昨年のサンルイスでマーク・カヴェンディッシュを相手に2勝し、急遽エティックス・クイックステップ入りを決めたスプリンターがフェルナンド・ガビリア(コロンビア)。オムニアム世界王者がシーズンインに向けて展望を語っています。



フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) photo:www.etixx-quickstep.com昨年大会ではマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を下し2勝昨年大会ではマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を下し2勝 photo:CorVosツアー・オブ・ブリテンで勝利したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)ツアー・オブ・ブリテンで勝利したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) photo:Tim de Waele「サンルイスは僕にとって特別なレースだ。カヴェンディッシュのような世界最高峰の選手に勝てたなんて、今でも信じられないような気分。昨年の2勝は僕にとって大きなステップになった。」

そう語るのは、エティックス・クイックステップからツール・ド・サンルイスに出場するフェルナンド・ガビリア(コロンビア)。昨年大会でマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を相手に2勝し、その後に現チームへと加入したシンデレラボーイだ。

ガビリアはコロンビア北部アンティオキア県出身、1994年8月19日生まれの21歳。ジュニア時代からトラックレースでめきめきと力を伸ばし、2015年2月にフランスで開催されたトラック世界選手権オムニアムでヴィヴィアーニらを破って金メダルを獲得。爆発的なスプリント力と勝負勘を武器にロードレースでもスターダムへとのし上がった。

ロードレースとトラック競技を織り交ぜたスケジュールを続け、昨年はアンドレ・グライペル(ドイツ)やエドアルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)を打倒したツアー・オブ・ブリテン(UCI2.HC)を含む4勝をマーク。しかし膝の手術を受けたことで9月にシーズンを終え、ワールドツアーレースを走ることはなかった。サンルイスは4か月ぶりの実戦だという。

「僕はまだ経験が浅い。これから多くのことを学ばなければいけない」と語るガビリア。今後についてもリスクを避けながらステップアップしていくつもり」と慎重だ。「ずっとグライペルのような選手が憧れだった。また彼らと戦って打ち負かすことができれば、一生忘れられない思い出になるだろう」

サンルイスでアシストを務めるのは、過去にNIPPOに所属したスプリンターのマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)や、ファビオ・サバティーニ(イタリア)、ステイン・ヴァンデンベルフ(ベルギー)という経験豊富なメンバーたち。ガビリアは「決して簡単ではないが、調子を整えて勝利を狙いたい」と意気込みを見せている。

コメントは大会公式サイトより。

text:So.Isobe