全日本ロード女王の勢いが止まらない。ジロ・ローサでの歴史的な勝利に続き、萩原麻由子(Wiggle HONDA)がフランスで開催中のツール・ド・ブルターニュでステージ優勝。海外UCIレースで2勝目をマークした。



ツール・ド・ブルターニュでステージ優勝を飾った萩原麻由子(Wiggle HONDA)ツール・ド・ブルターニュでステージ優勝を飾った萩原麻由子(Wiggle HONDA) (c)Wiggle HONDA
フランス国内でも自転車競技が盛んな地域であり、約1週間前にツール・ド・フランスが通過した北西部のブルターニュ地方で開催中のツール・ド・ブルターニュ。2.2クラスに位置づけられる4日間のステージレースで、19チームから98名がエントリーした。

[img_assist|nid=173252|title=ゴール後にチームスタッフとステージ優勝の喜びをわかちあう萩原麻由子(Wiggle HONDA)|desc=(c)Wiggle HONDA|link=node|align=right|width=360|height=]なお今レースに限って萩原は、Wiggle HONDAからではなく、チームメイトでブルターニュ出身のオードリー・コルドンが所属するローカルチームのReva Cycling Ladiesとの混合チームから出走。ここまで第1ステージは15位、第2ステージの個人TTは27位でフィニッシュしている。

7月18日(土)に開催された第3ステージはプレドゥランをスタートし、Uの字を描く様に南下してから北上し、隣町のイフィニアックに設けられた6km弱の周回コースを6周する124.4kmで争われた。

勝負が動いたのは周回コースに入ってからで、残り4周での登り区間にて8人の逃げが形成される。その後、少し遅れてメイン集団を飛び出した萩原だったが、逃げ切りを図ろうと3名を送り込んだロシアナショナルチームがペースをあげる先頭集団に合流。そのままカウンターアタックで飛び出し、最終的に2位に38秒差をつけて独走勝利。海外UCIレースで2勝目をマークした。

5月末に開催された1.1クラスレースGrand Prix de Plumelec-Morbihan Damesで3位入賞を果たした相性の良い土地で、今度は優勝を飾った萩原。「まず、今回の混合チームでこのレースを走れることに感謝したい。オードリーはジロローサでの鎖骨骨折で今回のレースに参加できなかったけど、もし出走していればステージ優勝していた可能性が高い。そんな彼女が今日は沿道で応援してくれたから、今日は彼女のために走った」とレース後にコメント。また、勝因については「レース前に、オードリーが私の所に来て、コースの情報や戦術などのアドバイスをしてくれた」と語った。

Wiggle HONDAで3年目のシーズンにして飛躍をみせる萩原麻由子。現全日本ロード女王の走りから益々目が離せなくなりそうだ。なお、Wiggle HONDAとしてはベルギーチャンピオンのd'Hoore Jolienが同日開催のBeNe Ladies Tour (2.2)でステージ2勝をマークしている。コメントはチームの公式レポートより。

text:Yuya.Yamamoto
photo:Wiggle HONDA