スペイン北部のバスク地方に居を構える総合スポーツバイクメーカー、オルベア。ハイエンドモデルであるORCAがフルモデルチェンジし、更に完成度を高めて登場した。使用されるカーボングレードにより、「OMR」と「OMP」の2種類が用意される新ORCAを紹介しよう。



オルベア ORCA OMP(ブルーピンク)オルベア ORCA OMP(ブルーピンク) (c)ダイナソア
2003年にオルベア初のカーボンフレームとしてデビューしたORCA。「ORBEA」と「CARBON」の名前を合わせたORCAは、オルベアカーボンフレームのフラッグシップとして君臨してきた。ラグジュアリーな乗り心地と優れたパフォーマンスを融合させたフレームは非常に高い評価を得てきた。

今回リニューアルしたORCAはこれで第5世代となる。ラルプデュエズやオタカム、ガリビエといった、数々の伝説的な峠を彩ってきた代々のORCAに倣い、これらの山々からインスピレーションを受けて誕生した新型ORCAはより軽量でより高剛性なクライミングバイクとして進化を果たした。

見た目に変化の大きいシートステーは振動吸収性を重視見た目に変化の大きいシートステーは振動吸収性を重視 photo:Yuya.Yamamoto従来モデルよりシンプルなデザインとなったリアトライアングル従来モデルよりシンプルなデザインとなったリアトライアングル エアロダイナミクスを向上させたフロントフォークエアロダイナミクスを向上させたフロントフォーク


そのために、無駄をそぎ落としカーボン積層を見直すことによって軽量化を達成した。剛性や快適性に関係ない装飾的要素、不必要な部分を削減することにより、フレームの各部の重要性は非常に大きいものとなった。走行性能と強度、剛性を確保するためにフレーム下部のダウンチューブとチェーンステーは非常に大きなボリュームをもっている。PF86を採用するBBの幅いっぱいに設計されたそれらは、高い横剛性を稼ぎだす。

下側1-1/5(1.25)インチのテーパーヘッド下側1-1/5(1.25)インチのテーパーヘッド 一方で、フレーム上部に位置するトップチューブとシートステーは必要最小限の重量で構成されることで、全体重量の低減と、乗り心地の向上を実現している。特にシートステイは格段に細くなっている。接合部と直径はダウンサイズされる。シートステイが支えるシートチューブは角が丸くなった四角形を採用し、必要な個所だけに素材を集中して使うことが可能となった。

シートピラーは27.2mm径とされ、軽量化と振動吸収性をアップしている。トップチューブも、非常に細く設計されているが、ヘッドチューブとの接合部という剛性が必要になる個所は、太くされねじれ剛性を大きくアップしている。これらの設計変更の結果として、フレーム単体重量は前作から100g以上軽量化されて、ORCA OMRで850gと非常に軽量に仕上がっていながらも、非常に高いレーシング性能をもっている。

使用されるカーボンファイバーもまた新しくされている。従来のカーボンファイバーよりも強度がアップし、衝撃に対して25%強くなっているのだ。このカーボンファイバーを使用することで生涯保障を可能にしているのだ。ORCAに使われるのはグレードに応じた2種類のカーボンファイバーだ。

オルベア ORCA OMP(ピンクホワイト)オルベア ORCA OMP(ピンクホワイト) (c)ダイナソア
オルベア ORCA OMP(ホワイトブルー)オルベア ORCA OMP(ホワイトブルー) (c)ダイナソアオルベア ORCA OMP(ホワイトレッド)オルベア ORCA OMP(ホワイトレッド) (c)ダイナソア


トップグレードに当たるORCA OMRに使われるのは高弾性のカーボンを重ねることで極めて剛性の高い構造を作り上げたオルベア・モノコック・レース・カーボン。軽量な繊維を組み合わせることで最良の剛性と重量バランスを達成するレース向けの素材だ。

セカンドグレードにあたるORCA OMPに使用されるのはオルベア・モノコック・パフォーマンス・カーボン。高弾性カーボンと低弾性カーボンをバランスよく組み合わせ、振動吸収性を向上させるとともに、最高のパワー伝達効率や強度を達成することに成功している。

オルベア ORCA OMR(ブラック)オルベア ORCA OMR(ブラック) (c)ダイナソアオルベア ORCA OMR(ブルーピンク)オルベア ORCA OMR(ブルーピンク) (c)ダイナソア


軽量性と剛性、強度に加えて、快適な乗り心地を新ORCAにもたらすため、オルベアはXCレーシングバイクであるALMAの設計方法をORCAへと応用した。ライダーの荷重がかかった状態でのフレームの挙動を研究し、フィードバックすることで、道路の凹凸の吸収性を高めることに役立っている。

さて、全てが新しくされた第5世代のORCAはフレームセットと完成車がOMRとOMPの両方に用意される。OMRの完成車は電動デュラエースで、OMPの完成車はスーパーレコードEPSで組み上げられる。フレームサイズは47サイズから60サイズまで7サイズ展開される。カラーはOMRが2カラー、OMPが5カラー用意される。





オルベア ORCA OMR
フレーム:オルカOMRカーボン
フォーク:OMRカーボン、カーボンコラム、カーボンドロップエンド、1-1/8~1-1/5
カラー:ブルーピンク、ブラック
サイズ:47、49、51、53、55、57、60
フロントメカ:直付
シートポスト径:27.2mm
BB規格:PF86
付属品:ケーブル・ワイヤーセット付属
    パワーメーター対応
価 格:420,000円(税抜、フレームセット)、1,380,000円(税抜、デュラエースDi2完成車)

オルベア ORCA OMP
フレーム:オルカOMPカーボン
フォーク:OMPカーボン、カーボンコラム、カーボンドロップエンド、1-1/8~1-1/5
カラー:ホワイトレッド、ブルーピンク、ピンクホワイト、ホワイトブルー、ブラック
サイズ:47、49、51、53、55、57、60
フロントメカ:直付
シートポスト径:27.2mm
BB規格:PF86
付属品:ケーブル・ワイヤーセット付属
    パワーメーター対応
価 格:320,000円(税抜、フレームセット)、1,180,000円(税抜、スーパーレコードEPS完成車)
リンク

最新ニュース(全ジャンル)