2014/11/29(土) - 09:04
サイクルモードに出展した約170のブースの中から、注目の新モデルや気になるプロダクツを一挙に紹介する第6弾。パンター二の実車を展示し話題をさらった服部産業(ウィリエール)、アイデア商品が多く展示された東京サンエス、ベルとブラックバーンをメインとしたブースを展開したインターテックをピックアップします。
服部産業(ウィリエール)
服部産業はイタリアンブランドのウィリエールをメインとしたブースを展開。ブース正面には今年で没後10年を迎えた伝説的ヒルクライマーの故マルコ・パンターニ(イタリア)が実際に使用したロードバイクとTTマシンの2台を展示し、今回のサイクルモードの中でも1、2を争う話題となった。
パンターニと言えばチェレステカラーのイメージが強いが、メルカトール・ウノ時代の1997年&2002~2003年に黄色いウィリエールを使用している。今回来日したバイクは共にウィリエール本社にあるミュージアムに展示されているもの。ロードバイクは97年のツールでラルプデュエズを制した1台で、ポジション等セットアップも当時の状態のまま。TTバイクは現行のUCIレギュレーションでが禁止されているフロントホイールの小さなファニーバイクスタイルで、TTが苦手なだけに現存するパンターニの実車のなかでも特に珍しいとのこと。ちなみにブース担当者によれば、400万円を出してでも買いたいという来場者もいたそうだ。
2015ランナップでのトピックスは、フルモデルチェンジを果たした「Zero7(ゼロセッテ)」。従来モデルの軽量性をそのままに、Cento Unoシリーズに採用されているカムテール形状のパイプを用いることで、空力性能の向上を図った1台だ。サイクルモードでは、超軽量パーツで武装した4.765kg(!)のショーバイクもお目見え。
その他、エアロロードの「Cento Uno Air」や剛性を重視したオールラウンドモデル「Cento Uno SR」、胴抜きデザインのグラフィックがクラシカルなクロモリバイク「Strada」も展示されていた。
東京サンエス(ワンバイエス、ディズナ、グランジ、テスタッチ、リッチーなど)
例年サイクルモードからカタログの配布を開始し、「ここのカタログをもらうためだけに来た」という来場者も少なくない東京サンエス。今年もブースには、ワンバイエスを始めとしたオリジナルブランドからユニークながらも実用性に富んだアイテムが並べられた。
まずCW編集部が注目したいのが、全日本シクロクロス選手権9連覇の偉業を誇る辻浦圭一氏が開発をつとめたワンバイエスのCXバイク「JFF #801」。日本人の体格にあったCXバイクというコンセプトのもと、辻浦氏自身がテストを重ねることで乗り味を煮詰めていったという渾身の1台だ。細身で何処かクラシカルなシルエットとは対象的にテーパードコラムを採用し、ディスクブレーキのみ対応とするなど最新の規格を盛り込んでおり、レースから里山ライドまで幅広い使い方に対応するという。
パーツ類では新たなオリジナルブランド「Veno」がデビューした。「ロードやMTBの用にカスタムパーツが少ないクロスオーバー的なジャンルのバイクをチューンナップするのに最適なパーツはないかという声から誕生しました」とはブース担当者の小田康宏さんの談。
中でも最も特徴的なプロダクトが複雑な曲がりが特徴的な「ボーダーレス カーボンハンドルバー」だ。ドロップハンドルとブルホンバーの利点を掛けあわせることで、フラットバーに様に楽なライディングポジションと、ドロップハンドルの様な強力なブレーキング動作、ブルホンバーの様に容易な変速操作の全てを可能としている。
一方のレーシングパーツも、新作が続々。中でもブース担当者のイチオシなのだ新登場のカーボンハンドルバー「J-Carbon grand monroe」である。これはサポートライダーの辻善光選手のリクエストから誕生したモデルで、ブラケット取付部の下側を削ぐことによって小指と薬指でハンドルを挟みやすくしたことが特徴。これによって、しっかりとハンドルバーを保持することができ、シクロクロスなどで荒れ地を走るシーンでより繊細なコントロールが可能になるという。
その他にも、ロード用クリップレスペダルとフラットペダルを一体化した「FPルックペダル」、コラムスペーサーとシマノDi2ジャンクションのマウントを一体化した「ヘッドスペーサーDi2マウント」など、アイデア商品が盛り沢山であった。
インターテック(ベル、ティフォージ、ブラックバーン、マキシス、エイベックス、オドロ)
昨年よりサイクルモードへの出展を再開したインターテックは、ヘルメットのベルとツーリング系アクセサリーを得意とするブラックバーンの2ブランドをメインとしたブースを展開。加えて、アイウェアのティフォージ・オプティクスやタイヤのマキシスなども並べられていた。
ベルはカラーバリエーションを含め国内展開される全ラインナップが揃った中で、注目を集めたのが2モデル。1つがブランド初のロード用エアロヘルメット「STAR PRO」。今年のツール第5ステージで優勝したラルス・ボーム(オランダ)らベルキンが使用する話題のモデルで、来場者の中には最たる特徴で独自のベンチレーションホール開閉機構やカール・ツァイス製バイザーをチェックする方も少なくなかった。
そして、もう1つが近年欧米で人気のMTBエンデューロに対応する「SUPER 2R」。チンガードを取り外し可能としたことにより、タイムを競うダウンヒル区間ではフルフェイスとして、登りも登場する繋ぎの非計測区間ではハーフシェルとして使用可能としたモデルだ。そのルックスは、オートバイ用ヘルメットも製造するベルというだけあって洗練されており、トレンドに敏感なMTBerから人気を呼びそう。
ブラックバーンでCW編集部的注目は「OUTPOST」シリーズ。ハンドルバー用とシートポスト用の2種類が用意されるバッグで、ツーリングバイクでなくとも、キャリアがなくとも大容量の荷物を自転車に搭載することができるという優れもの。敷居の高そうな数日間に及ぶロングツーリングでも、これなら気軽にできるはず。ブース担当者によれば固定方法も工夫されていることから荷物が動いてしまう心配は無いとのことだ。
その他、ブラックバーンコーナーでは、今季ラインナップが一気に拡充した高性能ライト類や、バリエーション豊富かつカラフルなボトルケージ群など、旅や日々のサイクルライフに欠かせない「エッセンシャル」なアイテムが多く展示されていた。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
服部産業(ウィリエール)
服部産業はイタリアンブランドのウィリエールをメインとしたブースを展開。ブース正面には今年で没後10年を迎えた伝説的ヒルクライマーの故マルコ・パンターニ(イタリア)が実際に使用したロードバイクとTTマシンの2台を展示し、今回のサイクルモードの中でも1、2を争う話題となった。
パンターニと言えばチェレステカラーのイメージが強いが、メルカトール・ウノ時代の1997年&2002~2003年に黄色いウィリエールを使用している。今回来日したバイクは共にウィリエール本社にあるミュージアムに展示されているもの。ロードバイクは97年のツールでラルプデュエズを制した1台で、ポジション等セットアップも当時の状態のまま。TTバイクは現行のUCIレギュレーションでが禁止されているフロントホイールの小さなファニーバイクスタイルで、TTが苦手なだけに現存するパンターニの実車のなかでも特に珍しいとのこと。ちなみにブース担当者によれば、400万円を出してでも買いたいという来場者もいたそうだ。
2015ランナップでのトピックスは、フルモデルチェンジを果たした「Zero7(ゼロセッテ)」。従来モデルの軽量性をそのままに、Cento Unoシリーズに採用されているカムテール形状のパイプを用いることで、空力性能の向上を図った1台だ。サイクルモードでは、超軽量パーツで武装した4.765kg(!)のショーバイクもお目見え。
その他、エアロロードの「Cento Uno Air」や剛性を重視したオールラウンドモデル「Cento Uno SR」、胴抜きデザインのグラフィックがクラシカルなクロモリバイク「Strada」も展示されていた。
東京サンエス(ワンバイエス、ディズナ、グランジ、テスタッチ、リッチーなど)
例年サイクルモードからカタログの配布を開始し、「ここのカタログをもらうためだけに来た」という来場者も少なくない東京サンエス。今年もブースには、ワンバイエスを始めとしたオリジナルブランドからユニークながらも実用性に富んだアイテムが並べられた。
まずCW編集部が注目したいのが、全日本シクロクロス選手権9連覇の偉業を誇る辻浦圭一氏が開発をつとめたワンバイエスのCXバイク「JFF #801」。日本人の体格にあったCXバイクというコンセプトのもと、辻浦氏自身がテストを重ねることで乗り味を煮詰めていったという渾身の1台だ。細身で何処かクラシカルなシルエットとは対象的にテーパードコラムを採用し、ディスクブレーキのみ対応とするなど最新の規格を盛り込んでおり、レースから里山ライドまで幅広い使い方に対応するという。
パーツ類では新たなオリジナルブランド「Veno」がデビューした。「ロードやMTBの用にカスタムパーツが少ないクロスオーバー的なジャンルのバイクをチューンナップするのに最適なパーツはないかという声から誕生しました」とはブース担当者の小田康宏さんの談。
中でも最も特徴的なプロダクトが複雑な曲がりが特徴的な「ボーダーレス カーボンハンドルバー」だ。ドロップハンドルとブルホンバーの利点を掛けあわせることで、フラットバーに様に楽なライディングポジションと、ドロップハンドルの様な強力なブレーキング動作、ブルホンバーの様に容易な変速操作の全てを可能としている。
一方のレーシングパーツも、新作が続々。中でもブース担当者のイチオシなのだ新登場のカーボンハンドルバー「J-Carbon grand monroe」である。これはサポートライダーの辻善光選手のリクエストから誕生したモデルで、ブラケット取付部の下側を削ぐことによって小指と薬指でハンドルを挟みやすくしたことが特徴。これによって、しっかりとハンドルバーを保持することができ、シクロクロスなどで荒れ地を走るシーンでより繊細なコントロールが可能になるという。
その他にも、ロード用クリップレスペダルとフラットペダルを一体化した「FPルックペダル」、コラムスペーサーとシマノDi2ジャンクションのマウントを一体化した「ヘッドスペーサーDi2マウント」など、アイデア商品が盛り沢山であった。
インターテック(ベル、ティフォージ、ブラックバーン、マキシス、エイベックス、オドロ)
昨年よりサイクルモードへの出展を再開したインターテックは、ヘルメットのベルとツーリング系アクセサリーを得意とするブラックバーンの2ブランドをメインとしたブースを展開。加えて、アイウェアのティフォージ・オプティクスやタイヤのマキシスなども並べられていた。
ベルはカラーバリエーションを含め国内展開される全ラインナップが揃った中で、注目を集めたのが2モデル。1つがブランド初のロード用エアロヘルメット「STAR PRO」。今年のツール第5ステージで優勝したラルス・ボーム(オランダ)らベルキンが使用する話題のモデルで、来場者の中には最たる特徴で独自のベンチレーションホール開閉機構やカール・ツァイス製バイザーをチェックする方も少なくなかった。
そして、もう1つが近年欧米で人気のMTBエンデューロに対応する「SUPER 2R」。チンガードを取り外し可能としたことにより、タイムを競うダウンヒル区間ではフルフェイスとして、登りも登場する繋ぎの非計測区間ではハーフシェルとして使用可能としたモデルだ。そのルックスは、オートバイ用ヘルメットも製造するベルというだけあって洗練されており、トレンドに敏感なMTBerから人気を呼びそう。
ブラックバーンでCW編集部的注目は「OUTPOST」シリーズ。ハンドルバー用とシートポスト用の2種類が用意されるバッグで、ツーリングバイクでなくとも、キャリアがなくとも大容量の荷物を自転車に搭載することができるという優れもの。敷居の高そうな数日間に及ぶロングツーリングでも、これなら気軽にできるはず。ブース担当者によれば固定方法も工夫されていることから荷物が動いてしまう心配は無いとのことだ。
その他、ブラックバーンコーナーでは、今季ラインナップが一気に拡充した高性能ライト類や、バリエーション豊富かつカラフルなボトルケージ群など、旅や日々のサイクルライフに欠かせない「エッセンシャル」なアイテムが多く展示されていた。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
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