スヴェン・ネイスやケイティ・コンプトンのフィードバックから開発されたトレックのシクロクロスバイク「Boone」と「Crockett」にマイナーチェンジが施された。フロントがスルーアクスル仕様となり、油圧ブレーキなど完成車のアッセンブリーがアップグレード。そして、新カラーが登場した。



トレック Boone 9 Discトレック Boone 9 Disc (c)トレック・ジャパン
今回マイナーチェンジが行われたのは2モデルのシクロクロスバイク。シートチューブをトップチューブから完全に独立させたIsoSpeedテクノロジーによって振動吸収性とトラクション性能を追求したOCLVカーボン製のプロユースモデル「Boone」と、Booneのテクノロジーを多く取り入れたALPHAアルミニウム製の「Crockett」だ。

マイナーチェンジの中で特にトピックスといえるのが、フロントフォークのスルーアクスル化で、MTBで主流規格となっている15mmスルーアクスルを全モデルに採用。ハブ軸をはじめとした各パーツのたわみを抑えることでよりハンドリング性能とブレーキング性能の安定性向上を実現した。なお、リアは充分な剛性が備わっていることから軽量化を優先し、従来どおり9mmクイックリリースとしている。

フロントスルーアクスルは「Boone 9 Disc」の完成車とフレームセット、「Boone 5 Disc」完成車、「Crockett 5 Disc」完成車に全4モデルに投入されている。

また、フロントフォークはステアリングコラムの素材が変更となり、ハイエンドモデル「Boone 9 Disc」はカーボン製に。アルミ製と比較して127gの軽量化に成功しているという(コラムの長さが300mmの場合)。また「Boone 5 Disc」と「Crockett 5 Disc」はアルミ製だ。

フロントにのみ投入された15mmスルーアクスルフロントにのみ投入された15mmスルーアクスル (c)トレック・ジャパントレック Boone 9(フレームセット)トレック Boone 9(フレームセット) (c)トレック・ジャパン

トレック Boone 5 Discトレック Boone 5 Disc (c)トレック・ジャパントレック Crockett 5 Disトレック Crockett 5 Dis (c)トレック・ジャパン


そして、完成車はパーツアッセンブルが大幅に変更。「Boone 5 Disc」はシマノのロード油圧ディスクブレーキシステムを採用。「Boone 9 Disc」は変速システムをULTEGRA Di2から機械式ULTEGRAへ、ホイールをヘッドからボントレガーへ変更することによって110,000円の低価格化を実現した。なお4モデルとも新カラーとされている。

2014年1月にBooneを披露したスヴェン・ネイス(ベルギー、クレラン・AAドリンク)2014年1月にBooneを披露したスヴェン・ネイス(ベルギー、クレラン・AAドリンク) photo:Cor Vos


トレック シクロクロスバイクラインアップ
Boone 9 Disc完成車
メインコンポーネント:シマノ ULTEGRA(油圧ブレーキ)
ホイール:Bontrager Affinity Elite Tubeless Ready
カラー:Matte Trek Black
価 格:620,000円

Boone 5 Disc完成車
メインコンポーネント:シマノ 105(油圧ブレーキ)
ホイール:ボントレガー TLR Disc
カラー:Trek Black/Trek White
価 格:450,000円

Boone 9 フレームセット
カラー:Volt Green/Trek Black/Trek White
価 格:340,000円

Crockett 5 Disc完成車
メインコンポーネント:シマノ 105(機械式ディスクブレーキ)
ホイール:ボントレガー TLR Disc
カラー:Black Pearl
価 格:240,000円