1月15日、オーストラリアに到着したばかりのトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)がトレーニングライド中に自動車と接触事故を起こし、右鎖骨を骨折。ツアー・ダウンアンダーを欠場するとともに、フランスに帰国することが決まった。



トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) photo:Makoto AYANO「今日の朝のトレーニングライド中、横断する歩行者に道を譲るために前の車が急ブレーキ。止まりきれずにその車に衝突してしまった。すぐに鎖骨が骨折したと分かったよ。鎖骨骨折はこれが3回目だ」。

南オーストラリア州アデレード近郊のグレネルグで車と接触し、X線検査で鎖骨骨折の診断を受けたヴォクレールはそう語る。

ヴォクレールは2009年のパリ〜ニースで初めて鎖骨を骨折。昨年4月のアムステル・ゴールドレースで再び鎖骨を折っている。その際に使用された固定プレートを今月上旬に除去したばかりだった。

「12日前に固定プレートを外したばかり。もう治っていたけど、さすがに落車には耐えられなかった。14年間のキャリアの中で、トレーニング中に車と接触するなんて初めて。レース中ならばリスクを負っても仕方がないけど、今朝の出来事はみっともない。みっともないけど誰にでも起きることなんだ。車の責任ではない」。

ヴォクレールはツアー・ダウンアンダー初出場を諦め、1月16日午後のフライトでフランスに帰国。ナントの病院で引き続き治療を受けるという。

ユーロップカーはヴォクレールを欠く新城幸也、ペリグ・ケムヌール(フランス)、ビョルン・トゥラウ(ドイツ)、ケヴィン・レザ(フランス)、ジェローム・キュザン(フランス)、アンジェロ・テュリク(フランス)の6名で6日間の闘いに挑むことになる。

text:Kei Tsuji

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