タイで開催されたアマチュア向け5日間ステージレース、ツアー・オブ・フレンドシップ。日本から25選手が参加した、ホビーレーサーが出場できるこの国際大会の様子を、昨年同様ニールプライド購入特典キャンペーンチームをサポートした編集部・綾野が実走してのレポートでお届けする。

大都会のバンコク市街を抜けていく集団大都会のバンコク市街を抜けていく集団 photo:Makoto.AYANO
昨年も実走レポートをお届けしたツアー・オブ・フレンドシップ。今年も熱帯の国タイはバンコク近郊で300人のアマチュアライダーたちがホットな戦いを繰り広げた。

UCIレースではないツアー・オブ・フレンドシップは、アジアのホビーレースでありながら欧米人を中心に高い人気を誇り、世界各国から多くのリピーターを集めている。5日間のステージで約450kmを走り、チームで、個人でレースを争う。参加クラスは最高峰の男子オープンクラスに加えて年齢層ごとにエイジクラスが用意され、ホビーレーサーたちに多くのチャンスを用意している。

チームネクストステージはシンガポール在住の日本人が中心のチームチームネクストステージはシンガポール在住の日本人が中心のチーム 千葉のBMレーシングの3人。荒生さん(右)は2年前に続いての出場だ千葉のBMレーシングの3人。荒生さん(右)は2年前に続いての出場だ


大会名に「Global」が添えられたとおり、今年の大会は年々国際色を濃くしている。世界各国からじつに30を越える国籍の選手たちが参加。アジアのレースとはいえ、シンガポールや香港など近隣諸国在住の駐在員による自転車クラブなどを中心に、各チームが毎年「目指すべきレース」として参加するケースが多いようだ。アメリカ、ヨーロッパからも安定的に参加者を集め、年々拡大する参加者数は今年300人にのぼった。メインスポンサーにチャンピオンシステムがつき、サブスポンサーにニールプライド他多くのブランドが協賛するなど大会規模も大きくなっている。来年度は他の国・地域でも同名のシリーズ大会が開催されるようだ。

イギリスの最強クラブチーム スペシャライズド・マーヴェリックスイギリスの最強クラブチーム スペシャライズド・マーヴェリックス 武井享介と與那嶺恵理(forza!)コンビも揃って参加武井享介と與那嶺恵理(forza!)コンビも揃って参加


日本人チームとしては今回、千葉のBMレーシング、シンガポールを拠点に活動するチームネクストステージ、そしてシクロワイアードでも参加者を募集したニールプライドバイクの購入招待キャンペーンによる招待者とニールプライド・メンズクラブチームのメンバーによって混成されたチーム「ニールプライド・ジャパン」が参加。武井享介と與那嶺恵理(forza!)の2人のトップライダーも加えると、日本人の総勢は26人となった。

8人構成で参戦したニールプライド・ジャパンチーム。サイクルスポーツ誌・中島、CW編集部・綾野も一員に8人構成で参戦したニールプライド・ジャパンチーム。サイクルスポーツ誌・中島、CW編集部・綾野も一員に
マイク・プライド氏率いる香港のEPIC CYCLING CLUBマイク・プライド氏率いる香港のEPIC CYCLING CLUB 混成のニールプライド・ジャパンチームは、JPTチームメンバーの小林契と女子選手の智野真央、マネジャーのセバスチャン・ピロッテ、購入者特典の戸田充晃さん、春山勝典さん、ニールプライドエピックライダーのマイキーことマイケル・ライス、そしてサイクルスポーツ誌の中島丈博、CWの綾野の8人構成だ。

今回は大会スポンサーでもあるニールプライドバイク部門の最高責任者・マイクプライド氏率いる香港のEPIC CYCLING CLUBが兄弟チームとして協力しあうことになった。チームでは専用のチームワゴンと、現地人マッサージャーを雇用して帯同させるという万全ぶりだ。

25人のジャパニーズライダーはもはや大きな勢力であり、主催者のクン・カイさんも「素晴らしい! もっと沢山の参加者も歓迎です」と喜んでいる。大会名に「グローバル」が冠されたとおり、地元タイの大会から世界のレースにしようという意気込みは高い。

5ステージの構成は、第1ステージが平坦路7kmの個人タイムトライアル。第2ステージがバンコク市街から郊外のカンチャナブリ州までの120km(うち20kmはニュートラル)、第3ステージはアップダウンに富んだ130kmの最長距離ステージ。第4ステージもアップダウンのある100kmで、厳しい勾配の登りゴール。最終第5ステージはバンコク市街へ向けての平坦路の60kmだ。しかし最終日は前日になって90kmに改められた。

第1ステージ 個人タイムトライアル 7km
バンコク市街タイ王室仏教センター 


タイ王室仏教センターの目抜き通りがコース。片側5車線の往復道路だタイ王室仏教センターの目抜き通りがコース。片側5車線の往復道路だ photo:Makoto.AYANO
コースとなるのはタイ王室仏教センターの目抜き通り。片側5車線の道路を広々と独占する7kmの個人TTだ。スタートゴール地点のみ5mほど盛り上がった中間地点にあるが、ほとんど真っ平のコースだ。
昨年までペナルティタイム10秒と引き換えにDHハンドルとディスクホイールを使用する選手がいたが、今回からTTバイクの使用は禁止となった。世界から選手が集まるため、陸路で来れる選手に有利になることを避けようという意図だ。

セバスチャン・ピロッテ(ニールプライド・ジャパン)が5位セバスチャン・ピロッテ(ニールプライド・ジャパン)が5位 ニールプライド購入者無料キャンペーンで参加した戸田充晃さんニールプライド購入者無料キャンペーンで参加した戸田充晃さん ニールプライドのエピックライダー、マイケル・ライス。チームのまとめ役だニールプライドのエピックライダー、マイケル・ライス。チームのまとめ役だ


豪華な、しかし道幅が広すぎるために気の遠くなるような気分を味わえる個人TT。向かい風と追い風の切り替わりが有り、それによってもタイムが割れた。トップタイムは9分8秒。

女子トップタイムを叩きだした與那嶺恵理(Forza!)女子トップタイムを叩きだした與那嶺恵理(Forza!) photo:Makoto.AYANO
女子はこの日が初めてのTTナショナルチャンピオンジャージの披露となった與那嶺恵理がトップタイムで優勝。武井享介がオープンで7秒差の4位。40オーバーでニールプライドジャパンのセバスチャン・ピロッテが5位の好タイムで上位に食い込んだ。もちろん個々のタイムが今後の個人総合順位にも大きく影響する。

武井享介(forza!)は4位のタイム武井享介(forza!)は4位のタイム photo:Makoto.AYANOニールプライドのバイク部門最高責任者マイク・プライドも走るニールプライドのバイク部門最高責任者マイク・プライドも走る photo:Makoto.AYANO

智野真央(ニールプライド・ジャパン)は4位のタイム智野真央(ニールプライド・ジャパン)は4位のタイム photo:Makoto.AYANO小林契(ニールプライド・ジャパン)は52位のタイム小林契(ニールプライド・ジャパン)は52位のタイム photo:Makoto.AYANO


この日は時間がたっぷりあり、体力的にも余裕があるので、レース後はブッフェスタイルの昼食で皆でタイ料理を楽しむ。このランチなども参加料に含まれているのだ。

レース後のタイ料理のブッフェは大きな楽しみだレース後のタイ料理のブッフェは大きな楽しみだ バイクをそのまま積み込めるトラックが用意されるなどノウハウも万端だバイクをそのまま積み込めるトラックが用意されるなどノウハウも万端だ


第2ステージ バンコク市街〜カンチャナブリ 120km(うち20kmはニュートラル)

コースは2年前の大会時に走ったコースとほぼ同じ。バンコック市街を抜けるまでの20kmはローリング区間となり、コースはほぼ平坦の120km。ローリングと合わせ140kmのレースだ。

車で混雑するバンコク市街でも交通規制は行われず。しかし選手の集団の前後を地元警察によるマーシャルが車の流れを巧みに規制し、プロトンを安全に走らせる。

ノンタブリパレスホテルを出発していく集団ノンタブリパレスホテルを出発していく集団 photo:Makoto.AYANO市街地を抜ける間、オートバイマーシャルが集団前後を動きまわり交通規制していく市街地を抜ける間、オートバイマーシャルが集団前後を動きまわり交通規制していく photo:Makoto.AYANO

郊外のカンチャナブリ近郊が今回のツアー・オブ・フレンドシップの舞台だ郊外のカンチャナブリ近郊が今回のツアー・オブ・フレンドシップの舞台だ photo:Makoto.AYANO
平坦路とはいえ各クラスでアタックが積極的にかかる。エイジ40クラスではニールプライドメンズクラブチームのマネジャー、セバスチャン・ピロッテが3人の逃げに乗る。中間地点で集団に7分の差をつけたその3人は最後まで逃げ切った。しかしそのうちの2人がローリング区間の間に逃げた選手であったことでピロッテはスプリントせずにゴールラインを通過。後に審議になるが、マーシャルが逃げている選手に注意を行わなかったことで順位の変動はなし。みすみす優勝を逃して落ち込むピロッテだが、TTのタイムが良かったためリーダージャージを獲得。総合優勝の可能性は大きくなった。

男子のオープン(最上級)クラスでは11人の逃げができ、それに乗れなかった武井は追走するも3分44秒遅れの12位に終わり表彰台を逃す。総合優勝を狙っていただけに痛恨のミスだ。

60歳台、ジュニアと混走したレディースは、集団のままゴールスプリントへ。ニールプライド・ジャパンの智野真央が與那嶺恵理を抑えステージ勝利。日本人のワン・ツーとなった。

強烈な熱帯の日差しの中走る集団。中央に智野真央(ニールプライドジャパン)強烈な熱帯の日差しの中走る集団。中央に智野真央(ニールプライドジャパン) photo:Makoto.AYANO40代クラスで決まった3人逃げ。セバスチャン・ピロッテ(ニールプライドジャパン)が入る40代クラスで決まった3人逃げ。セバスチャン・ピロッテ(ニールプライドジャパン)が入る


フレンドシップ一行はバンコクから北西に130kmのカンチャナブリに到着。クワイ川の流れを眺めるリゾートホテルをベースに滞在しながら、続く第3・4・5ステージを戦う。
ステージ優勝と総合を表彰するアワードパーティは毎晩行われ、タイ料理のブッフェと、毎日のビデオダイジェストを鑑賞しながら参加者同士のフレンドシップを深めるのだ。

ステージ上位者に贈られるトロフィーは陶器製のエアロヘルメットステージ上位者に贈られるトロフィーは陶器製のエアロヘルメット ステージの後は食事を楽しみながらのアワードパーティだステージの後は食事を楽しみながらのアワードパーティだ photo:Makoto.AYANO

ステージ2位のエアロヘルメット型トロフィーを受け取った與那嶺恵理ステージ2位のエアロヘルメット型トロフィーを受け取った與那嶺恵理 エイジ40歳代で表彰台に上がったセバスチャン・ピロッテ(ニールプライドジャパン)エイジ40歳代で表彰台に上がったセバスチャン・ピロッテ(ニールプライドジャパン) photo:Makoto.AYANO

第1ステージで優勝した智野真央(ニールプライドジャパン)第1ステージで優勝した智野真央(ニールプライドジャパン)
写真はオフィシャルフォトグラファーも参加者たちも皆すぐにフェイスブックにアップ。名前をタグ付けして皆で楽しかった記録を共有する。ツアー・オブ・フレンドシップではその名のとおり毎日新しい友だちが増えていくのだ。

photo&text:Makoto.AYANO

第3・4・5ステージのVol.2へ続く

フォトギャラリー第1ステージ( Facebookアルバム)
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