2014/01/26(日) - 23:29
全3戦の湘南ベルマーレシクロクロスも迎えた最終ラウンド。開成水辺スポーツ公園で行われたハイスピードのテクニカルレースで、ホストチームの辻善光が後続を寄せ付けない走りで勝利を飾った。
時折暖かな日差しがのぞく、冬晴れの1月26日に開催された湘南ベルマーレシクロクロスの最終戦。その舞台は第1戦と同じ開成水辺スポーツ公園だが、前回多くのパンクを生んだ堤防のキャンバー区間は1カ所を除いて使われず、ほぼ完全なオールフラットコースに生まれ変わった。
コースの大半が凹凸の少ない芝生上に設定されており、ストップ&ゴーを強いるヘアピンコーナーが連続するコースレイアウトはコーナリングテクニックと脱出からの加速力が問われるもの。午前中は少々の泥区間も現れたものの、午後には15℃に届こうかという気候によって泥は固く踏みしめられ、ほぼドライなコンディションとなった。
C1レースにはSNEL CYCLOCROSS TEAMのメンバーや、中井運動公園で行われた第2戦の落車による負傷をおしてエントリーした辻善光(湘南ベルマーレ Team ZENKO)の他、関東のシクロクロスレースを中心に走る強豪シクロクロッサーが集う。
スタートと同時に飛び出したのは、やはりホストチームの威信をかけて走る辻善光。しばらく独走を続けたが、ここに湘南クロス2戦でC3から昇格してきたMTBエリート選手・澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV)と山川惇太郎(TEAM CHAINRING)が加わり、3人パックを形成してレースを進めていく。
後方では青木誠(GROPPO ACQUA TAMA)や代田和明、向山浩司、金子楓らSNEL勢と、横山徹(HADANO Cyclocross team)ら大きなグループがこのトップグループを追った。
しかしレースも中盤となるとトップグループから山川惇太郎が離脱し、「今日のコースは芝の折り返しが多く関西クロスに似ているコースでしたから、コースの慣れ不慣れによって差が大きくつくレイアウトでしたね。自分にとっては得意でした」と後に語る辻善光が、後半にシクロクロス4戦目の澤木紀雄を引き離しに掛かった。
持ち前の地脚で食らいつく澤木だったが、残り3周回を10秒ほどの差で逃げ続けた辻のペースは落ちることがなく、最終的に澤木を18秒引き離してゴール。力強いガッツポーズでゴールゲートをくぐった。
2位には健闘した澤木が入り、混戦の3位以下は青木誠が代田和明を下して3位、以降は向山浩司、横山徹、山川惇太郎と続いた。
「残り3周でアタックしようと決めていたのですが、ちょうどその時ふとコーナーで差がついたので、ここだと思い踏み込んだんです」とゴール後に言う辻善光。「でも後ろも粘ってきたので、ワンミスで詰まってしまう差だったので、全力で最後まで攻めました。怪我をして2週間休んだのですが、それで力を貯められたような気もしますね。とにかく勝ててよかったです」と語った。
またこの日、女子カテゴリーでは「新車での初レースだったので、勝つことができて良かったです」と語る今井美穂(CycleClub.jp)が武田和佳(Team CHAINRING)との勝負を制し優勝。またマスターズは小田島貴弘(Club Sy-Nak)が圧勝し、C2では小川克弘(じてんしゃの杜)が、C3午前では吉田秀夫(Team BONSAI Astronautics)が、C3午後では織田聖、C4では岩佐真吾(tsuboiracing)がそれぞれ制している。
湘南ベルマーレシクロクロス第3戦
C1結果
1位 辻善光(湘南ベルマーレ Team ZENKO)57'11"
2位 澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV) +18'
3位 青木誠(GROPPO ACQUA TAMA) +1'00"
4位 代田和明(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1'01"
5位 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1'12"
6位 横山徹(HADANO Cyclocross team) +1'14"
7位 山川惇太郎(TEAM CHAINRING) +1'22"
8位 秋山悟郎(GROPPO ACQUA TAMA +1'23"
9位 金子楓(SNEL CYCLOCROSS TEAM) +1'24"
10位 鈴木禄徳(Volca) +1'06"
女子
1位 今井美穂(CycleClub.jp)
2位 武田和佳(Team CHAINRING)
3位 綾野桂子(チバポンズ)
4位 橋口陽子(轍屋)
5位 森美穂子
マスターズ
1位 小田島貴弘(Club Sy-Nak)
2位 曽我聡(ベーグルワン)
3位 瀬戸幸正(ベーグルワン)
C2
1位 小川克弘(じてんしゃの杜)
2位 佐野友哉(YouCan)
3位 伊藤博彦(シクロポリスARP)
C3午前
1位 吉田秀夫(Team BONSAI Astronautics)
2位 高日亮(イナーメ・信濃山形)
3位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
C3午後
1位 織田聖
2位 岡豊洋(BeX Cyclingteam)
3位 江川樹一郎(Team Dirty Wheels)
C4
1位 岩佐真吾(tsuboiracing)
2位 山本敦(湘南ベルマーレ)
3位 奥田裕史(Team ZAIMOKUZA)
text&photo:So.Isobe
時折暖かな日差しがのぞく、冬晴れの1月26日に開催された湘南ベルマーレシクロクロスの最終戦。その舞台は第1戦と同じ開成水辺スポーツ公園だが、前回多くのパンクを生んだ堤防のキャンバー区間は1カ所を除いて使われず、ほぼ完全なオールフラットコースに生まれ変わった。
コースの大半が凹凸の少ない芝生上に設定されており、ストップ&ゴーを強いるヘアピンコーナーが連続するコースレイアウトはコーナリングテクニックと脱出からの加速力が問われるもの。午前中は少々の泥区間も現れたものの、午後には15℃に届こうかという気候によって泥は固く踏みしめられ、ほぼドライなコンディションとなった。
C1レースにはSNEL CYCLOCROSS TEAMのメンバーや、中井運動公園で行われた第2戦の落車による負傷をおしてエントリーした辻善光(湘南ベルマーレ Team ZENKO)の他、関東のシクロクロスレースを中心に走る強豪シクロクロッサーが集う。
スタートと同時に飛び出したのは、やはりホストチームの威信をかけて走る辻善光。しばらく独走を続けたが、ここに湘南クロス2戦でC3から昇格してきたMTBエリート選手・澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV)と山川惇太郎(TEAM CHAINRING)が加わり、3人パックを形成してレースを進めていく。
後方では青木誠(GROPPO ACQUA TAMA)や代田和明、向山浩司、金子楓らSNEL勢と、横山徹(HADANO Cyclocross team)ら大きなグループがこのトップグループを追った。
しかしレースも中盤となるとトップグループから山川惇太郎が離脱し、「今日のコースは芝の折り返しが多く関西クロスに似ているコースでしたから、コースの慣れ不慣れによって差が大きくつくレイアウトでしたね。自分にとっては得意でした」と後に語る辻善光が、後半にシクロクロス4戦目の澤木紀雄を引き離しに掛かった。
持ち前の地脚で食らいつく澤木だったが、残り3周回を10秒ほどの差で逃げ続けた辻のペースは落ちることがなく、最終的に澤木を18秒引き離してゴール。力強いガッツポーズでゴールゲートをくぐった。
2位には健闘した澤木が入り、混戦の3位以下は青木誠が代田和明を下して3位、以降は向山浩司、横山徹、山川惇太郎と続いた。
「残り3周でアタックしようと決めていたのですが、ちょうどその時ふとコーナーで差がついたので、ここだと思い踏み込んだんです」とゴール後に言う辻善光。「でも後ろも粘ってきたので、ワンミスで詰まってしまう差だったので、全力で最後まで攻めました。怪我をして2週間休んだのですが、それで力を貯められたような気もしますね。とにかく勝ててよかったです」と語った。
またこの日、女子カテゴリーでは「新車での初レースだったので、勝つことができて良かったです」と語る今井美穂(CycleClub.jp)が武田和佳(Team CHAINRING)との勝負を制し優勝。またマスターズは小田島貴弘(Club Sy-Nak)が圧勝し、C2では小川克弘(じてんしゃの杜)が、C3午前では吉田秀夫(Team BONSAI Astronautics)が、C3午後では織田聖、C4では岩佐真吾(tsuboiracing)がそれぞれ制している。
湘南ベルマーレシクロクロス第3戦
C1結果
1位 辻善光(湘南ベルマーレ Team ZENKO)57'11"
2位 澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV) +18'
3位 青木誠(GROPPO ACQUA TAMA) +1'00"
4位 代田和明(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1'01"
5位 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1'12"
6位 横山徹(HADANO Cyclocross team) +1'14"
7位 山川惇太郎(TEAM CHAINRING) +1'22"
8位 秋山悟郎(GROPPO ACQUA TAMA +1'23"
9位 金子楓(SNEL CYCLOCROSS TEAM) +1'24"
10位 鈴木禄徳(Volca) +1'06"
女子
1位 今井美穂(CycleClub.jp)
2位 武田和佳(Team CHAINRING)
3位 綾野桂子(チバポンズ)
4位 橋口陽子(轍屋)
5位 森美穂子
マスターズ
1位 小田島貴弘(Club Sy-Nak)
2位 曽我聡(ベーグルワン)
3位 瀬戸幸正(ベーグルワン)
C2
1位 小川克弘(じてんしゃの杜)
2位 佐野友哉(YouCan)
3位 伊藤博彦(シクロポリスARP)
C3午前
1位 吉田秀夫(Team BONSAI Astronautics)
2位 高日亮(イナーメ・信濃山形)
3位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
C3午後
1位 織田聖
2位 岡豊洋(BeX Cyclingteam)
3位 江川樹一郎(Team Dirty Wheels)
C4
1位 岩佐真吾(tsuboiracing)
2位 山本敦(湘南ベルマーレ)
3位 奥田裕史(Team ZAIMOKUZA)
text&photo:So.Isobe