5月18日(日)の堺から始まるツアー・オブ・ジャパン。クラス1となって2年目、フィリッポ・ポッツァート擁するUCIプロチームのランプレ・メリダなど強豪が今年も揃う。コースは昨年と同じ6ステージ581.85kmだ。

今年も堺国際クリテリウムがTOJの幕開けを告げる今年も堺国際クリテリウムがTOJの幕開けを告げる photo:Hideaki TAKAGI
第17回ツアー・オブ・ジャパンの概要

全6ステージ581.85km、UCIアジアツアー・クラス2.1
5月18日(日)堺 第1ステージ:2.65km個人タイムトライアル 13時35分第1走者スタート
5月20日(火)美濃 第2ステージ:160.7km 9時15分スタート
5月21日(水)南信州 第3ステージ:148.0km 8時45分スタート
5月23日(金)富士山 第4ステージ:11.4km 10時00分スタート
5月24日(土)伊豆 第5ステージ:146.4km 9時30分スタート
5月25日(日)東京 第6ステージ:112.7km 11時00分スタート

リーダージャージ:個人総合時間賞、ポイント賞、山岳賞、新人賞

UCI1クラスであるTOJには、UCIプロチームのランプレ・メリダをはじめ海外から7チームが、日本籍チームはコンチネンタル登録の8チームと日本ナショナルチームの合計9チーム。合計全16チームが6ステージ581.85kmの戦いに挑む。

日程は5月18日(日)から同25日(日)までの8日間6ステージ。間に2日の移動日がある。富士山ステージは昨年と同様にマスドスタート方式。ここで総合上位陣の大勢が決まるが、翌日の伊豆ステージは積算標高差4000mを超えるコースで逆転劇も期待できる。昨年に富士山ステージをコースレコードで制した選手でさえ、総合優勝には届かなかった経緯もある。

堺ステージは2010年、マイケル・マシューズ(現オリカ・グリーンエッジ)が出した3分14秒31がコースレコード堺ステージは2010年、マイケル・マシューズ(現オリカ・グリーンエッジ)が出した3分14秒31がコースレコード photo:Hideaki TAKAGI第1ステージ 堺 
5月18日(日)13時35分スタート 個人TT 2.65km

大阪府堺市の大仙公園を周回する個人TT。コンマ秒以下までの計測で順位が付く唯一のステージ。最終ステージまでこのタイム差が影響する可能性がある。昨年は西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)がウェットコンディションの中、3分26秒75で優勝。

コースレコードは現在開催中のジロ・デ・イタリアでマリアローザを着続けるマイケル・マシューズ(現オリカ・グリーンエッジ)が2010年に出した3分14秒31。3分20秒が優勝の目安だ。TTバイクの使用は禁止され、ノーマルバイクでイコールコンディションでの戦いに。

なおこの日はTOJ出場選手によるレース「堺国際クリテリウム」が10時45分から10周で行われる。さらに11時40分からは実業団レース(JBCFクリテリウム)がE2とE1クラスで行われる。

うだつのある町並みがスタートの美濃ステージうだつのある町並みがスタートの美濃ステージ photo:Hideaki TAKAGI第2ステージ 美濃
5月21日(火)9時15分スタート 160.7km

移動日をはさみ、この美濃ステージからいよいよロードレースが始まる。平坦コース+一ヶ所急峻な上りというプロフィール。スプリンター向けのコースで集団ゴールが予想されるが、過去には逃げが決まり単独ないし少人数ゴールもあったステージ。

昨年は大集団からラスト1kmで抜け出した5人のスプリントをパク・ソンベク(KSPO)が制した。

アップダウンの厳しい南信州ステージで動向が占えるアップダウンの厳しい南信州ステージで動向が占える photo:Hideaki TAKAGI第3ステージ 南信州
5月22日(水)8時45分スタート 148.0km

山岳ステージだが平坦部分もあるため、ヒルクライマーが単独で逃げ切るのは難しい。過去には少人数のスプリント勝負に持ち込まれたことが多い。昨年はNIPPOとヴィーニファンティーニの3人が逃げ切りデ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)が優勝。

観戦はKOM周辺がいいだろう。例年「焼肉ポイント」で盛り上がる。選手たちは飯田市内に連泊して富士山へ向かう。

昨年の富士山ステージ、ベンジャミン・ディボール(ヒューオン・ジェネシス)が、ついに40分を切る39分47秒のコースレコードを樹立昨年の富士山ステージ、ベンジャミン・ディボール(ヒューオン・ジェネシス)が、ついに40分を切る39分47秒のコースレコードを樹立 photo:Hideaki TAKAGI第4ステージ 富士山
5月24日(金)10時00分スタート 11.4km

日本の激坂として名高い「ふじあざみライン」を舞台にマスドスタート方式で行われる。コースレコードは昨年の本大会でベンジャミン・ディボール(ヒューオン・ジェネシス)が、ついに40分を切り39分47秒。日本人最高は2010年にJツアー富士山で森本誠が出した42分11秒。

総合上位陣の大勢を決するステージだが、昨年1位のディボールは前ステージまでで遅れており、翌伊豆ステージも厳しいコースであり、富士山ステージの成績がリーダーを決定付けるには至らない。

昨年の伊豆ステージは、21人のゴール勝負をネイサン・アール(ヒューオン・ジェネシス)が制した昨年の伊豆ステージは、21人のゴール勝負をネイサン・アール(ヒューオン・ジェネシス)が制した photo:Hideaki TAKAGI第5ステージ 伊豆
5月25日(土)9時30分スタート 146.4km

伊豆ステージはその距離と標高差で、個人総合優勝争いのハイライトとなるステージ。平坦の無い上りと下りだけのコースの積算標高差は4000mを超える。前日の富士山ステージでついた数十秒差は、このステージで挽回することが可能。そしてリーダーチームは集団コントロール力を問われる。

昨年は21人のゴール勝負をネイサン・アール(ヒューオン・ジェネシス)が制した。

第6ステージ 東京
5月26日(日)11時00分スタート 112.7km

日比谷公園前をパレードスタートし、大井埠頭を14周する完全フラットなコース。総合逆転、ステージ優勝、ポイント賞、新人賞、団体総合などさまざまな思惑で各チームが戦う最後のステージ。

例年積極的なアタックがかかるが、逃げが吸収されて集団ゴールスプリントという展開が最も多い。昨年は西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が優勝。

なお、同日に実業団JBCF大井埠頭ロードレースがE1とE2クラスで行われる。

東京ステージは西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が大会2連覇東京ステージは西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が大会2連覇 photo:Hideaki TAKAGI
出場選手については、17日(土)のライセンスコントロール後に確定してから記事を掲載します。

photo&text:Hideaki TAKAGI

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