残り6km地点の2級山岳グレートオームで繰り返されたアタックを封じ込め、60名の集団によるスプリントへ。前日の落車からまだ回復していないカヴェンディッシュに代わってスプリントしたマーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ)が勝利した。
イングランド北部の田園風景を進む photo:www.tourofbritain.co.uk
逃げグループを形成するイアン・ビビー(イギリス、マディソンジェネシス)ら photo:www.tourofbritain.co.ukツアー・オブ・ブリテン2日目の第2ステージは、イングランド北部、リヴァプール近郊のノーズリーから海沿いのランディドノーまでの200.8km。合計3つの2級山岳がレース後半にかけて登場する。最後の2級山岳グレートオームはフィニッシュから6kmしか離れていない。
2級山岳グレートオームの下りを進むプロトン photo:www.tourofbritain.co.uk山岳賞ジャージを着るマーク・マクナリー(イギリス、アンポスト・チェーンリアクション)やラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、ガーミン・シャープ)、パブロ・ラストラス(スペイン、モビスター)を含む逃げは2級山岳グレートオームで吸収。そこからシルヴァン・シャヴァネル(フランス、IAMサイクリング)をはじめとするパンチャーがアタックを仕掛ける展開となる。
ゴールスプリントを制したマーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) photo:www.tourofbritain.co.uk登りで決定的な動きは生まれなかったが、頂上通過後にミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)が独走。クヴィアトコウスキーが吸収されると、今度はシャヴァネルとアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)が先行する。
先頭で残り1kmアーチをクリアしたシャヴァネルとダウセット。しかしブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)率いる60名ほどの集団が逃げ切りを許さない。先頭2人が吸収されると同時に、ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)がスプリントを開始した。
ロングスプリント気味のスウィフトは伸びず、その後ろから仕掛けたレンショーが先頭へ。オメガファーマ・クイックステップが白熱のフィナーレを勝利で締めくくった。
今シーズン初勝利を飾ったレンショーは「残り5kmはとてもエキサイティングだった。これまでカヴやボアッソンハーゲン、ヘンダーソン、グライペル、フースホフトらをリードアウトしてきたけど、やっぱり個人的に勝利を収めるのは最高だ」とコメントする。「でもあくまでもチームリーダーはマーク(カヴェンディッシュ)だ。偉大なチャンピオンの1人である彼を100%サポートするために僕は移籍した。たとえマークの調子が悪くても、彼のサポートに全力を尽くす。マークは調子が80%の時でもサポートさえあれば勝てる。そんな選手だから」。
ボーナスタイムによってレンショーが総合首位に。しかし翌日は1級山岳ザ・タンブルの山頂フィニッシュが設定された難関山岳ステージ。調子の良さを見せているウィギンズらが先頭でアタックを繰り広げるだろう。
選手コメントはレース公式サイトより。
リーダージャージを手にしたマーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) photo:www.tourofbritain.co.uk
ツアー・オブ・ブリテン2014第2ステージ結果
1位 マーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) 4h38'54"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
3位 サム・ベネット(アイルランド、ネットアップ・エンデューラ)
4位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
5位 リック・ツァベル(ドイツ、BMCレーシング)
6位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ジェローム・ピノー(フランス、IAMサイクリング)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 ニコラ・ルッフォニ(イタリア、バルディアーニCSF)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
個人総合成績
1位 マーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) 6h55'19"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ) +04"
3位 ニコラ・ルッフォニ(イタリア、バルディアーニCSF)
4位 サム・ベネット(アイルランド、ネットアップ・エンデューラ) +06"
5位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター) +07"
7位 リチャード・ハンドリー(イギリス、ラファ・コンドールJTL)
8位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +10"
9位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
10位 リック・ツァベル(ドイツ、BMCレーシング)
ポイント賞
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
山岳賞
マーク・マクナリー(イギリス、アンポスト・チェーンリアクション)
チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ
text:Kei Tsuji
photo:www.tourofbritain.co.uk




先頭で残り1kmアーチをクリアしたシャヴァネルとダウセット。しかしブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)率いる60名ほどの集団が逃げ切りを許さない。先頭2人が吸収されると同時に、ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)がスプリントを開始した。
ロングスプリント気味のスウィフトは伸びず、その後ろから仕掛けたレンショーが先頭へ。オメガファーマ・クイックステップが白熱のフィナーレを勝利で締めくくった。
今シーズン初勝利を飾ったレンショーは「残り5kmはとてもエキサイティングだった。これまでカヴやボアッソンハーゲン、ヘンダーソン、グライペル、フースホフトらをリードアウトしてきたけど、やっぱり個人的に勝利を収めるのは最高だ」とコメントする。「でもあくまでもチームリーダーはマーク(カヴェンディッシュ)だ。偉大なチャンピオンの1人である彼を100%サポートするために僕は移籍した。たとえマークの調子が悪くても、彼のサポートに全力を尽くす。マークは調子が80%の時でもサポートさえあれば勝てる。そんな選手だから」。
ボーナスタイムによってレンショーが総合首位に。しかし翌日は1級山岳ザ・タンブルの山頂フィニッシュが設定された難関山岳ステージ。調子の良さを見せているウィギンズらが先頭でアタックを繰り広げるだろう。
選手コメントはレース公式サイトより。

ツアー・オブ・ブリテン2014第2ステージ結果
1位 マーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) 4h38'54"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
3位 サム・ベネット(アイルランド、ネットアップ・エンデューラ)
4位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
5位 リック・ツァベル(ドイツ、BMCレーシング)
6位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ジェローム・ピノー(フランス、IAMサイクリング)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 ニコラ・ルッフォニ(イタリア、バルディアーニCSF)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
個人総合成績
1位 マーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ) 6h55'19"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ) +04"
3位 ニコラ・ルッフォニ(イタリア、バルディアーニCSF)
4位 サム・ベネット(アイルランド、ネットアップ・エンデューラ) +06"
5位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
6位 アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター) +07"
7位 リチャード・ハンドリー(イギリス、ラファ・コンドールJTL)
8位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +10"
9位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
10位 リック・ツァベル(ドイツ、BMCレーシング)
ポイント賞
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
山岳賞
マーク・マクナリー(イギリス、アンポスト・チェーンリアクション)
チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ
text:Kei Tsuji
photo:www.tourofbritain.co.uk
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