ツール・ド・フランス開幕まであと3日。各チームが続々と出場メンバーを発表している。アスタナ、キャノンデール、オリカ・グリーンエッジがそれぞれ9名の出場メンバーを紹介しよう。



イタリア選手権を制したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)イタリア選手権を制したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Riccardo Scanferlaアスタナはイタリアチャンピオンとなったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)をエースに据え、ベテランのミケーレ・スカルポーニ(イタリア)や昨年のツールで総合7位に入ったヤコブ・フグルサング(デンマーク)がニーバリのアシストとして出場する。

他にも、昨年のジロで総合13位、ブエルタで総合11位に入ったタネル・カンゲルト(エストニア)や、ヴァカンソレイユからの移籍となったリエーベ・ヴェストラ(オランダ)のほか、ニーバリがもっとも信頼を寄せるアシストであるアレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)が出場する。

ツール・ド・スイス第3ステージで登りフィニッシュを制したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)ツール・ド・スイス第3ステージで登りフィニッシュを制したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール) photo:Tim de Waeleリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Cor.Vosキャノンデールは総合を狙える選手はあえて起用せず、2年連続でマイヨヴェールを獲得したペーター・サガンのポイント賞3連覇を狙っていく布陣だ。4年続けてスロバキアチャンピオンジャージを着続けるペーター・サガンの野望を支えるのはマチェイ・ボドナール(ポーランド)、エドワード・キング(アメリカ)、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)、ファビオ・サバティーニ(イタリア)、クリスティアン・コレン(スロベニア)といった、昨年から引き続きサガンのアシストをする選手たち。

「昨年見せたチームワークの強さは今年も健在だ。」と、キャノンデールのGMを務めるボブ・バーバンク氏は語る。「この世界中から注目を集めるツールにおいて、私たちのチームの精強さと、レースの興奮を世界に知らしめたい。」。

オーストラリアのオリカ・グリーンエッジはステージ優勝を目的としたチームセレクションを行った。そのなかでもエースナンバーをつけるのは、サイモン・ゲランス(オーストラリア)。ゲランスはツアー・ダウンアンダーで総合優勝とポイント賞の獲得、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制している。

ツール初出場を決めたマイケル・マシューズ(オーストラリア)のほか、スヴェイン・タフト(カナダ)、サイモン・クラーク(オーストラリア)、ミハエル・アルバジーニ(スイス)といった経験豊富な昨年ツールに出場した選手達も選出されている。

「今年のチームメンバーにはすごく満足しているよ、若い選手と経験豊富なベテランのバランスがちょうど良く仕上がった」とチームのスポーツディレクターのマット・ホワイト氏。「今年のツールにはスプリンターを連れていかずに、多くのステージでの勝利を狙っていくつもりだ。」



アスタナ
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
ミケーレ・スカルポーニ(イタリア)
ヤコブ・フグルサング(デンマーク)
リエーベ・ヴェストラ(オランダ)
タネル・カンゲルト(エストニア)
アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)
アンドレー・グリブコ(ウクライナ)
デミトリ・グルージェフ(カザフスタン)
マキシム・イグリンスキー(カザフスタン)

キャノンデール
ペーター・サガン(スロバキア)
マチェイ・ボドナール(ポーランド)
エドワード・キング(アメリカ)
クリスティアン・コレン(スロベニア)
マルコ・マルカート(イタリア)
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
ジャン・マルク・マリノ(フランス)
ファビオ・サバティーニ(イタリア)
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)


オリカ・グリーンエッジ
サイモン・ゲランス(オーストラリア)
ミハエル・アルバジーニ(スイス)
サイモン・クラーク(オーストラリア)
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)
マシュー・ヘイマン(オーストラリア)
イェンス・ケウケレール(ベルギー)
マイケル・マシューズ(オーストラリア)
スヴェイン・タフト(カナダ)
サイモン・イェーツ(イギリス)

text:Naoki YASUOKA