ニッチなニーズに応えるレーシングパーツを種類豊富に取り揃えるTNI。一体構造により軽量化を極めたスプロケットに、ロー側5段をクロスレシオとしたシマノ11s用12-28Tが登場した。高強度な7075アルミ合金の採用により耐久性を確保しつつ、実測重量152gを実現した決戦用スペシャルパーツを紹介する。



TNI アルミコグ シルバー(12-28T)TNI アルミコグ シルバー(12-28T) (c)トライスポーツ
ロー側5段の24~28Tまでを1T違いのクロスレシオとし、ヒルクライムに最適化ロー側5段の24~28Tまでを1T違いのクロスレシオとし、ヒルクライムに最適化 (c)トライスポーツ一体構造とすることで、強度や剛性を確保しつつ、徹底的に軽量化を追求一体構造とすることで、強度や剛性を確保しつつ、徹底的に軽量化を追求 (c)トライスポーツ実測重量は152gをマーク実測重量は152gをマーク 今回登場したTNIの新製品「アルミコグ シルバー」の最も大きな特徴は、ヒルクライマーに最適なギアレシオを採用すること。12-14-16-18-20-22-24-25-26-27-28Tと、ロー側5段の24~28Tまでを1T違いのクロスレシオとしている。

この歯数構成により、負荷の上下に伴うケイデンスの変化を最小限に抑えることができ、より効率的なクライミングが可能に。一方でトップを12Tとすることで、下りや平坦路、ゴールスプリントといったハイスピードが求められるシーンにも対応した。

また、同じく登りでのケイデンス変化を抑える目的で使用されることの多いジュニアスプロケットはトップが14Tと、フレームによってはチェーンステーと干渉してしまう可能性がある。対して今回登場したアルミコグはトップ12Tとフレームを選ばない点も特徴である。

素材には高い強度と優れた軽量性を兼ね備え、フレーム素材としても多く使用されている7075アルミ合金を採用する。高精度CNC加工でインゴットから削り出し、一体構造とすることで、強度や剛性を確保しつつ、徹底的に軽量化を追求。実測重量は152gとカタログ値より2g軽量で、シマノDURA-ACEの12-28Tより50g以上も軽量に仕上がっている。

なお、製品を取り扱うトライスポーツでは、常用せずに、レースやイベント時の決戦用として使用することを推奨している。また、耐久性と変速性能を最大限に発揮させるためにもリアディレーラーを正確に調整し、シマノ、カンパニョーロ、KMCの新品のチェーンと組み合わせてほしいとしている。

仕上げは、製品名の通りアルミニウムの素材感を活かしたシルバーとされている。付属品としてロックリングとスペーサーが同梱される。ヒルクライムレースや登りを多く含むイベントで、好成績を狙うクライマーであれば必見といえるだろう。



TNI アルミコグ シルバー
素 材:7075アルミ合金
対応フリー:シマノ
歯数構成:12-14-16-18-20-22-24-25-26-27-28T(11s)
実測重量:152g(ロックリング、スペーサー含まず)
付属品:ロックリング、1mmスペーサー
価 格:20,000円(税別)