ジャパンカップ公式サイトが伝えたところによると、過去に2度優勝しているサウニエルドゥバルの後継チーム、フジ・セルヴェットのレース参戦が決まった!これで出場プロツアーチームは過去最多の5チームに!ファンホセ・コーボ(スペイン)やダビ・デラフエンテ(スペイン)が出場予定だ。

ブエルタでステージ優勝を飾ったファンホセ・コーボ(スペイン、フジ・セルヴェット)が独走勝利ブエルタでステージ優勝を飾ったファンホセ・コーボ(スペイン、フジ・セルヴェット)が独走勝利 photo:Unipublicフジ・セルヴェットのジャパンカップ参戦が決まった!

2006年リカルド・リッコ(イタリア)、2007年マヌエーレ・モーリ(イタリア)という2人のジャパンカップ覇者を輩出しているサウニエルドゥバルの後継チームが、再びシーズン最後のタイトル獲得をかけて宇都宮に降り立つ。

チームを指揮するマウロ・ジャネッティ監督は、1996年にジャパンカップで優勝している元プロ選手。2000年にはTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)で総合優勝を飾るなど、日本にゆかりのある人物だ。

ジャネッティ監督はジャパンカップにベストメンバーを送り込む。ブエルタ・ア・エスパーニャの山岳ステージで優勝し、総合10位に入ったファンホセ・コーボ(スペイン)がエースとしてシーズン最後の闘いに挑む。コーボは山岳からタイムトライアルまでこなすオールラウンダーで、2003年にスペインのU23TTチャンピオンに輝くと、翌年サウニエルドゥバルでプロデビュー。同年ジャパンカップで9位に入っている。

ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット) photo:Unipublic2007年にはブエルタ・アル・パイスバスコで総合優勝。上りが厳しいワンディレースも得意で、同年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで9位に入った。今年はブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン難関頂上ゴールで優勝。ロード世界選手権はロードレースとタイムトライアルに出場。脚質的にジャパンカップ向きだと思われる。

そして、2006年のツールで総合敢闘賞に輝き、ブエルタで山岳賞2位に入ったばかりのダビ・デラフエンテ(スペイン)も出場予定。果敢に逃げを打ち、グランツールをかき回してきたデラフエンテのダンシングが古賀志林道で見られる!今年デラフエンテはグランプレミオ・ミゲルインドゥラインで優勝を飾っている。

フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン)は、MTBクロスカントリーで数々のタイトルを獲得したMTB出身選手。チームに合流した今年、その登坂力を遺憾なく発揮し、ツール・ド・ランカウイ総合4位、ツール・ド・ロマンディ総合9位。出場したジロとブエルタはいずれも完走。来季ガーミン・スリップストリームへの移籍が決まっている選手だ。

エロス・カペッキ(イタリア)は2004年イタリア選手権ジュニア優勝、同年世界選手権ジュニア4位、2005年世界選手権U23で5位と、ジュニア時代から国内外で好成績を残してきた若手有力株。19歳の若さでリクイガス入りし、昨年からサウニエルドゥバル(現フジ・セルヴェット)に所属してエウスカル・ビシクレタで総合優勝。ドイツツアーでは総合9位だった。

今年クイックステップから移籍したアンドレア・トンティ(イタリア)はアシストとして定評のあるベテラン。これまでクネゴやディルーカのアシストを勤め上げてきた。自身も2004年ジロで総合29位に入る程の実力者だ。

昨年のドーピングスキャンダルの影響で、思わしくないシーズンを送ってきたフジ・セルヴェット。2010年を見据え、ジャパンカップの勝利でシーズンを締めくくりたいところだ。

フジ・セルヴェット暫定スタートリスト
フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン)
エロス・カペッキ(イタリア)
ファンホセ・コーボ(スペイン)
ダビ・デラフエンテ(スペイン)
アンドレア・トンティ(イタリア)

text:Kei Tsuji
photo:Unipublic