最長ステージは7時間超の持久戦に。喜びを爆発させてチームメイトと勝利を喜んだディエゴ・ウリッシ、痛みをこらえて走り切ったアルベルト・コンタドールらのコメントを紹介します。



ロングスプリントで勝利を掴んだディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)

ステージ通算4勝目を飾ったディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)ステージ通算4勝目を飾ったディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsuji
雄叫びをあげるディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)雄叫びをあげるディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsuji今日のような特別な瞬間をサポートしてくれた家族、友人、ファン、チームメイトに感謝したいと思っている。今日はステージもスプリントもとても長いものになった。最終局面に入った時、早掛けする選手が多かったが、今日のステージではタイミングを待つことが大事だった。

ポランクと喜び合うディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)ポランクと喜び合うディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsuji今の気持ちを説明するのは難しい。チームメイトは僕が世界選手権で勝ったかのように祝福してくれたし、特に一番喜んでくれた(マヌエル)モーリはここ数ヶ月感ずっと一緒にトレーニングをしていた仲間。彼には特に感謝したいと思っている。

今朝目覚めて「今日はやるぞ」と自分自身にいい聞かせていた。トップ10以内でフィニッシュしたくて、多分9位か10位でも今日は満足していたと思う。でも終盤には始めから思い描いていたような展開となった。

僕はオリカの動きに合わせてジルベールの後ろに付いたけれど、彼のポジション取りは余り良くなくて、ゲランスの後ろに乗り換えた。ブロックされてしまうのが怖く長い距離からスプリントを開始したが、今日の僕は先頭を維持するだけの脚があった。次の世界選手権に向けて(イタリア代表入りするための)大きなメッセージを発信できたと思う。7時間20分、267kmという長距離でも最後にはスタミナを残せていたから。

ステージを走り切ったアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)

マリアローザを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が右手をあげるマリアローザを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が右手をあげる photo:Kei Tsuji今日どれだけ走れるかすら分からなかったが、この最長ステージを走り切ることができて嬉しい。でも一方でかなり痛みがあった。今日は7時間以上を走ったが、4時間を経過した後は、痛みで手をハンドルのどこに置けば良いか分からなくなっていたんだ。

第7ステージをスタートするアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)第7ステージをスタートするアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Kei Tsujiもう数日経てば状態も良くなっていくと信じているけれど、確実に困難な日々がこの先に待っていると思う。可能な限り上手く事を運びたい。

明日はアタックすべきステージだと考えていたけれど、「待ち」の展開にするしか無いと思う。落ち着いて状況を把握し、自分のライバルがどう動くか見極めないといけない。今は肩と膝に氷を当ててできるだけ早く回復させることが優先だ。

ティンコフ・サクソのステフェン・デヨンフ監督

アルベルトは今日痛みと共にタフな一日をやり過ごした。休息日までにはタフなステージが2日間も残っている。今日の作戦はとてもシンプルで、小さな逃げグループができるのを待ち、メイン集団をコントロールすることだった。その後にスプリンターチームが牽き始め、チームはアルベルトを守る事に集中できた。今日の夜に状況をよく踏まえ、明日の作戦を決定していく必要がある。チームはアルベルトのために-今日やってみせたように-全力を尽くす。

勝利に届かなかったファンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)

言い訳は好きでは無いが、ジロ前に1ヶ月レースから離れていたことで本調子では無かった。ジロは自分の持てる力全てを解放しないとチャンスは巡ってこない。個人的には日一日強みを増しているように感じていて、昨日もトライはしてみた。ここまでのスプリントではどの日もカオスな状況だったから、危険を取り除くには前方に位置取るしか術は無い。とにかく昨日のようなステージだとイラつくだけで、よっぽど運が無いと勝てない。

今日は残り6kmからの登りで非常に苦しめられてしまった。スプリントでは集団内でポジションをキープするだけでいっぱいいっぱい。今日は勝てるだけの脚が無かったし、絶好のポジションに自分で動くことができなかった。

フィウッジで繰り広げられた登りスプリントフィウッジで繰り広げられた登りスプリント photo:Kei Tsuji
マリアロッサを取り戻したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)

中間スプリントでポイントを取れて良かった。マリアロッサに再び袖を通す事ができて素晴しい気分だ。タフで長距離ステージだったので、今日は好調な日では無かった。ゴールスプリントには加われないだろうと思っていたので、2つめの中間スプリントを取りにいった。

粘り強く逃げるニコライ・ミハイロフ(ブルガリア、CCCスプランディポルコウィチェ)粘り強く逃げるニコライ・ミハイロフ(ブルガリア、CCCスプランディポルコウィチェ) photo:Tim de Waele220kmを逃げたニコライ・ミハイロフ(ブルガリア、CCCスプランディポルコウィチェ)

今日の作戦は逃げにメンバーを乗せることで、僕がその責を担うことになった。とても長い一日で、序盤に吹いていた風によってかなり体力を消耗してしまった。逃げグループは皆全力で走っていたが、集団スプリントに持ち込みたいチームが多すぎた。

125位でフィニッシュした別府史之(トレックファクトリーレーシング)

264kmの長距離で、ジワジワと疲れがたまった。まだ1週目。今夜はリカバリーに努めて明日に備えたい。

集団から遅れてフィニッシュする別府史之(トレックファクトリーレーシング)集団から遅れてフィニッシュする別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji
※各コメントは現地取材、レース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。

text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:Kei.Tsuji,CorVos


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