4月25日に開催されたジロ・デル・トレンティーノ(UCI2.HC)で、エウスカルテルからアスタナに移籍したミケル・ランダ(スペイン)が超級山岳モンテボンドーネの山頂フィニッシュを制した。カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)が危なげない走りで総合優勝を果たしている。
ジロ・デル・トレンティーノ2014第4ステージ image:www.girodeltrentino.com4日間にわたって開催されたジロ・デル・トレンティーノを締めくくるのは、標高1682mの1級山岳カンポカルロマーニョを越え、標高1653mの超級山岳モンテボンドーネにフィニッシュする175kmのクイーンステージ。最後の超級山岳モンテボンドーネは登坂距離21.5km・平均勾配6.3%という厳しいもの。38個のコーナーが登場する登りがジロ・デ・イタリアを控えた選手たちの脚を試す。
モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデール)を含む逃げグループ photo:Riccardo Scanferla序盤に形成された山岳賞ジャージのヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ)を含む逃げは、最後の超級山岳モンテボンドーネの麓で吸収。ここから総合上位陣によるバトルが始まった。
超級山岳モンテボンドーネを登るカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)ら photo:Riccardo Scanferla人数を減らしながら進むメイン集団の中から、2013年ロード世界選手権ロードU23銀メダリスト&南アフリカ現ナショナルチャンピオンのルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)が残り5kmでアタック。これを追って残り3kmでミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)がカウンターアタックを仕掛けた。
独走でフィニッシュするミケル・ランダ(スペイン、アスタナ) photo:Riccardo Scanferla残り1kmで24歳のランダが22歳のマインティーズをパスして先頭へ。リーダージャージを含むメイングループを引き離して、ランダが独走でフィニッシュした。
エウスカルテルの解散によって今年からアスタナで走るランダ。バスク生まれのクライマーは「スカルポーニの指示を受けてアタックしたんだ。おかげで素晴らしい勝利を手にすることが出来たよ。ジロではアシストとして走りたい」とコメント。総合7位に入った23歳のファビオ・アル(イタリア)とともに、ジロでスカルポーニのアシストを担う。
そして総合優勝は37歳カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)の手に。エヴァンスは直近のライバルであるドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)らの動きを封じ込め、41秒遅れのメイングループ内でフィニッシュした。
「充分なアドバンテージを得ていたので落ち着いて走ったよ。一番危険な存在だったのはポッツォヴィーヴォ。でも常に状況をコントロールして、彼らの動きをマークした」と、表彰台の真ん中に立ったエヴァンス。
マリアローザ候補に名乗りを挙げたエヴァンスは「喜び多き1週間だった。この成績はジロに繋がる。これはチームの勝利だと言える。チームが結束して、一つの目標に向かって力強く走ったんだ。ジロ・デ・イタリアでは、今回より多くのライバルたちがより良いコンディションで挑んでくる。でも自分だってまだまだ調子を上げることが出来るんだ」と、現役最後となる可能性の高いジロに向けて確かな手応えを掴んだ様子だ。
ジロを見据えるクライマーたちが上位でフィニッシュする中、今年パリ〜ルーベで好走し、体重を増やした状態で挑んだブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)がステージ11位(エヴァンスから23秒遅れ)に。ウィギンズはジロをパスし、ツアー・オブ・カリフォルニアに出場する予定だ。
選手コメントはレース公式サイトならびにBMCレーシング公式サイトより。
表彰台の真ん中でシャンパンを開けるカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング) photo:Riccardo Scanferla
ジロ・デル・トレンティーノ2014第4ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
ヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ)
ヤングライダー賞
ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla




エウスカルテルの解散によって今年からアスタナで走るランダ。バスク生まれのクライマーは「スカルポーニの指示を受けてアタックしたんだ。おかげで素晴らしい勝利を手にすることが出来たよ。ジロではアシストとして走りたい」とコメント。総合7位に入った23歳のファビオ・アル(イタリア)とともに、ジロでスカルポーニのアシストを担う。
そして総合優勝は37歳カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)の手に。エヴァンスは直近のライバルであるドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)らの動きを封じ込め、41秒遅れのメイングループ内でフィニッシュした。
「充分なアドバンテージを得ていたので落ち着いて走ったよ。一番危険な存在だったのはポッツォヴィーヴォ。でも常に状況をコントロールして、彼らの動きをマークした」と、表彰台の真ん中に立ったエヴァンス。
マリアローザ候補に名乗りを挙げたエヴァンスは「喜び多き1週間だった。この成績はジロに繋がる。これはチームの勝利だと言える。チームが結束して、一つの目標に向かって力強く走ったんだ。ジロ・デ・イタリアでは、今回より多くのライバルたちがより良いコンディションで挑んでくる。でも自分だってまだまだ調子を上げることが出来るんだ」と、現役最後となる可能性の高いジロに向けて確かな手応えを掴んだ様子だ。
ジロを見据えるクライマーたちが上位でフィニッシュする中、今年パリ〜ルーベで好走し、体重を増やした状態で挑んだブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)がステージ11位(エヴァンスから23秒遅れ)に。ウィギンズはジロをパスし、ツアー・オブ・カリフォルニアに出場する予定だ。
選手コメントはレース公式サイトならびにBMCレーシング公式サイトより。

ジロ・デル・トレンティーノ2014第4ステージ結果
1位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
2位 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
3位 フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
4位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
5位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
6位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
10位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
2位 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
3位 フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
4位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
5位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
6位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
10位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
4h49'39"
+10"
+35"
+41"
+46"
+49"
+10"
+35"
+41"
+46"
+49"
個人総合成績
1位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
2位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
4位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
5位 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
6位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
7位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
10位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
2位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
4位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
5位 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
6位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
7位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
10位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
14h14'03"
+50"
+1'01"
+1'06"
+1'07"
+1'09"
+1'11"
+1'26"
+1'32"
+50"
+1'01"
+1'06"
+1'07"
+1'09"
+1'11"
+1'26"
+1'32"
山岳賞
ヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ)
ヤングライダー賞
ルイス・マインティーズ(南アフリカ、MTNキュベカ)
チーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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