2014/10/04(土) - 09:40
まだまだ続くユーロバイクフォトレポート。今回も世界中からショーに集まったニューモデル&面白いプロダクトをジャンルレスに紹介していこう。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
リッチー(アメリカ)
アメリカのコンポーネントブランドであるリッチーはバイク、ホイール、コンポーネントの各ジャンルでニューアイテムを発表。ブースには創業者であるトム・リッチー氏が姿を現し、来場する各国のディストリビューターやメディアへのプロモーションに努めていた。
バイクでは、シクロクロスバイク「SWISS CROSS」にディスクブレーキ仕様が登場。フレーム形状は大部分がカンチブレーキモデルと共通ながら、リアブレーキ台座周辺は大幅な変更が加えられている。セットされるフォークもストレートではなく、ベンドタイプに変更されている様だ。
ホイールではトレンドのワイドプロファイルリムを採用したAPEXシリーズに60mmハイトが登場。コンポーネントではポリッシュ仕上げの「CLASSIC」シリーズにC260ステムやシャローベンドながらリーチとドロップ共にコンパクトなNEO CLASSICが追加されたのがトピックス。他にも、独自のヤグラを採用したSUPER LOGICシリーズのサドル&シートポストなども展示されていた。
フォーカス(ドイツ)
地元ドイツ国内でも屈指の規模を誇るフォーカス。最大のトピックスはロードのコンフォートモデル「CAYO」がフルモデルチェンジしたことで、細身のフォークをはじめレーシングモデル「IZALCO MAX」のデザインコンセプトを踏襲し走行性能を高めているようだ。
そして同社初となるディスクブレーキロードが新型CAYOにはラインナップされる。ホイールの固定に「R.A.T.」と呼ばれる独自のスルーアクスルを採用。これは反レバー側の先端にネジを切るのでは無く、T字として台座に引っ掛けることでホイールを脱着する際の時間短縮を実現するというもの。同時に固定力の向上も実現しており、ユーロバイクアワードを獲得した。
そして、今年初めから話題となっていたCXバイクの新型MARESも正式に発表された。CAYO同様にIZALCO MAXのテクノロジーを取入れており、ホイールの固定は従来の一般的なQRレバーからR.A.T.スルーアクスルに変更されている。その他、MTBクロスカントリーのハイエンドモデル「RAVEN」が早くもシマノM9050系XTR Di2の内装ケーブル対応となった。
スラム・クオーク・ジップ・ロックショックス(アメリカ)
スラムは大きな注目を浴びてデビューを果たしながらもリコールによって供給がストップしていたロード/CX用油圧ブレーキシステムを再リリース。従来は2グレードのみの展開だったが、2015ラインナップではFORCEとRIVALを加えた4グレードに。この1年でシマノが急激にシェアを伸ばしたジャンルなだけに、スラムがどこまで奪い返すことができるかは業界全体の大きな関心事の1つになっている。
そして、メーカー純正コンポーネントとしては初となるフロントシングルの「FORCE CX1」も注目を集めており、バイクメーカーブースで展示されていたCXバイクの多くに取り付けられていた。また、サードグレードのRIVALがリア11速化と共にフルモデルチェンジを果たしている。
スラム傘下のパワーメータブランドであるクオークからは、ロード用新型モデル「Elsa Rs」が発表された。その最大の特徴は4アームのシマノ9000系DURA-ACEの純正チェーンリングに対応していること。ライバルメーカーのパーツを流用するなど奇想天外と考える方は多いと思われるが、かねてよりロードとMTBの両コンポーネントでシマノとの互換性を持たせているスラムらしい発想だ。
ジップは近年各社がラインナップを強化するカーボンクリンチャーホイールの新モデル「404 Firestrike」を投入。従来モデルとの差異はリム幅にあり、26.4mmに拡幅することでエアロダイナミクスの向上を図っている。また、トレッド面のディンプルが特徴的だったタイヤ「TANGENTE」も新型となり、リムとの段差をなくしたサイドウォール形状によって空力性能を高めつつ、転がり抵抗を低減しているとのこと。
ロックショックスは話題の倒立式XC用軽量フォーク「RS-1」と世界初のファットバイク用サスペンション「Bluto」が大きなトピックス。早くも両モデルとも多くのブランドの完成車にスペックインされていた。
デダチャイストラーダ(イタリア)
デダチャイのバイクフレーム部門であるデダチャイストラーダは、新型エアロロード「ATLETA」を発表。翼断面のチューブ形状を用いたオーソドックスかつシンプルなデザインは国内でも人気を呼びそうだ。重量は980gとチューブのボリュームとは裏腹に軽量に仕上がっている。
自社ブランドのフレームとしてはカーボンがメインとなっているが、ピナレロを始めとした数々のバイクブランドに金属パイプを供給していた時代の名残は残っており、今回のユーロバイクでもアルミ、チタン、クロモリなど各素材で意欲的な新型フレーム及びチューブを展示していた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
リッチー(アメリカ)
アメリカのコンポーネントブランドであるリッチーはバイク、ホイール、コンポーネントの各ジャンルでニューアイテムを発表。ブースには創業者であるトム・リッチー氏が姿を現し、来場する各国のディストリビューターやメディアへのプロモーションに努めていた。
バイクでは、シクロクロスバイク「SWISS CROSS」にディスクブレーキ仕様が登場。フレーム形状は大部分がカンチブレーキモデルと共通ながら、リアブレーキ台座周辺は大幅な変更が加えられている。セットされるフォークもストレートではなく、ベンドタイプに変更されている様だ。
ホイールではトレンドのワイドプロファイルリムを採用したAPEXシリーズに60mmハイトが登場。コンポーネントではポリッシュ仕上げの「CLASSIC」シリーズにC260ステムやシャローベンドながらリーチとドロップ共にコンパクトなNEO CLASSICが追加されたのがトピックス。他にも、独自のヤグラを採用したSUPER LOGICシリーズのサドル&シートポストなども展示されていた。
フォーカス(ドイツ)
地元ドイツ国内でも屈指の規模を誇るフォーカス。最大のトピックスはロードのコンフォートモデル「CAYO」がフルモデルチェンジしたことで、細身のフォークをはじめレーシングモデル「IZALCO MAX」のデザインコンセプトを踏襲し走行性能を高めているようだ。
そして同社初となるディスクブレーキロードが新型CAYOにはラインナップされる。ホイールの固定に「R.A.T.」と呼ばれる独自のスルーアクスルを採用。これは反レバー側の先端にネジを切るのでは無く、T字として台座に引っ掛けることでホイールを脱着する際の時間短縮を実現するというもの。同時に固定力の向上も実現しており、ユーロバイクアワードを獲得した。
そして、今年初めから話題となっていたCXバイクの新型MARESも正式に発表された。CAYO同様にIZALCO MAXのテクノロジーを取入れており、ホイールの固定は従来の一般的なQRレバーからR.A.T.スルーアクスルに変更されている。その他、MTBクロスカントリーのハイエンドモデル「RAVEN」が早くもシマノM9050系XTR Di2の内装ケーブル対応となった。
スラム・クオーク・ジップ・ロックショックス(アメリカ)
スラムは大きな注目を浴びてデビューを果たしながらもリコールによって供給がストップしていたロード/CX用油圧ブレーキシステムを再リリース。従来は2グレードのみの展開だったが、2015ラインナップではFORCEとRIVALを加えた4グレードに。この1年でシマノが急激にシェアを伸ばしたジャンルなだけに、スラムがどこまで奪い返すことができるかは業界全体の大きな関心事の1つになっている。
そして、メーカー純正コンポーネントとしては初となるフロントシングルの「FORCE CX1」も注目を集めており、バイクメーカーブースで展示されていたCXバイクの多くに取り付けられていた。また、サードグレードのRIVALがリア11速化と共にフルモデルチェンジを果たしている。
スラム傘下のパワーメータブランドであるクオークからは、ロード用新型モデル「Elsa Rs」が発表された。その最大の特徴は4アームのシマノ9000系DURA-ACEの純正チェーンリングに対応していること。ライバルメーカーのパーツを流用するなど奇想天外と考える方は多いと思われるが、かねてよりロードとMTBの両コンポーネントでシマノとの互換性を持たせているスラムらしい発想だ。
ジップは近年各社がラインナップを強化するカーボンクリンチャーホイールの新モデル「404 Firestrike」を投入。従来モデルとの差異はリム幅にあり、26.4mmに拡幅することでエアロダイナミクスの向上を図っている。また、トレッド面のディンプルが特徴的だったタイヤ「TANGENTE」も新型となり、リムとの段差をなくしたサイドウォール形状によって空力性能を高めつつ、転がり抵抗を低減しているとのこと。
ロックショックスは話題の倒立式XC用軽量フォーク「RS-1」と世界初のファットバイク用サスペンション「Bluto」が大きなトピックス。早くも両モデルとも多くのブランドの完成車にスペックインされていた。
デダチャイストラーダ(イタリア)
デダチャイのバイクフレーム部門であるデダチャイストラーダは、新型エアロロード「ATLETA」を発表。翼断面のチューブ形状を用いたオーソドックスかつシンプルなデザインは国内でも人気を呼びそうだ。重量は980gとチューブのボリュームとは裏腹に軽量に仕上がっている。
自社ブランドのフレームとしてはカーボンがメインとなっているが、ピナレロを始めとした数々のバイクブランドに金属パイプを供給していた時代の名残は残っており、今回のユーロバイクでもアルミ、チタン、クロモリなど各素材で意欲的な新型フレーム及びチューブを展示していた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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