奈良インターハイのトラック競技最終日3日目が8月3日(月)に行われ、4km速度競走で元砂勇雪(榛生昇陽)が同一種目で3連覇の偉業を達成した。ほか各種目で決勝が行われ、トラック種目の総合は北桑田が1位となった。

チーム・スプリント決勝 1位の八戸工 1分05秒377の大会新チーム・スプリント決勝 1位の八戸工 1分05秒377の大会新 photo:Hideaki.TAKAGI前日までの荒れ模様の天気が好転、トラック最終日は梅雨明けの晴天に恵まれた。

4kmチーム・パーシュート決勝は岐南工が2人落車のため、榛生昇陽が優勝。同校は前日に大会新記録を樹立している。

チーム・スプリントは決勝で八戸工が1分05秒377の大会新で優勝。2位の東北も1分05秒744の大会新だ。

そして女子エキシビションレースが行われた。インターハイ自転車競技に女子種目はない。有望な女子高校生がいる現在、早期の正式種目実現を願いたいところだ。なお、国民体育大会にもないが、リハーサル大会の都道府県対抗大会には女子種目はある。レースはチーム・スプリントとスクラッチが行われた。

スクラッチ ゴール、横内裕人(松山聖陵)が優勝スクラッチ ゴール、横内裕人(松山聖陵)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI
スクラッチ決勝は、終始アタックがかかり先行する選手がいるが決まらない状態。終盤に集団は一つになり、最終周回のスプリント勝負となり横内裕人(松山聖陵)が優勝。

ポイント・レース決勝では新しいヒーローが生まれた。2周目に徳田鍛造(北桑田)がペースアップ、その後に追いついた選手とともに3人で逃げ続ける。この中では徳田が順調に得点を重ねる。後方からは優勝候補の山本元喜(奈良北)と新井翔太(川越工)の2名が追走し、中盤過ぎでようやく徳田ら3人に合流、この5人は集団をラップする。この時点でポイントトップは徳田。そのため山本は単独で集団を抜け出し1位通過を重ねる。後方からは安原大貴(榛生昇陽)らも抜け出すが届かない。ゴール得点も山本が取るが、結局徳田の得点に届かず徳田が優勝。山本は2位浮上がやっとだった。

ポイント・レース 逃げる徳田鍛造(北桑田)ポイント・レース 逃げる徳田鍛造(北桑田) photo:Hideaki.TAKAGI
徳田は6月の全日本選手権個人TTジュニアで優勝。その実力が発揮されたレースとなった。まだ2年生。これからが楽しみだ。

4km速度競走決勝は、元砂勇雪(榛生昇陽)のこの種目3連覇がかかったレース運びが注目された。序盤、その元砂は集団後方に位置し、先頭責任を取らない。そして中盤、元砂が鋭く飛び出すとワンテンポ遅れて付いたのは、優勝候補のもうひとり黒枝士揮(日出暘谷)だった。その後に元砂は黒枝が先頭交代したタイミングで仕掛けると5mほど間が空く。先頭責任を完了できていない黒枝だが、その差を詰められず次第に後退する。元砂はそのまま後続を引き離して優勝。先頭責任完了が6名だったので黒枝は7位に沈んだ。

ポイント・レース 3人を追う山本元喜(奈良北)と新井翔太(川越工)ポイント・レース 3人を追う山本元喜(奈良北)と新井翔太(川越工) photo:Hideaki.TAKAGI

ケイリンは最終周回、後方から仕掛けた浜地一徳(北桑田)を最後の直線で抜いた福田拓也(作新学院)が優勝。

スプリント決勝は伊藤裕貴(朝明)と橋本凌甫(日大豊山)の組み合わせで、これは昨年本種目の3・4位だ。2本を先取した伊藤が優勝。

4km速度競走 先頭交代のタイミングで仕掛ける元砂勇雪(榛生昇陽)4km速度競走 先頭交代のタイミングで仕掛ける元砂勇雪(榛生昇陽) photo:Hideaki.TAKAGI

トラック競技学校対抗総合得点では、ポイントに優勝し、ほか上位入賞多数の北桑田が1位になった。
インターハイ最終日は8月4日(火)の鈴鹿サーキットでのロードレース。直後にあるジュニア世界選手権とアジアジュニア選手権代表選手を中心に展開するだろう。黒枝や山本元喜らがトラックの雪辱を果たすか注目される。


結果

4kmチーム・パーシュート
1位 榛生昇陽 追抜き勝ち(予選時4分29秒562・大会新)
2位 岐南工 (予選時4分30秒762)

4km速度競走 インターハイ同種目3連覇の元砂勇雪(榛生昇陽)4km速度競走 インターハイ同種目3連覇の元砂勇雪(榛生昇陽) photo:Hideaki.TAKAGI
3位 岡山工 4分31秒137(予選時)
4位 北桑田 4分33秒798(予選時)
5位 日出暘谷 4分35秒235
6位 南大隅 4分35秒437
7位 学法石川 4分35秒499
8位 奈良北 4分36秒823

チーム・スプリント
1位 八戸工 1分05秒377 大会新
2位 東北 1分05秒744 大会新
3位 九州学院 1分06秒448(予選時)
4位 白河実業 1分06秒592(予選時)
5位 日大豊山 1分06秒683
6位 朝明 1分06秒811
7位 小松原 1分06秒817
8位 石和 1分06秒820

ケイリン 福田拓也(作新学院)が優勝ケイリン 福田拓也(作新学院)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI

スクラッチ 8km
1位 横内裕人(松山聖陵)11分03秒19
2位 坂田拳(秀岳館)
3位 山本慎一(榛生昇陽)
4位 三本木拓真(岩瀬農)
5位 森野葵(修善寺工)
6位 諸田竣亮(栄北)
7位 中里仁(小松原)
8位 三浦康嵩(八戸工)

スプリント 優勝の伊藤裕貴(朝明)と2位の橋本凌甫(日大豊山)は昨年の3・4位スプリント 優勝の伊藤裕貴(朝明)と2位の橋本凌甫(日大豊山)は昨年の3・4位 photo:Hideaki.TAKAGI

ポイント・レース 24km
1位 徳田鍛造(北桑田)51点
2位 山本元喜(奈良北)43点(30分33秒11)
3位 長江卓哉(八戸工)43点
4位 板橋義浩(八工大一)38点
5位 新井翔太(川越工)21点
6位 我妻優弥(学法石川)8点
7位 大庭尚也(仙台商)7点
8位 中村拓也(岡山工)6点

4km速度競走
1位 元砂勇雪(榛生昇陽)4分49秒525
2位 鈴木啓祐(学法石川)

学校対抗得点・トラック 表彰 1位の北桑田学校対抗得点・トラック 表彰 1位の北桑田 photo:Hideaki.TAKAGI
3位 雨宮正樹(石和)
4位 西沢倭義(北桑田)
5位 布施光(筑波大坂戸)
6位 中村有一郎(高松工専)
7位 黒枝士揮(日出暘谷)
8位 佐々木友亮(古川工)

ケイリン
1位 福田拓也(作新学院)12秒123
2位 浜地一徳(北桑田)
3位 佐藤壮(京葉工)
4位 渡辺雄太(白河実業)
5位 松田士生心(北中城)
6位 福沢涼太(千原台)
7位 豊田涼(岐阜第一)
8位 松本諒太(朝明)

スプリント
1位 伊藤裕貴(朝明)
2位 橋本凌甫(日大豊山)
3位 横山尚則(取手一)
4位 久島尚樹(宮崎工)
5位 木村弘(八戸工)
6位 岡田廉太郎(土佐)
7位 大洞翔平(岐南工)
8位 井上椋平(別府商)

学校対抗得点・トラック
1位 京都府立北桑田高等学校 31点
2位 青森県立八戸工業高等学校 26点
3位 奈良県立榛生昇陽高等学校 25点
4位 岡山県立岡山工業高等学校 20点
5位 岐阜県立岐南工業高等学校 19点
6位 三重県立朝明高等学校 13点
7位 学校法人石川高等学校 12点
8位 九州学院高等学校 12点


photo&text:高木秀彰

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