2009年2月15日、ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)の最終第7ステージがクアラルンプールの6.7km周回コースで行なわれ、集団スプリントを制したヨアン・ジェーヌ(フランス、Bboxブイグテレコム)が優勝。ホセ・セルパ(コロンビア、ディキジョヴァンニ)が初の総合優勝に輝いた。

リーダージャージを着用するホセ・セルパ(ディキジョヴァンニ)リーダージャージを着用するホセ・セルパ(ディキジョヴァンニ) photo:Hitoshi.OMAE7日間の日程で開催されたツール・ド・ランカウイも、いよいよ最終日。舞台は恒例となったクアラルンプール市内の6.7km周回コースだ。市中心部のムルデカ・スクエアをスタート&ゴールとした周回に大きな上りは無い。この日は平均50km/h近いハイスピードな闘いが繰り広げられた。

リーダージャージ擁するディキジョヴァンニ先頭でスタートが切られたレースは、序盤からアタック合戦が繰り返された。アタックと吸収を繰り返しながらレースはハイスピードで進行。3周ごとに設定された中間スプリントは全てジーン・ベイツ(オーストラリアナショナルチーム)が先頭で通過した。

ラスト2周、フィニッシュライン付近を通過する集団ラスト2周、フィニッシュライン付近を通過する集団 photo:Hitoshi.OMAE10秒ほどのリードを奪う逃げはいくつか形成されたものの、メイン集団が全てこれらの試みを封じ込める。結局逃げという逃げが生まれないまま最終周回に突入し、今大会6度目の集団スプリントに持ち込まれた。

ムルデカ・スクエア前の最終ストレートで繰り広げられた集団スプリント。ポイント賞ジャージを着るマッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)らが競り合う中、新城幸也の後ろから飛び出したジェーヌ(Bboxブイグテレコム)が先頭でゴール。9番手につけるゴールする新城に見守られながら、ジェーヌが両手を大きく広げた。

ヨアン・ジェーヌ(フランス、Bboxブイグテレコム)が最終ステージを制する。右に新城が見えるヨアン・ジェーヌ(フランス、Bboxブイグテレコム)が最終ステージを制する。右に新城が見える photo:Hitoshi.OMAEBboxブイグテレコムは最後の最後で1勝。プロツアーチームの中で勝ち星を挙げたのはブイグテレコムのみ。ステージ4勝を飾っていたガヴァッツィに一矢報いたジェーヌは、これがプロレース初勝利だ。

そして同時にセルパの総合優勝が決定した。ディキジョヴァンニとしては通算4度目の総合優勝。ゲンティンハイランドで3度目の優勝を飾ったセルパは、初の頂点に立った。

レース公式サイトより

ツール・ド・ランカウイ2009第7ステージ結果
1位 ヨアン・ジェーヌ(フランス、Bboxブイグテレコム)1h38'20"
2位 ルーベン・ボンジョルノ(アルゼンチン、CSFグループ・ナヴィガーレ)
3位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)
4位 オレリアン・クレール(スイス、アージェードゥーゼル)
5位 ノラン・ホフマン(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)
6位 ヒルトン・クラーク(オーストラリア、フジ・セルヴェット)
7位 アフマド・ハイダル(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
8位 アヌアル・マナン(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
9位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
10位 ディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)

個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、ディキジョヴァンニ)24h22'12"
2位 ジェイ・クローフォード(オーストラリアナショナルチーム)+27"
3位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、ディキジョヴァンニ)+47"
4位 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、フジ・セルヴェット)+54"
5位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム)+1'22"
6位 ジェンス・ヴァンレンスブルク(南アフリカナショナルチーム)+2'29"
7位 トントン・スサント(インドネシア、レテュア)+2'44"
8位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ガーミン)+3'16"
9位 ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)+3'37"
10位 リッチー・ポルテ(オーストラリアナショナルチーム)+3'44"

ポイント賞
マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)

山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、ディキジョヴァンニ)

アジアンライダー賞
トントン・スサント(インドネシア、レテュア)

チーム総合成績
ディキジョヴァンニ

アジアンチーム総合成績
イランナショナルチーム

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