序盤からの断続的なアップダウンの最後を締めくくる2級山岳ラ・アンティグアは最大勾配22%。歩く選手も出るほどの激坂でクライマートリオが飛び出し、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が約1年ぶりの勝利を手にしました。



最大勾配22%の2級山岳ラ・アンティグアでは歩く選手も登場最大勾配22%の2級山岳ラ・アンティグアでは歩く選手も登場 photo:Tim de Waele


ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第3ステージブエルタ・アル・パイスバスコ2015第3ステージ image:vueltapaisvasco.diariovasco.com2級、1級、1級、2級、3級、2級、3級、2級…。170kmコースには合計8つのカテゴリー山岳が詰め込まれており、平均勾配16%(!)の2級山岳ラ・アンティグアが終盤にかけて2回登場。しかも2回目の頂上通過がフィニッシュの僅か3km手前という厳しいレイアウトだ。

モビスターがコントロールするメイン集団モビスターがコントロールするメイン集団 photo:Tim de Waele序盤から逃げたのは4名。2014年ツアー・オブ・ジャパン新人賞&山岳賞獲得のヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)、オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)、リエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)、サンデル・アルミー(ベルギー、ロット・ソウダル)が協調して先行する。

2級山岳ラ・アンティグアを駆け上がるホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)2級山岳ラ・アンティグアを駆け上がるホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Tim de Waele第1ステージに続いて逃げたフライレが積極的に山岳ポイントを獲得して山岳賞トップに返り咲き。やがてフィニッシュまで30kmを残した1回目の2級山岳ラ・アンティグアで逃げグループは崩壊し、ヴェストラが独走で逃げ続けた。

2級山岳ラ・アンティグアを登るアルカンシェルのミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)2級山岳ラ・アンティグアを登るアルカンシェルのミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) photo:Tim de Waele最大勾配が22%に達する2級山岳ラ・アンティグアでは、あまりの勾配に押して歩く選手も現れるほど。カチューシャやモビスター、チームスカイ率いるメイン集団も逃げグループ同様に崩壊し、約50名に絞られた状態で先頭ヴェストラを追った。

3名でのスプリントを制したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)3名でのスプリントを制したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Tim de Waele人数を揃えるモビスターがペースを上げて最後の2級山岳ラ・アンティグアに向かうと、それまで逃げていたヴェストラは抵抗出来ずに吸収。ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)を先頭に急勾配区間に突入し、そこからセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)がアタックした。

リーダージャージを手にしたセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)リーダージャージを手にしたセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) photo:Tim de Waeleエナオモントーヤの強力なアタックに反応出来たのはキンタナとロドリゲスのみ。追走するミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)らを振り切ったまま、先頭3名は上半身を左右に大きく振りながら頂上をクリアする。短いダウンヒルを経て、3名のスプリント勝負が始まった。

登り基調のスプリントで先行したエナオモントーヤを、タイミング良く腰を上げたロドリゲスが追撃する。フィニッシュラインまでトップスピードを維持したロドリゲスが先着し、同タイムでエナオモントーヤとキンタナがフィニッシュ。追走グループはクヴィアトコウスキーを先頭に7秒遅れでフィニッシュした。

今シーズン初勝利を飾ったロドリゲスは「最後に勝ったのが約1年前(2014年3月30日のボルタ・ア・カタルーニャ総合優勝)だったので、この勝利には大きな意味がある。ずっと調子が良かったのに、運に見放されて勝利を逃し続けていた。この悪夢に終わりがないんじゃないかと不安になったほど。だからこの勝利は新しいスタートを意味している」とコメント。アルデンヌ・クラシック前の良いタイミングで勝ち癖を取り戻した様子だ。

激坂バトルを制した小柄なクライマー3名がステージトップ3と総合トップ3を独占。アタックの口火を切ったエナオモントーヤが総合首位に立ち、同タイムでロドリゲスとキンタナが続いている。

リーダージャージに袖を通したエナオモントーヤは「キンタナとロドリゲスはとても調子が良く、彼らをサポートするチームも強力だ。でも自分も調子が良く、今日はリーダージャージを手にすることが出来て良かった。総合争いを決するのは最終日の個人タイムトライアルだ」と語っている。

翌日の第4ステージには合計7つのカテゴリー山岳が登場。残り2.2km地点で1級山岳ウサルツァ峠を越える実質的な山頂フィニッシュであり、総合争いはさらなる動きを見せることになるだろう。

選手コメントはチーム公式サイトより。



久々の勝利を手にしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)久々の勝利を手にしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Tim de Waele


ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第3ステージ結果
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)             4h39’02”
2位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)  +07”
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
7位 サムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)
8位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)            +10”
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)

個人総合成績
1位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)      13h08’41”
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)       
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)  +07”
5位 サムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)
6位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)                 +10”
9位 アレクシ・ヴィエルモ(フランス、AG2Rラモンディアール)
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)

ポイント賞
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)

山岳賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)

スプリント賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)

チーム総合成績
カチューシャ

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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