4日間のジロ・デル・トレンティーノは最終日。中盤から逃げた3名がゴールまで到達し、パオロ・ティラロンゴが勝利。盤石の走りを披露したリッチー・ポートが総合優勝した。
ゴールまで1km。先頭3人が駆け引きを繰り広げる photo:www.girodeltrentino.com4日間にわたって開催されたジロ・デル・トレンティーノ(UCI2.HC)を締めくくるのは、マーレからクレスまで山間を縫うように繋いで走る161.5kmの最終第4ステージ。中盤には2級山岳が二つ控えるものの、ゴール前は緩やかなアップダウンが続くレイアウトだ。
先頭を追いかける動きが多く発生したが、結果には結びつかず photo:www.girodeltrentino.comアタッカーにもチャンスがあるこの最終日、スタート後のアタック合戦から17名という大きな逃げグループが形成される。しかし総合13位のディエゴ・ローザ(イタリア、アスタナ)が加わっていたことからチームスカイが追走し、登坂の前に吸収。
ゴール勝負を制したパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) photo:www.girodeltrentino.com次いで7名が抜け出し、そこからファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)がアタック。ここにパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)、ダビ・アローヨ(スペイン、カハルーラル)が追いついたことで、この日のレースは一旦落ち着きを見せる。
ステージ優勝したパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) photo:www.girodeltrentino.comダビ・ロペスガルシア(スペイン)とカンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ)を使ってペースコントロールするチームスカイには3名を吸収する意思は無く、先を急ぐ3名には逃げ切りの可能性が見えてきた。
すると3名の中で牽制が始まり、互いにアタックを掛け合うものの決定打には至らない。1分後方のメイン集団からもブリッジが掛かるが成功せず、最後は3人によるスプリント勝負となり、残り150mから仕掛けたティラロンゴが勝利。「ここ10ヶ月で降り掛かった出来事に対するチーム全体の勝利だ」と、この日の午前中に出たワールドツアーライセンス承認に例えて喜んだ。
そしてメイン集団は争うこと無くゴールへと到達し、盤石のチーム体制に守られたリッチー・ポートが総合優勝。「どんなレースだって勝てば最高の気分さ。今回はジロのライバルとなるであろう選手が参加していたからなおさらだ。
ファンタスティックなジロ前の予行演習になったし、自分の状態や、日を追うごとに調子が上がっていたことにも満足だ。ジロ開幕まではあと2週間。家に戻ることができるし、しっかりと休養をとって集中力を高めていきたいと思う。2年前はニーバリがこのトレンティーノで勝ち、そしてジロでも勝った。これからやってくる勝負の日が楽しみさ。」と喜びを語る。
高地合宿を終えてトレンティーノに望んだポートの総合優勝。2週間後に迫ったジロ・デ・イタリアに向けて最良のステップとなった。
各賞ジャージがポディウムに上がる。中央が優勝したリッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ) photo:www.girodeltrentino.com
ジロ・デル・トレンティーノ2015第4ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
ヤングライダー賞
ルイス・メンテス(南アフリカ、MTNキュベカ)
チーム総合成績
アスタナ
text:So.Isobe
photo:www.girodeltrentino.com




すると3名の中で牽制が始まり、互いにアタックを掛け合うものの決定打には至らない。1分後方のメイン集団からもブリッジが掛かるが成功せず、最後は3人によるスプリント勝負となり、残り150mから仕掛けたティラロンゴが勝利。「ここ10ヶ月で降り掛かった出来事に対するチーム全体の勝利だ」と、この日の午前中に出たワールドツアーライセンス承認に例えて喜んだ。
そしてメイン集団は争うこと無くゴールへと到達し、盤石のチーム体制に守られたリッチー・ポートが総合優勝。「どんなレースだって勝てば最高の気分さ。今回はジロのライバルとなるであろう選手が参加していたからなおさらだ。
ファンタスティックなジロ前の予行演習になったし、自分の状態や、日を追うごとに調子が上がっていたことにも満足だ。ジロ開幕まではあと2週間。家に戻ることができるし、しっかりと休養をとって集中力を高めていきたいと思う。2年前はニーバリがこのトレンティーノで勝ち、そしてジロでも勝った。これからやってくる勝負の日が楽しみさ。」と喜びを語る。
高地合宿を終えてトレンティーノに望んだポートの総合優勝。2週間後に迫ったジロ・デ・イタリアに向けて最良のステップとなった。

ジロ・デル・トレンティーノ2015第4ステージ結果
1位 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
2位 ダビ・アローヨ(スペイン、カハルーラル)
3位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
4位 アレッサンドロ・ビゾルティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
5位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 ジャンフランコ・ズィリオーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
7位 シモーネ・ペレッティ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
8位 アメッツ・チュルーカ(スペイン、カハルーラル)
9位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニ・CSF)
10位 ホセ・メンデス(ポルトガル、ボーラ・アルゴン18)
2位 ダビ・アローヨ(スペイン、カハルーラル)
3位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
4位 アレッサンドロ・ビゾルティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
5位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 ジャンフランコ・ズィリオーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
7位 シモーネ・ペレッティ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
8位 アメッツ・チュルーカ(スペイン、カハルーラル)
9位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニ・CSF)
10位 ホセ・メンデス(ポルトガル、ボーラ・アルゴン18)
3h58'07"
+37"
+39"
+49"
+37"
+39"
+49"
個人総合成績
1位 リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)
2位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
3位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ)
4位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
6位 ホセ・メンデス(ポルトガル、ボーラ・アルゴン18)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
8位 ルイス・メンテス(南アフリカ、MTNキュベカ)
9位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
10位 エドアルド・ザルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)
2位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
3位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ)
4位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
6位 ホセ・メンデス(ポルトガル、ボーラ・アルゴン18)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
8位 ルイス・メンテス(南アフリカ、MTNキュベカ)
9位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
10位 エドアルド・ザルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)
13h43'41"
+22"
+58"
+1'11"
+1'13"
+1'15"
+1'32"
+1'33"
+1'34"
+1'37"
+22"
+58"
+1'11"
+1'13"
+1'15"
+1'32"
+1'33"
+1'34"
+1'37"
山岳賞
ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
ヤングライダー賞
ルイス・メンテス(南アフリカ、MTNキュベカ)
チーム総合成績
アスタナ
text:So.Isobe
photo:www.girodeltrentino.com
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