7月16日、ドーピング陽性によりマイケル・ロジャースの優勝が取り消しとなった2013ジャパンカップの確定版リザルトが発表された。結果、2位以下の順位が1つずつ繰り上がることとなり、ロジャースに次いでフィニッシュしたジャック・バウアーが覇者となった。



マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) photo:Kei Tsujiクネゴらとのスプリントを制しジャック・バウアー(ニュージーランド、ガーミン・シャープ)2位でフィニッシュした2013ジャパンカップの覇者にクネゴらとのスプリントを制しジャック・バウアー(ニュージーランド、ガーミン・シャープ)2位でフィニッシュした2013ジャパンカップの覇者に photo:Kei Tsuji2013年10月20日、冷たい雨の中で行われた2013ジャパンカップを独走で制しながらも、レース終了後の尿検査で禁止薬物クレンブテロールの「違反が疑われる分析結果」が検出されたマイケル・ロジャース(オーストラリア、現ティンコフ・サクソ)。

その後、UCI(国際自転車競技連合)はWADA(世界アンチドーピング機構)との協議により「ツアー・オブ・北京出場の際に摂取した汚染肉が原因である」というロジャースの主張を認めたものの、ジャパンカップの優勝を無効としたのは既報の通りである。

7月16日付けで発表された確定版リザルトでは、2位以下の選手のリザルトが1つずつ繰り上がった。これにより、2位でフィニッシュしたジャック・バウアー(ニュージーランド、ガーミン・シャープ)がロジャースに替わり、正式に2013ジャパンカップの覇者となった。

現在開催中のツール・ド・フランスに出場中のバウアーは29歳で、ジャパンカップ優勝がプロ3勝目。HCクラスのレースでは初勝利となる。また、リザルト変更についてバウアー及びチームからコメントは発表されていない。

なお、2014ジャパンカップは10月19日に開催されることが決定している。


2013ジャパンカップ結果(確定版)
1位 ジャック・バウアー(ニュージーランド、ガーミン・シャープ)
2位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)
3位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、チームNIPPO・デローザ)
4位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、スカイプロサイクリング)
5位 マヌエーレ・モーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)

text:Yuya.Yamamoto
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