ティンコフ・サクソのチームリーダーを務めるアルベルト・コンタドール(スペイン)が、7月9日に行なわれるツール・ド・フランス第5ステージのパヴェ区間を試走。当日投入予定のパヴェ用バイクやホイール、タイヤをチェックした。



「パヴェ・ド・パリ〜ルーベ」の標石の横に立つアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)「パヴェ・ド・パリ〜ルーベ」の標石の横に立つアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waele


ベルギーのイーペルをスタートし、後半にかけて9つのパヴェ区間(全長15.4km)を経てアランベール・ポルトドゥエノーにゴールするツール第5ステージ。ティンコフ・サクソの公式リリースによると、その後半部分をコンタドールが試走した。

パヴェ試走を終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)を報道陣が囲むパヴェ試走を終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)を報道陣が囲む photo:Tim de Waele「試走はすべてうまく行ったよ。ステージの前半(舗装路)はチームカーで走って、後半の75kmをロードバイクで走った。2010年にも登場したセクターは把握していたけど、一番危険なのは最初のセクターだ。大きな集団のまま石畳に突っ込むことになるので、激しい位置取りが繰り広げられると思う」と、試走を終えたコンタドールは語る。「石畳を走った感触は良かった。でもこれはただのトレーニングで、レースはまた別の話だ。それに、雨が降れば状況が一変すると思う。風も重要なファクターになるだろう」。

「今回は特に重要なファクターを担う機材について研究したよ」と話すコンタドールは、乗り馴れたスペシャライズドのターマックではなく、"エンデュランスロード"のルーベでパヴェ試走を行なった。ZIPP303ホイールに何種類かのチューブラータイヤを装着し、空気圧を調整しながらセッティングを詰めたと言う。

また、石畳レースでの経験豊富なステフェン・デヨンフ監督がバイクで並走し、フィリップ・モデュイ監督がチームカーで伴走。コンタドールは「ステフェンは経験豊富で、この辺りのルートを熟知している。彼の助言は非常に役に立つものだったよ」と語っている。

「パイスバスコで総合優勝し、このステージの試走を終えた今、シーズン前半のミッションを一通り完了した」と言うコンタドールは短い休養を取る予定。その後、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネとツール・ド・フランスに向けた準備を開始する。

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele