2015/09/07(月) - 06:48
栃木市渡良瀬遊水地で行なわれた実業団個人TTは、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と佐野淳哉(那須ブラーゼン)が1位2位。増田は今季初優勝。女子は坂口聖香(パナソニックレディース)が圧倒。
実業団の個人タイムトライアルチャンピオンを決める大会が9月6日、栃木県栃木市藤岡町渡良瀬遊水地内谷中湖北ブロックで行なわれた。コースは渡良瀬遊水地の谷中湖を巡る1周5.3kmで平坦、ブレーキを要するカーブは1箇所だけという、まさにTTバイクが本領発揮するもの。P1クラスタはここを3周する15.9kmで、他クラスは1周でレースは行なわれた。
佐野淳哉(那須ブラーゼン)が2時間ホットシートに
P1クラスタのスタートは1分30秒間隔。コースレコードは昨年大会でホセ・ビセンテ・トリビオ(現・マトリックスパワータグ)が出した19分53秒98。第一走者は佐野淳哉(那須ブラーゼン)で、いきなり20分09秒60の好タイムをマーク。3周目は6分33秒6の最終的に全選手のベストラップをマーク。終盤スタートの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュするまでのじつに2時間の間ホットシートに座る。「調子が上がっていることを確認できました」と2位の佐野。
雨の中トップタイム更新は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
序盤から小雨だったが雨脚は強弱を繰り返し、中盤以降は水溜りもできてくるが風は止む。87人中34番目スタートのオスカル・プジョル(チーム右京)が20分13秒27を出すが佐野がトップのまま。西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)はプジョルに次ぐ20分13秒58。窪木一茂(チーム右京)は20分43秒45、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)は20分44秒12と上位に食い込めない。
84番目スタートの増田は「1周目は押さえて入りました」と6分50秒2のラップタイム。2周目には6分37秒9、そして3周目には6分35秒8と後半にペースを上げて20分03秒88でフィニッシュ。多くの選手が昨年よりもタイムを落とす中、増田は26秒短縮して優勝。
優勝した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のコメント
今まで他チームの後塵を拝していましたが、Jプロツアーでは昨年の富士山以来の優勝です。今日は自分の中で調子はあまりよくなかったのですがペース配分だけ気をつけて走りました。雨があったのでコーナーではかなり押さえて入りましたね。北海道に向けてトレーニングしてきたのでいい感じで入れますね。チームの地元たくさんのファンの前で勝てたこと、強い相手に勝てたことが嬉しいですね。
女子は坂口聖香(パナソニックレディース)が圧倒
Fクラスタは坂口聖香(パナソニックレディース)が男子Eクラスタ選手顔負けの7分32秒97で優勝。平均時速42.12キロで駆け抜けた。坂口は「久しぶりの優勝です。(昨年までジュニアでしたが)エリートで走るならば世界を目指すならばと時速45キロに設定して走りましたがそこまで出なかったことが悔しいです」とさらに上を目指す。
結果
P1クラスタ 15.9km
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)20分03秒88
2位 佐野淳哉(那須ブラーゼン)20分09秒60
3位 オスカル・プジョル(チーム右京)20分13秒27
4位 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)20分13秒58
5位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)20分28秒85
6位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)20分29秒26
7位 畑中勇介(チーム右京)20分30秒53
8位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)20分30秒59
9位 パブロ・ウルタスン(チーム右京)20分38秒28
10位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京)20分38秒45
11位 窪木一茂(チーム右京)20分43秒45
12位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)20分44秒12
Jプロツアーリーダー 畑中勇介(チーム右京)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)
Fクラスタ 5.3km
1位 坂口聖香(パナソニックレディース)7分32秒97
2位 伊藤杏菜(チャンピオンシステムジャパン)7分51秒92
3位 坂口楓華(播磨南高校)8分05秒62
Jフェミニンリーダー 伊藤杏菜(チャンピオンシステムジャパン)
E1クラスタ 5.3km
1位 佐藤信哉(VC Fukuoka)6分52秒39
2位 今泉喜樹(VC Fukuoka)6分52秒59
3位 佐藤秀和(サイクルフリーダムレーシング)6分53秒00
4位 松木健治(クラブシルベスト)6分53秒97
5位 津村翔平(TOKYO VENTOS)7分00秒39
6位 上野祐樹(ブラウ・ブリッツェン)7分01秒62
E2クラスタ 5.3km
1位 吉原健太郎(DESTRA)7分04秒83
2位 山倉幹丈(AQULS内房レーシング)7分07秒55
3位 早川信明(イナーメ信濃山形-EFT)7分09秒70
4位 小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)7分09秒81
5位 相川茂徳(エルニーニョ・ケンポク)7分14秒42
6位 土屋幸生(湾岸サイクリング・ユナイテッド)7分15秒22
E3クラスタ 5.3km
1位 水戸部圭一郎(NSR)7分01秒38
2位 田中数馬(TEAM SPORTS KID)7分01秒91
3位 藤田征樹(チーム・チェブロ)7分05秒56
4位 石井哲也(ARAIMURACA)7分08秒40
5位 有益伸一(SEKIYA)7分11秒53
6位 金光仁(多摩ポタ)7分11秒83
photo&text:Hideaki TAKAGI
実業団の個人タイムトライアルチャンピオンを決める大会が9月6日、栃木県栃木市藤岡町渡良瀬遊水地内谷中湖北ブロックで行なわれた。コースは渡良瀬遊水地の谷中湖を巡る1周5.3kmで平坦、ブレーキを要するカーブは1箇所だけという、まさにTTバイクが本領発揮するもの。P1クラスタはここを3周する15.9kmで、他クラスは1周でレースは行なわれた。
佐野淳哉(那須ブラーゼン)が2時間ホットシートに
P1クラスタのスタートは1分30秒間隔。コースレコードは昨年大会でホセ・ビセンテ・トリビオ(現・マトリックスパワータグ)が出した19分53秒98。第一走者は佐野淳哉(那須ブラーゼン)で、いきなり20分09秒60の好タイムをマーク。3周目は6分33秒6の最終的に全選手のベストラップをマーク。終盤スタートの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュするまでのじつに2時間の間ホットシートに座る。「調子が上がっていることを確認できました」と2位の佐野。
雨の中トップタイム更新は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
序盤から小雨だったが雨脚は強弱を繰り返し、中盤以降は水溜りもできてくるが風は止む。87人中34番目スタートのオスカル・プジョル(チーム右京)が20分13秒27を出すが佐野がトップのまま。西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)はプジョルに次ぐ20分13秒58。窪木一茂(チーム右京)は20分43秒45、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)は20分44秒12と上位に食い込めない。
84番目スタートの増田は「1周目は押さえて入りました」と6分50秒2のラップタイム。2周目には6分37秒9、そして3周目には6分35秒8と後半にペースを上げて20分03秒88でフィニッシュ。多くの選手が昨年よりもタイムを落とす中、増田は26秒短縮して優勝。
優勝した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のコメント
今まで他チームの後塵を拝していましたが、Jプロツアーでは昨年の富士山以来の優勝です。今日は自分の中で調子はあまりよくなかったのですがペース配分だけ気をつけて走りました。雨があったのでコーナーではかなり押さえて入りましたね。北海道に向けてトレーニングしてきたのでいい感じで入れますね。チームの地元たくさんのファンの前で勝てたこと、強い相手に勝てたことが嬉しいですね。
女子は坂口聖香(パナソニックレディース)が圧倒
Fクラスタは坂口聖香(パナソニックレディース)が男子Eクラスタ選手顔負けの7分32秒97で優勝。平均時速42.12キロで駆け抜けた。坂口は「久しぶりの優勝です。(昨年までジュニアでしたが)エリートで走るならば世界を目指すならばと時速45キロに設定して走りましたがそこまで出なかったことが悔しいです」とさらに上を目指す。
結果
P1クラスタ 15.9km
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)20分03秒88
2位 佐野淳哉(那須ブラーゼン)20分09秒60
3位 オスカル・プジョル(チーム右京)20分13秒27
4位 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)20分13秒58
5位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)20分28秒85
6位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)20分29秒26
7位 畑中勇介(チーム右京)20分30秒53
8位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)20分30秒59
9位 パブロ・ウルタスン(チーム右京)20分38秒28
10位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京)20分38秒45
11位 窪木一茂(チーム右京)20分43秒45
12位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)20分44秒12
Jプロツアーリーダー 畑中勇介(チーム右京)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)
Fクラスタ 5.3km
1位 坂口聖香(パナソニックレディース)7分32秒97
2位 伊藤杏菜(チャンピオンシステムジャパン)7分51秒92
3位 坂口楓華(播磨南高校)8分05秒62
Jフェミニンリーダー 伊藤杏菜(チャンピオンシステムジャパン)
E1クラスタ 5.3km
1位 佐藤信哉(VC Fukuoka)6分52秒39
2位 今泉喜樹(VC Fukuoka)6分52秒59
3位 佐藤秀和(サイクルフリーダムレーシング)6分53秒00
4位 松木健治(クラブシルベスト)6分53秒97
5位 津村翔平(TOKYO VENTOS)7分00秒39
6位 上野祐樹(ブラウ・ブリッツェン)7分01秒62
E2クラスタ 5.3km
1位 吉原健太郎(DESTRA)7分04秒83
2位 山倉幹丈(AQULS内房レーシング)7分07秒55
3位 早川信明(イナーメ信濃山形-EFT)7分09秒70
4位 小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)7分09秒81
5位 相川茂徳(エルニーニョ・ケンポク)7分14秒42
6位 土屋幸生(湾岸サイクリング・ユナイテッド)7分15秒22
E3クラスタ 5.3km
1位 水戸部圭一郎(NSR)7分01秒38
2位 田中数馬(TEAM SPORTS KID)7分01秒91
3位 藤田征樹(チーム・チェブロ)7分05秒56
4位 石井哲也(ARAIMURACA)7分08秒40
5位 有益伸一(SEKIYA)7分11秒53
6位 金光仁(多摩ポタ)7分11秒83
photo&text:Hideaki TAKAGI
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