雨に見舞われたツール・ド・フランス第10ステージのレース前半、1級山岳プティバロンの下りで総合9位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が落車。右膝を強打したコンタドールはしばらく集団を追撃したもののタイム差は埋まらず、フィニッシュまで80kmを残してバイクを降りた。



第5ステージを走り終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)第5ステージを走り終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Cor Vos前々日の第8ステージで積極的にアタックを仕掛け、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)との二強に数えられていたコンタドール。ニーバリとの総合タイム差2分34秒を埋めるべくこの日最も積極的にアタックすると思われたティンコフ・サクソのエースが落車した。

コンタドールが落車したのはフィニッシュまでおよそ100kmを残した1級山岳プティバロンの下り。雨と霧に包まれた下りで落車したコンタドールはドクターによる応急処置を受けて4分後に再スタートを切り、チームメイトとともにメイン集団を追ったもののペースは上がらず。残りおよそ80km地点でバイクを降りてチームカーに乗り込んだ。

大会1回目の休息日を前にマイヨジョーヌ候補がまた一人ツールを去った。コンタドールの症状など、詳しくは情報が入り次第お伝えします。

text:Kei Tsuji