来年で創業90周年向かえる国産総合タイヤメーカー、IRC。同社の得意分野であるロード用チューブレスタイヤのラインアップより、独自開発の耐パンクベルトによって耐久性を高めた「Formula PRO TUBELESS X-Guard」をピックアップして紹介しよう。



IRC Formula PRO TUBELESS X-GuardIRC Formula PRO TUBELESS X-Guard photo:MakotoAYANO/cyclowired.jp
ロードバイク用タイヤにおいて現在主流のクリンチャーに対し、20%もの転がり抵抗の低減や衝撃吸収性の向上など、様々なアドバンテージを持つチューブレスタイヤ。加えて、パンク時のエアー保持時間が長いことや、エアーの自然漏洩が少ないことなど、純粋な走行性能以外にも様々な利点をもっている。

トレッドはシンプルなスリックパターンを採用トレッドはシンプルなスリックパターンを採用 40x40tpiという高密度な「X-Guard」という耐パンクベルトを装備している40x40tpiという高密度な「X-Guard」という耐パンクベルトを装備している そんなロード用チューブレスタイヤに着目し、規格が立ち上がったばかりのころからいち早く製品を市場に送り出し、重量や装着時の作業性などのデメリットを解消すべく研究開発に力を注いできたIRC。そのレーシングラインが「Formula PRO TUBELESS」シリーズである。

現在3種類のシリーズの中で、今回紹介する「Formula PRO TUBELESS X-Guard」は他の2モデルと比較して47%も高い耐パンク性を実現したモデル。他モデルにも採用されている通常の耐パンクベルトに加え、40x40tpiという高密度の「X-Guard」という耐貫通ベルトを装備している。

一方で軽量化も図られており、軽量クリンチャータイヤとブチル製インナーチューブの合計とほぼ同等の1本280gに抑えられている。また耐パンクベルトによる柔軟性の低下も最小限に抑えられており、チューブレスならではの乗り心地の良さを味わうことができるとのこと。

サイズは700×23Cの1種類展開。カンパニョーロ EURUSに装着し、エアーを7barまで充填した際の実測幅は23.0mmちょうど。国産ブランドらしい高精度な仕上がりとなっている。粗い路面でのレースから、ブルベ、ロングライドなど、高速で走りつつも可能な限りトラブルを回避したいシーンでの使用におすすめだ。



IRC Formula PRO TUBELESS X-Guard
耐パンクベルト:X-Guard
サイズ:700×23C
実測幅:23.0mm(カンパニョーロEURUS装着 / 7bar充填時)
重 量:280g
指定空気圧:6.0~8.0bar/90~115PSI
価 格:7,600円

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