シクロクロス世界選手権を一週間後に控えた中で開催された、UCIワールドカップ最終戦。重馬場のコースで世界王者マテュー・ファンデルポールが1周目から独走し、追ったワウト・ファンアールトを寄せ付けず圧勝。世界選に向けて大きく弾みを付けた。



UCIシクロクロスワールドカップ最終戦のスタート。集団中盤には小坂光(宇都宮ブリッツェン)と竹之内悠(Toyo-Frame)の姿もUCIシクロクロスワールドカップ最終戦のスタート。集団中盤には小坂光(宇都宮ブリッツェン)と竹之内悠(Toyo-Frame)の姿も photo:Tim de Waele約50段にもおよぶ長い階段が選手たちを待ち構えている約50段にもおよぶ長い階段が選手たちを待ち構えている photo:Tim de Waeleアメリカチャンピオンジャージに身を包んだジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアレーシング)アメリカチャンピオンジャージに身を包んだジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアレーシング) photo:Tim de Waeleラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)は7位フィニッシュラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)は7位フィニッシュ photo:Tim de Waele独走状態のマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)独走状態のマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン) photo:Tim de Waeleシクロクロス世界選手権を1週間後に控えたヨーロッパでは、ベルギー国境にほど近いオランダの沿岸都市ホーヘルハイデでUCIワールドカップ最終戦が開催された。お馴染みとなったコースは林の中の小さな丘陵地と平地を組み合わせており、2014年世界選手権のコースと類似するものだ。

翌週末にベルギー、ゾルダーで世界選手権が控えているため、スタートラインには実に70名を越える選手達が並ぶ。全日本王者の竹之内悠(Toyo-Frame)に加え、小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)もこの中に加わった。

折からの雨によって、コースは深い泥と踏み固められた土が入り交じる状態に。ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)やジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアレーシング)がスタートに手間取る中、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)を先頭にコースへと駆け出していく。

ハイペースに1周目から選手たちはバラけ気味となり、世界王者のマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)、ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)、ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)、そしてスウィークらが先頭付近でレースを展開する。

しかし絶好調を維持しているファンデルポールのパワーが群を抜いていた。重い泥区間を走るたびに後続との差を広げ、1周目を終える頃には早々に独走態勢に持ち込んだ。

圧倒的な力でサーキットを突き進むファンデルポール。後続ではUCIワールドカップシリーズリーダーのファンアールトが追走体制に入ったが、ファンデルポールとの差は少しずつ、しかし確実に開いていく。世界王者の優位は誰の目にも明らかだった。

ファンデルハールや最後のワールドカップを走るスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が後方に沈む一方、スタートに手間取ったケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)は表彰台圏内に浮上する。その1分前方では、全くペースを崩さなかったファンデルポールがフィニッシュラインを切った。



マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)が1周めからライバルを突き放し圧勝したマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)が1周めからライバルを突き放し圧勝した photo:Tim de Waele
ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)は3位でフィニッシュケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)は3位でフィニッシュ photo:Tim de Waele追走したワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)は捉えきれず2位に追走したワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)は捉えきれず2位に photo:Tim de Waele




UCIシクロクロスワールドカップ2015-2016第7戦表彰台UCIシクロクロスワールドカップ2015-2016第7戦表彰台 photo:Tim de Waele「昨年(圧勝した)のホーヘルハイデは自分にとってスーパーな一日だったが、今日はそれとは違っていた」と語るファンデルポール。「でも結果的に地元レースで勝つことができたし、今日は安心して眠れるよ。皆は僕が世界選の優勝候補筆頭と言うけれど、今日とはまた違うレースになる。調子を維持したまま望みたい」と展望を語った。

またこの日、竹之内は59位、小坂光は65位でフィニッシュ。U23に出場した沢田時(ブリヂストンアンカー)は38位で完走、ジュニアの織田聖(Above Bike Store Cycle Club)は65位だった。



UCIシクロクロスワールドカップ2015-2016第7戦
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)         1h07'31"
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)     +48"
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)      +59"
4位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)          +1'30"
5位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)             +1'49" 
6位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)             +2'00"
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)       +2'16"
8位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)   +2'41"
9位 マルセル・マイセン(ドイツ、クォータ・ロット)               +2'55"
10位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)       +3'02"
59位 竹之内悠(Toyo-Frame)    
65位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)

text:So.Isobe
photo:Tim de Waele

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