開催のル・サミュン(UCI1.1)に出走。3月20日には、イタリアの山岳部で開催される女子のUCIワールドツアーレースであるトロフェオ・アルフレド・ビンダに出場する予定だ。

4月までのレーススケジュール(予定)
2月27日 Omloop Het Nieuwsblad(ベルギー、UCI1.1)
3月2日 Le Samyn des Dames(ベルギー、UCI1.2)
3月20日 Trofeo Alfredo Binda - Comune di Cittiglio(イタリア、ワールドツアー)
3月30日 Pajot Hills Classic (ベルギー、UCI1.2)
4月4日 Grand Prix de Dottignies(ベルギー、UCI1.2)
4月12日 Durango-Durango Emakumeen Saria(スペイン、UCI1.2)
4月13-17日 Euskal Emakumeen XXIX Bira(スペイン、UCI2.1)

photo&text:萩原麻由子ニュースレターより