MTB系のパーツをメインに展開する東京サンエスのオリジナルパーツブランド「grunge(グランジ)」に、新しいシリーズ「grunge range」が登場。100ムーブサドルは最大幅をわずか100mmとすることで、体重移動を行いやすくしたオフロードサドルだ。



grunge range 100ムーブサドルgrunge range 100ムーブサドル photo:So.Isobe
サドルノーズからほぼ拡幅がない座面とされているサドルノーズからほぼ拡幅がない座面とされている 座面の張り出しがなくスマートなフォルムとなっている座面の張り出しがなくスマートなフォルムとなっている


通常であれば130~140mm台とされるサドル幅が、最大100mmに収められたオフロードライド用サドル「100ムーブサドル」。サドルの後端部をスリム化することで、腰を後ろに引いたり前へ戻す動作において太ももとサドルの擦れを低減したことが特徴だ。これによってより細かい重心移動がスムーズに行うことができる様になり、安定した走りにつながるというものである。

このサドルはロードとCXの両ジャンルで活躍する辻善光選手のアイデアから生まれたもの。CXレースにおいて腰を後ろに引き、前へ戻す際に座面の出っ張りが太ももにあたり、バランスを崩し重心位置を戻せなく危険を感じた経験が100ムーブの誕生のきっかけになったという。そこで辻選手が考えついた「サドルに体重を預けることが少ないCXでは、腰を安定させる出っ張りは必要ではないのだろうか」という考えに基づき設計された。

座面に座っている状態でも快適性が保てるようにクッションは厚手とされた座面に座っている状態でも快適性が保てるようにクッションは厚手とされた 重量、コスト面を考慮したというレールは同一重量で価格を抑えられる中空クロモリを素材に採用重量、コスト面を考慮したというレールは同一重量で価格を抑えられる中空クロモリを素材に採用

東京サンエスのオリジナルパーツブランド「grunge」に、新しいシリーズ「grunge range」が登場東京サンエスのオリジナルパーツブランド「grunge」に、新しいシリーズ「grunge range」が登場 レール幅は通常サドルと同様43mmとされているレール幅は通常サドルと同様43mmとされている


一見したところは全体が太く見えるデザインとなっているが、先端部は通常のサドルと同様の太さに設定されている。サドルの前側に座っているライダーや普段からオフロードを走っているライダーならば違和感なく乗り換えられるだろう。

辻善光選手も実際にシクロクロスレースで使用する グランジ レンジ 100ムーブサドル辻善光選手も実際にシクロクロスレースで使用する グランジ レンジ 100ムーブサドル photo:So.Isobeレール幅は東京サンエスのナローサーティーというレール幅30mmのサドルではなく、通常の43mm幅を採用。これは手持ちのシートピラーに取り付けることができ、より多くのライダーが使用できるようにするためだ。サドル幅もレールを基準に設定されており、何シーズンも使えるような耐久性を実現する強度を持ちながら、最大限細い値となったのが100mmであるという。

また、チタンレールとほぼ同じ重量になつことから、中空クロモリ素材レールを採用し、手の届きやすい価格を実現。重量は262g(実測値)で、価格は6,300円(税抜)としている。転倒で破損する可能性のあるCXやMTBでも、手に取りやすいだろう。



grunge range 100ムーブサドル
サイズ:270×100mm
レール:43mmクロモリ中空レール
カラー:ブラック
重 量:262g
価 格:6,300円(税抜)

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