最後の最後にBboxブイグテレコムが区間勝利を挙げた。ヨハン・ジェーヌと新城幸也の二人態勢でスプリントに臨んだブイグは、ゴール手前から両手を挙げる圧勝でジェーヌが最終ステージを制した。右手を挙げる新城は9位でゴール。「これで気持ちよくフランスに渡れる」。その言葉を残してランカウイを締めくくった。

BboxブイグテレコムのライダーとスタッフBboxブイグテレコムのライダーとスタッフ photo:Hitoshi.OMAE新城幸也のコメント
最後に勝ててよかった。これで気持ちよくフランスに渡れます。最後は、二人のどちらかが行くことでスプリントしました。自分は列車で、後ろにジェーヌがたぶんいたんだと思います。残り150くらいで詰まったときに彼が右から行きました。では、今夜すぐにチームとフランスに飛びます。ア・ビヤント!

モデュイ監督(Bboxブイグテレコム)のコメント
ユキヤは、このレースで10人か20人しかいない、勝てるスプリンターだったと思う。ヨーロッパでは、最後が少し坂になっているゴールスプリントもたくさんある。そんなコースでは彼に可能性がある。彼はチームにいい位置を見つけたんじゃないかな。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーたちEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーたち photo:Hitoshi.OMAE話変わってこちらはブリヂストン・アンカー時代から、ツール・ド・ランカウイと相性の良かったエキップアサダ。しかし、今日もアシスト勢の完璧な仕事にもかかわらず、ついに区間勝利やアジアンリーダーを何も獲得せずに終わることになった。

キャプテン福島晋一のコメント
最後に脚を残していました。自分が出たときに、列車がうまく前に出てこられなくて、自分も不発に終わりました。今回は表彰台を逃しましたが、自分としては今シーズン、シーズン中盤にピークを持ってくることにしているので、仕方がないと思います。今日、不完全燃焼に終わった分を、シーズン中にヨーロッパで結果を出したいと思います。

弟の康司に代わって(?)ポストカードを配る福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)弟の康司に代わって(?)ポストカードを配る福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Hitoshi.OMAE増田成幸のコメント
クリテリウムは本当はめちゃくちゃ苦手なんですが、今日は楽に走れました。でも、最後は他の4人にナカジとうまくジョイントできなくて、今日のレースは自分としては不本意です。最後はパクのためにうまく力を使えなかったのが悔しい。集団内のコミュニケーションがちょっと…でした。

清水都貴のコメント
……。

クアラルンプールのスタート地点。今日も快晴だクアラルンプールのスタート地点。今日も快晴だ photo:Hitoshi.OMAE中島康晴のコメント
今日はずっと前の方で、選手が入れるスペースを作ることを心がけて走りました。最後はもうちょっとその位置取りのまま行きたかったのですが、最後のコーナーで出切ってしまって、あそこで前に入っておかないと、その後の緩い上りで前に上がれないんです。くやしいですけど…。

パク・ソンベクのコメント
今日は本当に本当にいいポジションにいられた。最終局面では僕はポイントリーダージャージのすぐ後ろに位置していた。僕が強くなかった、残念だ。

グレゴール・ガズヴォダのコメント
イタリアの2チームがコントロールして、平和なレースだった。でも、集団はナーバスで、クラッシュも多く、それに注意を払わなければならなかった。ラストラップで20番目くらいにいて、晋一が都貴を牽引し、その後ろに位置していた。僕の後ろがパクだ。そこまではとてもうまく行っていたが…。いい仕事はできた。パクは勝てるはずだったと思う。


photo&text:大前 仁(Hitoshi.OMAE)